佐久〜田口峠〜線ヶ滝〜志賀坂〜中津狭

目が覚めたら好天だった。やったー。県道93号下仁田臼田線に乗って南牧村方向に向かう。
雨川沿いに走る道で、好天に水面が映えて気分がいい。

 

そういえば晴れているときにこの道を走るのはじめてじゃん。いままで、いつもうっすらと曇っていたり霧だったり小雨だったりだった。
前回に行ったときのがこちら。気になっていた「日本で一番海から遠い地点」は、このときと同様に、通行禁止になったままだった。

田口峠という、車でもバイクでも楽しい、なんとかすれ違える程度の狭さのめちゃクネ道をえんえんとクネクネしていく。バイクだったら気軽にホイっと停車して写真を撮れるんだけど、車だと駐車できるスペースを見つけなければならないので、面倒くさくてどうも走り続けてしまう。

さて地図を見ると、ちょっと離れたところに「線ヶ滝」というのがあって「高さ35m 一軒の価値あり」らしい。さっそく行ってみよう。
滝の近くまで行ってみると、音は聞こえるのだけど、滝らしきものがどこにも見えない。かなり谷の奥深くにある滝らしい。まずは林の中のきつい勾配の歩道を下って行く。


下っていくと、突然に林の視界が開けて、滝を見下ろす位置に来る。


35mとはそれほどスゴイ落差ではない印象があるものの、写真だとスケール感がわからないんだけど、突然に開けた狭いスペースに、急に小さい滝壺が出現するので、そのコントラストでかなり驚いてしまった。
さてこの画面右端に移っている螺旋階段を下りていく。


僕は高所恐怖症じゃないんだけど、さすがにちょっとビビる。
滝壺に降りる直前は、パイプで組んだ階段で、濡れていたら滑りそうでかなり危なそうだ。


滝壺に降りて周りを見渡すと、本当にこの滝が、とても狭い谷の割れ目の中に、ぽこっと突然出現していることがわかる。


写真だとスケール感がわからないんだけど、この谷の落差は滝と同じだから35mで、それがこの狭さだ。上空から撮った写真をみれたらいいんだけどなあ。たぶん上空からでは林の葉に隠れて滝壺は見えないと思うけど。僕の写真技術だとこの滝のロケーションのすごさが伝わらないのが残念だなあ。
滝壺の全景を、スティッチングで30枚の写真を合成して撮ってみた。縦1280なので貼らずにリンク。
050529_1216mix.jpg
ほかに誰か人がいたら、スケール感がわかりやすいと思うんだけど…。どちらにしろこの写真だと、この滝壺の狭い感じが伝わらない。角度で言ったら横120度、縦70度くらいの超広角なんだけど、合成なので遠近感が消えてしまって、開けた場所にあるように見えてしまう。うむー。

さて帰ろうとしたところ、螺旋階段を人がどやどやと降りてきた。10人も降りてきたら身動きをとるのが難しい狭さの滝つぼなので、これはさっさと退散したほうがよさそうだ。この螺旋階段を下から見上げるとこんな感じ。


南牧村は、谷間の南牧川に沿ってできている村だ。ここが一番見晴らしが良いところ。


深い山の中に現れる集落なので、走っていてこの村に至るとほっとする。しかも佐久側からなら、狭岩峡という、その名の通り狭い谷間を抜けた先にある村だし、上の村側からなら、塩ノ沢峠のめちゃクネ道をえんえん抜けてきた先にある道だし。しかし宅配便の人たちって配達がたいへんだろうなあ。下仁田側から配送するのが一番楽なんだろうが。

さて今回は、いままで通ったことの無いこの道を通って塩ノ沢峠までいこうと考えた。
しかし、走り始めて4kmほどで、通行止めになってしまっていた。


しかたないのでそのまま元きた道を戻り、塩ノ沢峠方面に南下する。
すると、いつのまにやら塩ノ沢トンネルというのができていた。僕の2005年4月版の地図には載っていた。今調べてみたらマピオンの地図には載っていなかった。ダメじゃん。さすがにトンネルを通ると、あまりにもあっさり峠越えができてしまう。

その後、国道299→志賀坂峠→その頂上から金山志賀坂に乗り変わる。ここは退避場所以外ではすれ違いが不可能なくらいの狭さ。運良く、数少ない対向車が来たときは、いつも待避所の近くだった。
この林道から、中津狭→秩父へ向かう。前回ここを走ったときがこちら。そろそろ時間がやばくなってきたので、いろいろ寄り道したいところがあったんだが我慢して通り過ぎる。

秩父国道140のループ橋の写真を撮ろうと思ったんだが、どうも木が邪魔でいいアングルで見えなかった。

最後のシメとして、名栗湖近くさわらびの湯という温泉に行こうとしたのだが…


到着したのが19:35で、すでに営業終了だった。なんと18:00で営業終了らしい。早! うーん今回も温泉には入れなかったなあ。