ジンギスカンと「ゴルフ大会」

さてジンギスカンで思い出したのだが、僕はジンギスカンとゴルフを楽しめるゲームを持っている。
ジンギスカンのみならず、織田信長曹操坂本竜馬、あげくのはてには清少納言とまでもラウンドが出来るゲームなのだ。

この世紀の奇ゲーは、Windows95,DirectX2.0時代に光栄(現コーエー)から発売された。
その名も「ゴルフ大会」


ネーミングからしてすごい。「ゴルフ大会」。もうちょっとだけでもヒネってやれよ!
みんなのゴルフ」よりもストレートなタイトルではないか。

存在自体は発売当時から知っていたのだけど、入手したのは最近だ。
あまりのパッケージの強烈さに大喜びして、職場の自席に陳列しただけで満足してしまったため、いままでインストールしたことはなかったのだ。


さてパッケージの裏には、以下のような煽り文句が記されている。


歴史仲間とゴルフをすれば、ナイスショットの声がする −!?
”歴史ゴルフ会”で、信長や小町ら24の仲間と
冗談を言ったり、ちゃかし合ったり。
でも笑ってばかりいられない。プレイはシビアかつリアルだ。
そもそもいったいどこの誰が信長や小町と「冗談を言ったり、ちゃかし合ったり」したいと言うのだ。
そんなのは俺くらいだろ!

さてその「24人の仲間」とは以下のとおりだ。
それぞれにちょいとイカした通り名が設定されている。


「碧眼のパットマスター」
「ニアピンの虎」
「ゴルフ維新の志士」
あたりの通り名はまあよいとして、問題は上杉謙信の「ドラコンの龍」だ。
一瞬「わけがわからないよ『ドラゴンの龍』って。龍の龍?」などと思ってしまった。
よく見たら「ドラコン(=ドライバーコンテスト)」ではないか。シャレかよ。

プロデューサーのシブサワコウ氏、自らを歴史上の偉人と同等の設定で、ゲーム内に選手として、ぬけぬけとしゃしゃりでてくるだけでもどうかと思うが、「グリーン際の魔術師」などと自画自賛しているのはいかがなものか。
ハンディキャップも「ゴルフ覇王」「ゴルフ龍王」すら大きく引き離して12だし。(実際のシブサワコウ氏のハンディキャップなのだろう)。
このメンバーに囲まれてるんだから、ちょっとは遠慮しろよ!
せめて「歴史ゴルフ会の楽隠居」である水戸黄門並の設定にしておけって!


それにしてもシブサワコウ氏、この企画を思いついたとき、さぞかし名案だと(自分では)思っていたのだろう。
「光栄といえば歴史もの、そして俺は自他共に認めるゴルフLoverでハンディ12の実力者(自慢)。この2つのブランドがコラボレートすれば、歴史上まれに見る傑作ゴルフゲームになるに違いない! 俺も当然ゲームに出演して、ブランドイメージに箔をつけねばならぬな…!」
…光栄社には誰か止めることが出来る人材はいなかったのだろうか。


閑話休題
ゲーム内のスケジュールは以下のとおりだ。


壇ノ浦だの桶狭間だの赤壁だの、さすがに歴史を超越した大会ですね。

さてさっそく「ニューイヤーカップ」にエントリーしてみよう!


聖徳太子孫権宮本武蔵、独眼流正宗、シブサワコウ…。
そうそうたるメンバーですね!
それはそうとこの司会者?の女性(その名も芝目順子)、なんのひねりもない普通のお姉さんですね。

さて僕とラウンドするのはジンギスカンとなった。
このゲームを持っていることを思い出させてくれた縁もあり、ぜひジンギスカンと回ってみたかったので大喜びだ。
ぜひジンギスカン「冗談を言ったり、ちゃかし合ったり」してみたいものだわい。


…ちょっと待った。普通のゴルフコースでラウンドするの?
せっかくジンギスカンとラウンドするからには、モンゴルの大平原が舞台なのではないかと勝手に期待していたのだが…。なんだかものすごく騙された気分だ。
ありふれたゴルフコースにたたずむ、甲冑を身にまとったジンギスカンの後姿…。


なんだかものすごくせつないんですけど…。

さて僕のショット順となった。
鼻息も荒くドライバーを選び、風向きを読み、フェアウェイに向かってアドレスし、さあパワーを決めてショットしようとスペースキーを押した!とたん、フリーズ…。
Alt+tabのタスク切り替えも効かない。もうリセットしかすべがない。
やっぱりノートPCだと無理があったのかなあ。
わざわざ昔使っていた、Win98機を引っ張り出してきたというのに…。
一気に意気消沈してしまった。
いいや、もう。