土合駅〜沼田〜伊香保周辺

さてまずは夕べに目をつけておいたバイク屋に赴き、ヤマハの2ストオイルを買って入れる。少し走ると、吹け上がりがあからさまに軽くなった。そんなに2ストオイルにこだわりはないんだけど、やっぱりある程度信用できるメーカーのものじゃないと怖くて使えないなあ。オイルが原因で深い山の中で焼き付いたこともあったし。

沼田駅のコインロッカーにライディングブーツや大きな荷物を入れる。土合駅の階段を昇るにあたり、ブーツのままでは辛いのでジョギング用のシューズを持ってきていたのだ。

上越線で終点の水上まで向かう。ここで1時間ほどの待ち合わせ。待っている間に駅近辺を探索する。
利根川遊歩道を歩いてみたのだが、特になにも観光っぽく整えられていなくて、雑草なども伸び放題だった。


その代わりにゴミがほとんど散らばっていなかったのには感心だが、単に誰も歩いていないだけなのかな。実際、20分くらい歩いていて、僕以外誰もいなかったし。

 

この利根川ではボートで川下りしているのをよく見た。ラフティングってやつ?


この写真ではそれほど川は荒れていないけど、下流の方ではけっこうアップダウンが激しいようだったので、なかなか楽しめると思います。というか僕もぜひやりたいねえ。

遊歩道を出てメインストリートに戻り、いかにも寂れた観光地って感じの町並みを歩く。


 

なんだか妙に味のある建物が多くて、僕好みの寂れ方だった。

水上から土合まではすぐだ。到着すると、どよ〜んと暗いトンネルのホームだ。


トンネルの先は真っ暗で何も見えない。


さあこれが件の階段だ。まずは462段を、一度も折り返さず、ひたすらまっすぐ登っていく。




この「ひたすらまっすぐ」というのがスゴイ。直線距離にしたらどのくらいになるんだろうか。

途中の200段目で、振り向いて登ってきた階段を撮影。


思ったよりキツくないなあ。あれ、こんなもん?って感じで登りきってしまった。


途中で数枚写真を撮るために立ち止まったけど、それ以外はノンストップで登れた。脈拍はさすがにかなり上がったけど、足はさほど疲れてない。でも登りきるのに7分かかってしまった。
深いことで有名な、地下鉄の大江戸線の六本木だとどうだろう? あれ、六本木より深い駅もあったような気がするが…。ちょっと調べてそちらも挑戦してみたいところだ。

登り方向に戻る電車が来るまで、あと25分ほどあるので、駅の外を散歩する。


谷川岳に登る拠点となる駅らしいので、登山客が大勢いる。駅から離れて電車を逃してしまったら、次の電車は3時間後になってしまうので、5分ほどふらついただけで戻る。
上り線ホームは、地下ではなく地上なのだ。



さて電車がやってきた。沼田に戻って、またバイクツーリングに復帰する。なかなか面白い駅を見せてもろうたわい。


沼田に戻り、国道145を西に向かう。しかし暑い。Tシャツの上に薄手のジャケットを着ているから、当然といえば当然なのだが、走っていてもちっとも涼しくならない。これは真夏並みの気温だ。
と思っていたところ、道路わきに気温表示が出ていた。


35度だそうだ。うひゃー、こりゃ暑いわけだわ。信号待ちとかで停車するたびに汗がだらだら流れる。

水分を補給しようとコンビニに寄ったところ、このようなパンを発見してしまった。


コンビニでは良く見る、ジャムやマーガリン&はちみつの、あのおなじみのパンなのだが…。


みそあん(群馬県産みそ使用)という、ご当地パンであったのだ。たいして腹も減ってないのに、好奇心に勝てず購入してしまった。味は予想通りで、おやきとかでよくある、みそあんのあの味。といっても食べたことない人はわからないか。普通にうまいですよ。東京でも売ってくれないかなあ。

川原湯温泉というところまで来た。河原の石が赤いのは、この温泉が硫化水素泉なのと関係するのかな?


立ち寄り湯もあると地図には書かれていたので探していたのだが、気がついたら通り過ぎてしまっていたようだ。どうみても看板とかは無かったような気がするのだが…。


国道406に移り、南下することにする。この道への分岐点は、なんにも標識とかが出ていなかったので、ずいぶんと迷ってしまった。やっぱりGPSがないと苦労するなあ。一度便利さに慣れてしまうともう戻れない。
さてこの国道406、Rのおおきな、フラットでゆったりとしたカーブの連続から始まり、キツすぎない下りの連続する、なかなか走って楽しい道であった。バイクの免許を取って間もない人は、この道を余裕を持って走れるようになるように通ってみると良いのではないかなあ。

峠道の終わり近く、人里が近づくと、このような看板が出ていた。


落せスピード 落とすな化粧だそうだ…。いやー、これだけ汗かいたら化粧も落としたくなるものですよね。


そんなわけで汗だらだらなので、看板が出ていた倉渕温泉 長寿の湯というところに寄ってみる。


宿泊施設も兼ねているらしいが、なんだか民家を改造したかのような、良く言えばアットホーム、悪く言えば雑然とした雰囲気。でも観光地っぽく無くてこういうのも悪くない。というか健康ランド的なところより好きだ。
風呂場もなかなか好感が持てる。露天風呂はそれほど眺望がいいわけではないのだが、広くて手作り感があってよけいな演出をしていない感じで、気が休まる。

このまま国道406を走っていくと高崎に向かうのだが、市街地はあまり走りたくないので、県道33号に移り、山間を走ることにする。この道をそのまま南下すれば、松井田妙義IC方面に行くので、そろそろここで帰宅することにしよう。

ところで、この道を走っていたところ、不思議な美容院を発見してしまった。



田んぼと木々に隠れるようにして、ちょこんと看板を出している。うーんこりゃまたアットホームだわい。

松井田妙義ICからはたいした渋滞にあわずに帰宅。藤岡のハイウェイオアシスで蕎麦を食ったが、たぶん丁寧に作っているのだろうけど、妙にみずみずしさが無くてペタペタしていて、蕎麦の香りが薄くて、つゆがちょっとアンバランスで、どうも感心できなかった。