効率向上と飽き対策

作業効率を上げる基本として、同じ工程は連続して作業すべしというのがある。
例えば、下準備>構成>調整、という3段階の工程に分類できる作業を50こなさなきゃならないなら、(下準備 > 構成 > 調整) *50 で作業するより、下準備 *50 > 構成 *50 > 調整 *50 という段取りで作業した方が、基本的には能率がいい。
めちゃくちゃ単純な例で言えば、「板」という字を50文字かかなきゃならないとするなら、律義に「板」を50回繰り返して書くより、「木」へんを50、次に「反」を50連続して書き足した方が早く上がる。これは小学生の時の夏休みの宿題とかで経験済みだ。2割くらい早く終わった記憶がある。

しかし人間は機械ではないので、同じ工程を延々繰り返していると「飽き」という敵が待っている。特に頭も技術もたいして使わない、下準備や構成を50も繰り返すのはかなり飽きる。僕のような集中力が長く続かない人にはこれはつらい。多めに一息つかないとこなせないのだ。
一方、下準備>構成>調整を1サイクルで作業していると、能率は悪い分、変化があって飽きないので、あまり休憩を取らなくても作業を進行できる。

つまり、同じ工程のあまりに長い連続作業は、かえって能率を落とすことになりかねない。経験的には、1時間近く同じ工程を繰り返すと、僕の場合は飽きて我慢できなくなってしまう。
下準備 *1H > 構成 *1H > 調整 *1Hを、全体量が50になるまで繰り返すというのが、一番マシな結果が得られるようだ。

話は変わるが、この「1時間で飽きる」サイクルは、高速道路走行でも同じなのだ。別に体は疲れているわけではないのに、1時間も高速道路を巡航していると、辛抱たまらん飽きが襲いかかってくる。山道の走行なら、休憩するのがもったいなく思えるほど、飽きずに連続走行できるのに。
たぶん内容に関わらず、単調な繰り返しに耐えられる限界が、僕の場合1時間程度なんだろう。