バトルギア4

帰りがけに代々木のゲーセンにバトルギア3をしに行ったら、見慣れないやたらとキレイな画面のゲームが置いてあった。いつのまにやらBattle Gear 4が出ていたのだった。開発中だっていうのは知っていたのだが。公式サイトはこちら。

http://www.battlegear.net/bg4/staff.html

バトルギア3は、たいへんお気に入りのゲームだった。以前のレビューがこちら。
http://kanaita.web.infoseek.co.jp/game_html/battlegear3.html
その続編ということで、これは期待が高まるというものだ。

さっそく200円を入れ(まだ出たばかりなので高い)、車は"3"でメインで使用していたMR-Sを選ぶ。
あれチューン度を3段階選択できるようだ。前作では、例えばAE86に、特別クラス(Sクラス車)として、スーパーチャージャー仕様、ターボ仕様などと選べたが、そういうものではなく、全車種にチューン段階が設定されているのかな? まだMR-Sしか使っていないので詳細は不明。公式サイトにもそれらしきことが書いてないし。
ひとまずノーマル車を選ぶ。

コースは、パッと見たところ、"3"からの引継ぎはないような…。今調べたところ、弩級は、もしかしたら引継ぎかもしれない。
"3"は全体にコース設計が実に巧みで、とくに上級、超上級、超上級B(これは"Tuned"のみ)は、実に走って楽しい奥の深いコースだったので、使えないのが残念だ。もしかしたら、データとしては入っていて、時限で解禁されるのかもしれないが。
あれ上級コースってもしかしてモナコ? ではまずは上級コースを選ぶ。

アクセルペダルは重くなり、反応がちょっと過敏になったようだ。回転数を5500くらいにキープしづらい。
さてスタートだ。第1コーナーを右に曲が…曲が…曲がらない!ドカーン!さっそくクラッシュだ!
なんだこれ、"3"と全然操作感が変わっとる! このスピードが出ていても、こんなにハンドル切らないと曲がらないものか? 僕はロックtoロックの大きい4駆に乗っているのだが、その感覚よりもハンドル切らないと曲がらないような…。
アンダーが出て曲がらないというわけではなくて、単純にハンドルでつく舵角が小さいようだ。

気持ちを切り替えて、実車を運転する感覚で、まずはゆっくりと走ってみる。
うぬー、車体の状態がいまどうなってるのかわからない。どのくらい前後左右に荷重が移動しているのか、どうもつかめない。
Gが体感できないのはレースゲームの宿命だからしかたがないのだけど、視覚からでも、水平線の上下・傾き・その移動速度の変化で、車体の状況をプレイヤーは把握することができるものなのだけど、なんかえらいフラットライドしているような…。アンダーやオーバーとなる前兆がつかめない。

この筐体は、なぜか妙に音量が小さくて、エンジン音もスキール音もあまり聞こえなかった。"NO BGM"設定にしていたのに。
これも車体の状態が伝わらない大きな一因となっていたように思う。Gが体感できない状況下では、スキール音による車体状況の表現は、ものすごい重要だ。

ペースを上げてコーナリングすると、ハンドルへのフィードバックが、ガクンガクンと来るので、いったいなんだなんだと思っていると、どうやらカウンターのお釣りらしい(リプレイを見て判明した)。
これだけ派手にハンドルにお釣りが来る割りには、視覚から判断できる車体状況からは、それほど大変な事態に陥っているという感覚が得られない。

"3"では、蛇角とアクセルとの兼ね合い(と、少々の前後荷重要素)で、リアをコントロールするというゲームっぽい操作感になっていて、手軽にカッコいいドリフトが決められて大変お気に入りだったのだが、今回はかなりシム寄りになったようだ。
しかし、シム寄りになった分、視覚情報とハンドルへのフィードバックとの間に生じる差異が、どうも気になって仕方が無い。聴覚情報(スキール音)がちゃんと得られるようになるだけでも、かなり印象が異なると思う。サウンドは5.1chとのことで、4輪ごとに個別のスキール音制御をしているだろうし。

まだバトルギア3の路線を期待していた自分の先入観が強いので、評価を下すのはまだまだ先にしよう。200円じゃなく100円になった頃に、もうちょっとやってみようかな…。
これだけは確実にいえるのは、4だけでなく、3もゲーセンに残しておいて欲しいなあ。もし仮に4に慣れて、これはこれで面白さを感じるようになったとしても、3の気持ちよさは他に代えようがないので…。