甲府〜四尾連湖〜富士山
さてまずは、昨日の林道アタックに引き続き、ダメもとでもう一度林道にアタックしてみることにする。
ここの右左口(うばぐち)峠を越える林道だ。オフロードバイク雑誌で取り上げられているくらいの悪路なので、いつかアタックしてみようと思っていたのだ。
天気も良く、快調に標高を上げていきます。



車どおりも全然といっていいほどなく、気分がいいにはいいんだけど、やはりこの先は通行止めだからなのでは…という軽い不安もあり。
このあたりは、気温は低い(10時の時点で2℃だった)けど日当たりが良いせいか、梅が五分咲きくらいに至っていました。


この道はなかなか気持ちいいなあ。暖かくなったら今度はバイクで来よう、と思っていたのだが…。

この国道とすれ違うポイントで、やはり通行止めになってました。うーん残念だ。
とはいってもこの林道、いま検索してみると、バイクならともかく、車ではかなりきつい狭さの林道だったらしい。こちらが詳しかったです。
走っていると「みたまの湯」という温泉の看板がしつこく並んでいるのを見た。2003年度版の紙の地図にも、2000年版のカーナビにも載っていないので、わりと最近できた温泉なのかな? さっそく行ってみることにする。

平地の中の高台という実に見晴らしのいいところにその温泉はあった。
公式サイトはこちら。いま調べてみたら、マピオンの地図にすら載っていなかった。ほんとうについ最近できたところなのかな…。
この温泉に至るまでの道が工事中でガタガタで、そのためにGPSも接触不良を起こして電波を受信できなくなってしまっていた。撮った写真の地形から考えると、おそらくの地図はこちら。
これは駐車場から撮ったパノラマ写真。露天風呂からも、男湯と女湯の仕切りが無ければこのくらいに広く見えるはず。実に見晴らしがよく、なかなかオススメだ。
駐車場もやたらと広いので、止めるのに苦労はしなさそうだ。

クリックすると、横4775のでかいバージョンが開きます。
しかし露天風呂の温度が低く、温度計で見る分には40度しかなかった。なのでなかなか体が温まらなかった。屋内には源泉があって、こちらが42度くらいだったので、露天にしているために湯温が下がってしまったのだろうか? これはちょっと残念だ。夏場だったらちょうどよかったかもしれないけど…。
体がすっかり火照ったところで、車に戻ったところ、なんと当て逃げされていた!!!
車の左側面に、クリームっぽい黄色で塗料がついて、ギャリギャリとこすられてる!!!なんたることだ!
もともと、雪道でスピンしてガードレールにぶつけていたりして傷だらけであったのだが、それは自業自得って感じで諦めていたんだが、さすがに当て逃げだと頭にくる。近くにはそれっぽい色の車はなかった。コスった、と思った瞬間に、即逃げちゃったのかなあ。
警察に行って被害届けを出さなければ!と意気込んでいたのだが、温泉の人に所轄の警察署の住所を聞いてカーナビにセットしていると、冷静に考えれば、犯人が捕まるなんてことは100%ありえないだろうから、こんなことで数時間を浪費してしまうよりは、あきらめてしまったほうがいいや、と考え直した。新車でピカピカの車に傷をつけられたのだったら、絶対に被害届けを出しただろうけど…。
さて気を取り直して、次は四尾連(しびれ)湖という湖に行ってみようと思う。地図はこちら。
この湖は、3年ほど前に行こうとして、途中でガス欠になりそうだったので引き返してしまった思い出があるのだ。今回はそのリベンジだ。この写真は、その四尾連湖に行く途中の道で撮影したものです。実はこのとき、SDRのガソリンタンクの中にはほとんどガスが残っていなかったのだ。

こんな感じの、地図で見るとおりに、山のど真ん中にぽつんと出来た、小さめの丸い湖です。
一応貸しボートとかレストランとかはあるんだけど、平日ということもあり、人っ子一人いません。うら寂しいですね。


