大名栗林道〜逆川林道〜秩父さくら湖

最近はすっかり林道づいている。今回もまた近場の林道を走ってみることにする。今回も車。バイクのオーバーホールのための部品は注文したので、次回こそはバイクを復活させるつもり。
名栗湖から大名栗林道〜広河原逆川林道を走り、有馬山の峠を越えて、秩父さくら湖へと至るコースである。コースの全体地図はこちら。

県道53号、青梅秩父線を北上する。このコースは原付のストリートマジックに乗っていた時代、気に入ってよく走っていたコースだ。名栗ラジウム温泉のあるあたりで、大名栗林道に分岐する。分岐点の地図はこちら。最初の数キロは一応舗装されているのだが、
マピオンの1/21000縮尺では点線表示になってしまうあたり
から、比較的荒れていないグラベルに変わる。通行止看板は出ていたのだが、封鎖されてはいなかったので、気にせずに自己責任で先に進むことにする。

 

 

ツーリングマップルに書かれている通り「景観開け、路面フラット」でなかなか心地よい道だ。路面自体はそれほど荒れてはいないのだが、落石はかなり多い。けっこう大きい落石も多いのだが、一応車が通れるくらいの場所には退けられているようだった。

どんどん標高が上がっていって、眼下の名栗湖を見下ろしたり、遠くの市街地が見えたりもする。すると、あたかもUFOが着陸しているかのような物体が眼を惹いた。


この辺で一番近いドームといえば、西武ドームかな…と予想していたのだが、いま検索していたところ正解だった。公式サイトにQuickTime VRでのパノラマ写真があります。URLを見ると"ufo"という文字もあり、やはり意識しているんだなと思った。

尾根に沿って進んでいく林道で、長尾丸山の近くに至ると、伐採が進んでいるのか、ちょっと雰囲気が変わってくる。

 

 



この地点で、有馬山へと続いていく逆川林道と、名栗湖北岸から続いている有馬林道へ分岐するのだが、有馬林道の入口(この場所は終点)は丸太で封鎖されていた。まあ予定通り、逆川林道を北上することにする。
この逆川林道は、原付時代に一度通ったことがある。今回とは逆に、さくら湖から南下し、逆川林道〜有馬林道を通り、名栗湖へと抜けていったのだった。当時(1998年8月)の写真が少し残っていた。


ストリートマジックの12インチタイヤで林道を走るのは、なかなかスリルがあった記憶がある。ちょっとした轍ですぐバランスが崩れちゃうんだよなあ。
この写真、コダックのDC-20というデジカメを使って撮ったのだが、なんと493*373ピクセルで8枚、320*240ピクセルで16枚しか取れないという、今から見れば信じられないようなスペックだった。上の写真は320*240モードで撮って拡大したもの。なのでこの頃は使い捨てカメラも併用していた。

さて逆川林道は、この地点でダートが終わり、有馬山方面−名栗湖方面へと分岐する。


この通り、通行止看板が倒されていた。やはり落石が多いから一応、通行止だったのかな…。車は3台、バイクは4台と遭遇した。



ここで有馬峠に向けて北上する予定だったのだが、林道走行で思ったよりガソリンを使ってしまった。一時中断して名栗湖方面に向かい、給油することにする。
給油ついでに、ちょうど昼時だったので、「ゆきやなぎ」という店に入る。どうやらうどんがメインで、自家製の豆腐も売りにしているらしい。そのセットを頼む。
豆腐もうどんも、いかにも自然な感じが伝わってくる。特に豆腐は、スーパーで普通に売っているようなものに特有の、舌に残る後味が一切無い。つゆはいかにもこのあたりの地方らしい、硬質なイメージのもの。たぶん関西の人が嫌いそうな味だが、僕はたいへん好みである。



この際だから、この店の近くにある、「さわらびの湯」という温泉にも寄ってしまう。以前に群馬方面を走りに行ったとき、ここに入ろうとしたことがあったのだが、なんと19:30でもう営業終了になってしまっていたので、入れずじまいだったのだ。


消毒はしているそうなのだけど、それほど気にならない。小さい露天風呂もあるのだけど、浴槽がなんとプラスチックなので、それがかなり味気なくてガッカリだった。
温泉そのものだけみたら、それほどの魅力があるわけではないかな…。でもこの辺では少ない立ち寄り温泉というのは貴重だ。近くに名栗ラジウム温泉があるのだけど、こちらは立ち寄り入浴は出来ないようだし。



さてなんだかんだで2時間近く休んでしまった。また有馬峠を越える道に復帰する。地図はこちら。これもマピオンの1/21000縮尺では消えてしまうのだが、ちゃんと舗装されているし、走るのにそれほど苦労するような道ではない。

 

 

運転自体は楽しいのだけど、さすがに同じような風景が散々続くので、ちょっと飽きてきてしまう。有馬峠を越えて秩父側に入ると、少し交通量が増してくる。ブラインドコーナーなのにセンターを越えて漫然と運転している車が多くて困る。

さくら湖にとうとう到着した。前回来た9年前よりも、ずいぶん観光地的になっているような…。

 

しかし、観光客は見事なくらい皆無だ。釣りとかボートとか禁止されているのかな? 一応駐車場には2台停まっていたけど…。

ところで、このあたりのバスは「自由乗降バス」というもので「停留所以外でも自由に乗降できます」だそうである。


田舎のバスとかでは、制度化されていなくても、実質的に「自由乗降」だったりするらしいのだが。

などと写真を撮っていると、数匹の猿が道を横断して、山の上に駆け上がっていった。


それほど山奥な感じでもないのだけど、こんなところでも猿がいるものなんだなあ。



このあとは一度秩父市内を通過して熊谷小川秩父線を通って、定峰峠で分岐して白石峠へと向かう。この道はかなり急傾斜のヘアピンが続いて、なかなか面白かった。停車して写真を撮る気にならないほど熱中してしまった。
その後は都幾川に沿って町道172号を走り、東松山ICに向かって帰宅。