MotoGP第14戦カタール予選(バレ)

ロッシのワールドチャンピオンが確定した今、今回からの見所はチャンピオンシップの2位争いなのだ。
なんだかんだ言って安定してポイントゲットして159ポイントで2位のビアッジ。
ここ3戦ほどで急激に調子を上げてきたカピロッシが142ポイントで3位。
コーリンもビアッジと同じイメージで、安定してポイントゲットして139ポイントで4位。
前半戦はホンダと相性がよかったのか、急激に向上したメランドリが137ポイントで5位。
あれ?地元アメリカ以外ではあんまり目立った印象のないニッキーが134ポイントで6位。
算数も数学も赤点ぎりぎりだった僕なので、パッと計算できないんだが、まだ2位の可能性が高いのはこの辺りまでかな? この中にセテが入っていないというのが、一昨年、昨年を考えると予想外であった。

しかしカタールのロサイルサーキットって、地平線が延々と見えていて、すっごい違和感あるね。どの国でも、サーキットって山間に作られていることが多いから、地平線が常時見えるってことはない。
コースには常時細かい砂が流れ込んでくるらしく、昨年は「まるでウェットを走っているようだ」とまで言われていて、実際おっかなびっくりってかんじのライダーが多かったのだった。
今年はタイヤが進歩したのか、レコードライン上では他のサーキットと遜色ないような攻めをしているように見える。ビアッジが「オラどけどけ」って感じで、強引にレコードラインに乗れるように、セテをパスしていったのには笑った。

2戦連続ポールtoウィンと、最近絶好調のカピロッシブリジストンがどのような予選結果を出すのかが見ものだ。聞いた話では、もてぎでのブリジストンの気合の入れ方はハンパなかったらしく、タイヤの開発部長自らがトラックを運転して納品に来たという気合の入れようだったそうだ。
言うたらなんだが、カピロッシだけでなくチェカもいきなり好結果を得ていることからして、カピロッシの好調ももちろんだが、ドゥカティブリジストンの相性がすさまじく向上したってことなんだろう。ドカでブリジストンタイヤを開発しているベテランの伊藤真一(僕が高校生のころから活躍している…)の功績がすごいのかな。レース雑誌が取り上げないのが不思議だ。守秘義務

もともとグリップの低い路面なので、走れば走るほど、砂がどかされタイヤラバーが付着して、タイムアップしてくる。いつもの予選では、残り15分ほどで一気にタイムアップ…というパターンが多いのだが、今回は残り40分くらいから、ポンポンと青(自己ベスト)や赤(最速)が飛び出してくる。
普段は残り15分くらいになるまで、あんまり真剣に見てないのだが、今回はなかなか見ごたえあるね。
一人だけ57秒台を切るという、飛びぬけたタイムをたたき出したカピロッシは別格として、2位以下ではタイム更新合戦だ。
しかしカピロッシの渾身のタイムアタックがすごかった。マシンから飛び出しそうなほどの暴れるバイクを乗りこなす。最終コーナー立ち上がりでは思わずフロントがポンと浮く。すっごい迫力でとうとう56秒台に突入!

その後、セテもわずか6msecだが56秒台に入る。しかしもうカピロッシのポール安泰と思いきや、カピロッシは貪欲に最後の最後でさらにタイムアタック。セクション1,2,3でグレー(自己ベスト以下)だったので、アタック不発かなと思いきや、17msecを更新してわずかだがダメ押し!

われらが中野は7位で、まあまあといったところか。今回の上位は順当に(チェカ以外)実力のあるライダーが並んでいるので、正直表彰台は難しいかも。
ポイントランキング2位のビアッジは、最近予選だとダメだね。なんと玉田、スズキ2台より下の13位だ。レースになるとまたするすると順位を上げてくるんだろうが。
レインとか悪条件になるといつも好成績を出すバロスは、ビアッジ以下の14位。

宗教上の理由とやらで決勝は土曜日なんだが、日本での放送は、明日日曜の深夜。しかも「野球中継延長時、放送時間変更の場合あり」だって。ガッカリですね。間違えて結果を見ないように気を使わなくては。
次戦のフィリップアイランド(オーストラリア)は、予選も決勝も生中継、しかも日本は昼間という、かなりの盛り上がりが期待できる好条件で期待している。