日当たりの悪い北側には雪が残り、日当たりの良い南側には能天気なデザインのボートがぷかぷか浮かんでいるという、対照的な光景でした。
誰もいない妙に広い空間というのが妙に居心地よく、意味無く雪の上に寝転がって読書しつつ休憩なぞしてしまった。
四尾連湖を出てこの道を南下。道幅は充分広いし、車通りはほとんど皆無だし、国道が混んでいるときのバイパス路としていいんじゃないかな。アップダウンとカーブが激しいので酔いやすい人は無理っぽいけど。
この裏道を経由した後、国道300に乗って本栖湖に通りがかる。
すると、この地点で、いきなり視界が開けて富士山が見えてきた。

雲に覆われているのが残念だが、やっぱり富士山が見えると気分が盛り上がってくるなあ。
国道358との分岐点辺りのドライブインからは、ちょうどよく富士山が家や山に邪魔されて見えない。もったいない。

ここで国道358に移り、南下していく。富士山の南側をぐるっとまわって帰宅コースに入ろうという計画だ。
腹が減ってきたところで、朝霧高原の道の駅にさしかかったのでメシにする。地図はこちら。
このあたりの地元の豚である、ヨーグル豚を使った肉丼というのに決める。
このヨーグル豚、読み方は「ヨーグルトン」らしく、その名の通り、ヨーグルト状に加工した飼料を食べさせて育てるため、低コレステロールなんだそうだ。

肉丼とはいっても、肉が見えないくらいに、上にどっさりと地元特産の長ネギが乗っかっている。こちらの料理長のコメントによれば
「朝霧ヨーグル豚は、味が濃いのに柔らかい。肉丼は地の葱が入らない時は出さないからある時は食べてって」なのだそうだ。ラッキーだったのかな。
そしてこれがなかなかうまかったです。肉ももちろんだが、長ネギのうまさに驚いた。ぼくは子供の頃は長ネギが嫌いだったのでわかるのだが、ネギ嫌いの人の嫌いになるポイント、くさみ、過剰なぬめりなどなどが一切無い。驚くほどさっぱりしている。いわゆる肉丼っぽいタレはかかっていないので、ちょっと醤油や、これも地元特産の辛みそなどをつけると、よりうまくなります。
道の駅を出発して、パラグライダースクール(やりたい!)のあたりを通り過ぎたところで、高原らしく急に視界が広がって、草原の向こうに富士山が現れた。思わず声を出してしまった。



ちょうどうまい具合に、チェーン装着用の駐車場があったので、止まって写真を撮った。僕が撮っている間にも、何人もが一時停止して写真を撮っていた。僕も購入以来3度しか活用していない、携帯のカメラで撮影して、今の待ち受け画面になっています。
本当に国道かと思うくらいの狭い国道469に移っていく。

昨日にも書いたのだが、このように日常の中に富士山があるっていうのはなんだか妙に違和感がある。あるにはあるのだけど、なぜか妙な安心感とか信頼感を感じてしまう。こりゃあ古来から信仰の対象になっていたというのも実感できるというものだ。
次に南富士エバーグリーンラインに移る。富士山に向かって北上する道なので、よく富士山が見えるんじゃないかと思ったのだ。

しかし、微妙に雲や樹木に邪魔されてなかなか見えない。見えたとしても、今日は雲にすっぽり覆われている。
どうせ無理だろうと予測はしていたのだが、この県道152から新五合目まで登れるだろうかと思ったのだが…。

やっぱり雪にずっぽり埋まって通行止めだ。しかし今回は、通行止めゲート画像コレクションみたいになってしまったなあ。
以前、この県道152に登ったことがある。そのときの日記がこちら。この謎の1000円カレーがまだ健在か気になっていたのだが…。
引き返して東に向かう。日もだんだん暮れてきた。自衛隊の演習場の辺りに差し掛かると、急に視界が開けて富士山が良く見えるポイントに出た。GPSの電池が切れていたので場所は定かではないが、たぶんこのあたり?

この道をまっすぐいくと、立ち入り禁止の演習場に入ってしまう。そのギリギリ手前で望遠レンズで狙ってみた。

この10分後が以下。日か沈むのは早い。

雲が多いのは残念だったが、それはそれでまた別の味があってよい。
この後は普通に国道413に載って帰宅。今回はなんとなく温泉には入らなかった。