TT SuperBikes
5/25に日本版が発売されていた、マン島TTを舞台にしたバイクゲーム。今頃ようやく買いました。
日本でのローカライズはタイトー。公式サイトはこちら。今年、TTでもらい事故で亡くなられた前田淳選手のインタビューもあります。
開発元はJesterというところ。PAL版のほうが先に発売されているところからして、やっぱり地元イギリスの会社なのかな? たいへんそっけない公式サイトがこちら。
まだ1時間ちょっとしかやっていないファーストインプレッション。125ccクラスでコースを何週か走って、トレーニングモード(グランツーリスモのあれと同じ)の125ccの第1段階をやったくらい。
でもたしか、実際の現代のマン島TTは、125や250はないのだが…。
こちらが公式サイトです。
これは期待できそう。バイクの動きの素性がとてもよい感じ。いままでやったことがあるバイクゲームの中では、バイク乗りにとっては一番納得いく動きをしてくれる。
操作のアシストには初級・中級・上級と3段階あるのだけど、上級にすると、このバイクの動きを堪能できる。
普通のゲームの感覚で、スタート時に即アクセル全快すると、棹立ちウイリーして、無残に背中から転げ落ちてしまう。これには驚いた。よくぞやってくれました。
では半クラを当てる感覚で、じわっと空けていくと、ふわっと前輪を持ち上げつつ加速していく。
右スティックの左右で体重移動・ハンドリングなのは当然として、前後で体重移動できるので、スタート時にガバッと前輪に体重を乗せてみる。
こうすれば、前輪のリフトを押さえ、アクセルを8割くらい開けた状態で発進できる。
走り出したらフロントブレーキを思いっきり握りこみ、体重を前に移動。するとジャックナイフする。
ジャックナイフした後輪が着地したら、体重を思いっきり後ろにやってアクセルを開けると、またウイリー。これは楽しい。しばらくこれに熱中してしまった。
コーナリングの立ち上がりで、前方への体重移動と忘れ、無造作にアクセル全開すると、ポンとフロントアップして後転ゴケしてしまう。うまくいくと微妙にふわっとフロントが浮き上がって加速していく。めったに成功しないがこれはカッコいい。ロードバイクの一番カッコいいシーンだ。
いままでのバイクゲームでは意外に出来るのが無かった、荷重移動を利用して、クリっとターンするのもできる。このときのインに切れ込む感覚もイイ感じ。
ギャップに乗っかってしまって、コケる寸前で、バタバタバタと車体が暴れる感じも素晴らしい。僕は三度ほどこんな事態に陥ってしまったことがあるが、そのときの感覚が見事に蘇ってくる。レースでは見慣れたシーンなのだが、その感覚で見ていても違和感がない。せいぜいゲーム内のライダーがコケたときの受け身が下手だな〜というくらい。体を丸めず、平気で大の字で倒れちゃうんだよね…。
これは楽しいのだが、さすがにコケまくりでまともに走れないので、操作のアシストを中級にしてみる。
すると、ちょうどよく体重移動をサポートしてくれる。この塩梅はうまいな。
と思っていたのだが、中級アシストだと、コーナー前で自動ブレーキングしてしまう! なんて余計なことを…。さすがに自動ブレーキングは初級だけでいいのではないの? この自動ブレーキングさえなければ、まずは中級でいろんなクラスのバイクで経験を積もうと思ってたのだけど…。根性で上級一本に絞ろう。
それに実際の公道を再現したコースが、長い直線をつなぐ、数10秒ごとのコーナーというものなので、なかなかコーナリングの練習にならない。これはほんとうに困る。マン島TTを再現するというコンセプトのゲームだから仕方が無いといえばそうなんだが、練習用にコンパクトでコーナー豊富なサーキットを一つ入れてくれれば、たいへんありがたかったんだが…。
トレーニングモードは、失敗するとリトライするのに10数秒のローディングをするので、これがもうたいへんにストレスが溜まる。
主観視点にすると、他のだいたいのバイクゲームと同様、バンクすると路面が傾いてしまうのも気になる。バイクは傾けても、頭はなるべく地面に垂直にするものなので、これはどうしても違和感が絶大だ。どうしても客観視点を選んでしまう。
たしかPCゲームのGP500は、実際のライダーの視点と同様、傾きをある程度抑えた視点があったような気がする。
このあたりが、ファーストインプレッションで気になったポイントだ。
もうちょっと125ccでまともに走れるようになったら、順当にクラスアップしていこうと思う。マン島TTらしくサイドカーもあるので、それは楽しみだ。