ProGrip Light Sensitive Visor Insert Lens

バイク用品店をいろいろ覗いていたところ、ヘルメット売り場でなかなか面白そうな製品を発見した。
http://www.sport-touring.net/gear/fog_city/index.shtml
メーカー(Progrip社)公式サイトに、なぜか製品情報が載っていなかった。おそらくこちらのサイトの情報が一番詳しいだろう。ユーザーのレビューも載っています。

用品店では不親切にも、日本語での説明は皆無だったのだが、製品の袋を読んでみたところによると、ヘルメットのシールドの内側に貼り付けて、曇り防止をする製品なのだが、外光の強さに応じて("Light Sensitive")、自動的に暗さを調節してくれるものらしい。その店では確か\3980だった(記憶あいまい)。

ヘルメットのシールドが透明だと、快晴の日には眩しすぎて目が疲れてしまうが、かといって眩しさを抑えるため、ダークなシールドを使うと、日が落ちて薄暗くなるにつれて物が見えにくくなって困る。かといって2種類のシールドを持ってツーリングに行くなんて、ちょっと根性がいるし…。
僕は、真夏にはハーフグレー、その他の季節にはクリアを使用しているのだが、ハーフグレーのシールドを使っている状態で、夜にろくに明かりの無い高速道路上で霧が発生したりすると、視界がかなり悪くなり、けっこう恐ろしいことになる。
そんな悩みも、このような製品があれば解消するではないか。
実際にどのような効果があるのか見てみよう。

 

左の画像は快晴の外光の中で撮ったもの、右の画像は日陰の中で撮ったものだ。あきらかに暗さが異なってますね。
写真には撮っていないけど、曇りの日には、さらに透明に近づきます。
快晴の中では、この製品をつけていない状態に比較すると、もう明らかに眩しさが抑えられている。
山道を走っていると、開けた空間から急に木立の日陰の中に入り込むことがあるのだが、日陰に入ると数秒で透明に近づいていく。あまりにも自然なので、意識していないと気づかないほどだ。
天候が次第に悪化していって、快晴から曇りに変化していっても、ほとんどヘルメットの中から見える世界の明るさに変化が無い。
残念ながら、真っ暗な夜でも、完全には透明にはなってくれない。うっすらと暗くなってしまっている。それでも運転に支障をきたすほどではない。

さらにこれには"Anti fog"能力もある。気温の寒いときに、シールドの内側が自分の吐く息で曇ってしまうのを防いでくれるのだ。
先週に東北ツーリングに行った際は、夜には気温が11度まで下がったのだが、完璧に曇るのを防いでくれた。

「シールドの内側に貼り付けて」と書いたのだが、接着する必要があるわけではなくて、ゴムの摩擦で押さえられているだけなので、シールドやヘルメットを買い換えても、この製品をはずして付け替えることも可能だ。

この製品の唯一の欠点は、なんか接着剤っぽい嫌な臭いがすることだ。走っているときは風にかき消されるのでぜんぜん気にならないのだが、停車すると、鼻につくいやな臭いが、むわっと目前から立ち上ってきて、それがちょっと嫌だ。時間が経てば消えるものなのかな?
さらに贅沢を言えば、快晴のときにはもう少し暗く、夜には完全に透明になってくれたらモアベターなのだが、現状でも充分に価格に見合う価値があると思う。特にツーリングライダーにはぜひオススメだ。