MotoGP第3戦上海(ネタバレ)

今回はなんと言ってもオリビエ・ジャックだ!
時速40kmでウィリーしてコケたアレックス・ホフマンの代役として急遽、大抜擢されて、大雨の中の大混戦の中で大功績の2位という見事すぎる結果だ。
その反面、中野真矢はエンジントラブル?であっさりリタイアという結果だ。自分の開発したマシンでオリビエにおいしいところ持っていかれた中野の心中は穏やかではないだろう。しかもオリビエにおいしいとこもってかれたのって、250のチームメイト時代に続いて2回目だし。
ロッシを追撃しているとき、マシン自体の挙動は、M1よりもZX-RRのほうが安定しているようだった。オリビエのほうがペースが速い(!)にもかかわらず。ブリジストンのタイヤと中野の開発能力がすごいのだろうか。
おそらくドライだったらここまでの結果にはならなかっただろうが、今回でオリビエにはいろんなチームから声がかかるんじゃないかなあ。中野を応援する立場からすると微妙な心持ちだが、今回は素直に大称賛すべきだ。

表彰台後のインタビューで、オリビエは

「二日前の記者会見では、自分はスープに入ってしまった髪の毛のようなものだ、と話したけど、今日は水の中の魚のようだったよ」
"When I arrived as a replacement rider on Thursday I said I felt like 'a hair on the soup' but today I felt like fish in water!"
などと小憎いセリフをキメていた。こういうコメントって日本人はなかなか出せないよなあ。さすがフランス人と思った。

セテ・ジベルナウは、オリビエに抜かれ、ラストラップでチームメイトの丸米に抜かれ、ゴールした後にマシンをコースサイドにおいて、しきりにトラブルがあったかのようなアピールをしていたんだが、あいかわらずだなあって感じだ。そりゃ実際にトラブルがあったのかもしれないけど、アピールっていうかパフォーマンスが作為的で、いまいち同情する気分にならない。

スズキ2台の序盤の大活躍もすごかった。ヘビーウェットとなると、いつもスズキ勢は俄然元気になる。ケニーは最近の汚名返上する最大のチャンスだったのだが、モノにできずに残念であったろう。
ビアッジも予選の低迷からするするっと抜け出してきて流石って感じだったんだが、どうしてもトップ3との間に壁がある感じ。

そしてロッシはなんだかんだいって、いつものパターンに持ち込んで勝利を押さえてしまう。ロッシが相手にプレッシャーを与えることはあっても、誰かからプレッシャーを与えられて崩れるっていうシチュエーションが想像できない。やっぱり別格だなあ。

風邪を引いたらしく頭が痛かったので、ここでダウンして250,125は録画したのを後で見ることにする。