五十歩百歩とは言うけれど

夏休みに休めるようにすべく、久々に休日出勤して、いまできるところを先行して進めていく。
自分担当作業のための素材が完全にできているわけではないのだが、とりあえず「まだこれは未完全である」という前提のもと、あとで修正しやすいようにあれこれ工夫しつつ、前倒しで進行するのが僕のやり方だ。
素材が完パケて、後修正が起きないと確定した段階で、一気に追い込むというやり方もあるのだが、僕は集中力が長時間続かないほうだし、規則正しい生活が好きで、泊り込みが大嫌いなので、ちょっとそのやり方は性格的に向かない。

ようは、追い込みの際に不確定要素が起きてタイムアップになるリスクを回避するのを優先するか、たびたびの修正対応に時間を取られるリスクを回避するか、の思想の差だ。
工程の下流にいるものにとって、このどちらの方針を選ぶべきかは重要な点だ。

さてここで思い出すのが「五十歩百歩」というおなじみのあの言葉だ。
いまここで動き出しても五十歩百歩だから、準備が整うまで待ったほうが良い…という考えに至る前に、目標値まであと何歩であるのかをまずできるだけ正確に予測しなくてはならない。

言葉由来どおりの「五十歩百歩」は、はるか遠くの敵陣(目標)まで、五十歩近づこうが百歩近づこうがたいして変わらんよ…という意味を含んでいるのだが、逆に考えれば、目標への到達距離を把握せずに「現状動き出しても五十歩百歩」だと判断するのは早計ということになる。

目標値が1000である状態ならば、現状が50だろうが100だろうが、まだ動き出す必要は無いけれど、目標値が200である状態ならば、現状が100になったらもう動き出しちゃおう…というのが僕の考えだ。