ア歯科

これは先週2日、徳島で発見したネタだ。
雨がぽつりぽつりと降ってきたので、雨装備を持ってこなかった僕は早めに徳島に宿を取って、徳島Watchとしゃれこんでいた。


すると、目を疑う看板を発見。
「ア歯科」って…。
海驢?
それとも「了歯科」なのだろうか? 了さんという珍しい苗字の持ち主が経営している歯医者さんとか…。

看板に「←スグソコ」と書いてあったので、早速探してみることにする。
しかし5分ほど歩いても見つからない。とうとう国道にぶつかってしまった。ぜんぜんスグソコじゃないじゃん…と思って、右に振り向いたところ、


それらしき駐車場を発見した。そしてその駐車場の目の前が「ア歯科」であった。



うむむむむ。このフォントで見る限りでは、やはりどう見ても「了」ではなく「ア」だよなあ…。
なぜに「ア歯科」? タウンページで「歯科医」カテゴリで、一番上に来るようにという姑息な手段?

現代には検索サイトという便利なものがある。さっそくググってみると、どうやらこの「ア歯科」はここ一軒ではなく、高松市横浜市宇都宮市や世田谷区にもあるらしいのだ。
あたかも、どの町の繁華街でもしょっちゅう見かける「来夢来人」と書いて「ライムライト」と読ませるパブとかバーみたいなもので、誰もが考えていることが一緒で、同じ医院名になってしまったのか?
それともチェーン店ならぬチェーン医院?

検索してみると、香川県高松市「ア歯科」にインタビューを敢行した勇者がいた。
それによると、どうやら「ア歯科」はグループ医院だったらしいのだ。
しかし高松市徳島市の「ア歯科」が同グループなのは容易に納得できるのだが、横浜やら宇都宮やらまで版図を広げているとはにわかに信じがたい。やはり関東の「ア歯科」は、「来夢来人」方式の、偶然の一致に過ぎないのだろうか?
インタビューを敢行する勇気がない自分が情けない。

話は変わるが、突然のインタビューといえば、ベストカー誌の連載「アポなしクルマなんでも電話調査」は大変に面白い記事だ。買わなくてもいつも立ち読みでも読んでいる。べつにクルマに限らず、記者の興味のあることを突然インタビューしてるんだが、話題の選び方と話の持っていき方がうまくて大変面白い。あれはちょっとオススメ。