フェラ・クティ

中古盤屋に行ったら、フェラ・クティのDVD+CD2枚組ベスト版があった。今年の8月に出ていたらしいのだが、ちょうどやたら忙しい時期だったので全く気づかなかった。さっそく購入。

ザ・ベスト・オブ・フェラ・クティ<デラックス・サウンド+ヴィジョン> [DVD]

ザ・ベスト・オブ・フェラ・クティ<デラックス・サウンド+ヴィジョン> [DVD]

公式サイトがないっぽい?ので、こちらが一番詳しかった。

DVDのほうは、インタビュー映像や当時のアフリカ情勢を解説していると思われる映像がメインで、ときどきライブ映像が入っているというものだ。
そして残念ながら日本版だけど日本語字幕は無し。フランス語もしくは英語吹き替えのみだ。数ページの日本語解説(特に目新しい情報はない)くらいだ。
英語はただでさえ中学生レベルなのに、ヒアリングとなったらほとんどお手上げでさっぱりわからない。
だけども映像の魅力が強烈で、わけがわからないながらも引き込まれてみてしまう。

しかしフェラ・クティの音楽は映像のBGMには全く向いていないな。否が応でも自分の集中力が聴覚のほうに偏ってしまう。本当に引きが強い音楽なんだ。リズムだけでドンダタスカタタドンダタスカタタと、ずっと繰り返しているだけだっていうのに、もう勝手に体が動き始めてしまう。いくら映像の魅力があっても、BGMがおいしいところを全部持っていってしまう。

数少ないけどライブ映像もあって、これがまたかっこいいことこの上なし。かっこいいっていうか美しいよ。優れた格闘技選手の好試合を見ているかのように、サックスを吹くフェラ・クティを見ているだけで惚れ惚れする。
検索してみたところ、ライブDVDも出ていたので、

フェラ・イン・コンサート [DVD]

フェラ・イン・コンサート [DVD]

さっそく注文してしまった。

検索している過程で、「アフロ・ビートの王者、フェラ・クティの作品、ぞくぞく再発」という記事も発見した。まだ持っていないものもたくさんあったので、ぜひ買おうと思う。

僕はフェラ・クティとはどうも相性が良いようで、気持ちを奮い立たせようというときにはよく聴く。特に"Gentlemen / Everything Scatter"など、

GENTLEMAN/EVERYTHING SCATTER

GENTLEMAN/EVERYTHING SCATTER

聴いているともう血液が沸騰してしまうほどだ。テンションが高いときにはむしろ聴けないほどだ。特に"Gentleman"で、歪んだ激しいブラスセクションや女性コーラスの音がインサートしてきて、シンプルでクールなエレピと見事なコントラストを成す瞬間は何度聴いても理屈ぬきで燃える。