2/5 徳島フェリー到着〜徳島県東祖谷山村

さて8/1分を書いた後。寝ようとしているんだが、30分くらい寝ると目覚めてしまう。気温は多分ちょうどいいと思うんだが、湿度が高いのかなんかスッキリしない。ゴゴゴゴ音は慣れるとどうって事ないのだが、一定ピッチで「んーーーーー」と鳴っている音が気になる。

4:20頃に起きて日の出を見に行く。しかし残念ながら日の出方向は完全に雲に覆われていた。
また、日の出方向をちょうど背にして船は進んでいるので、排気煙がちょうど被ってしまい残念。

  

それでも約30分ほど、明るくなるまでねばっていた。何台かのタンカーや漁船とすれ違っていく。

 



もう一度寝て9:15頃起きて食事しに行くと、ちょうど本州南端、潮岬を通過するところだった。空は全天どんよりと曇っていて、ちょっとするとパラパラと雨が降ってきた。かなりガッカリしたが、海上だからであって、陸上では天気予報どおりだよね…と気分を慰める。
次第に雨は止んでいき、正午ごろには暑くてたまらないほどになった。

その後本を読んだり地図を眺めたりしつつ、13:15に徳島到着。現地はかろうじて晴れだが、遠くの山のほうは雲に覆われていて嫌な予感がする。

 

港に着いて、ネットにアクセスできる状態になったので、8/1分を更新。
そして各地の週間予報を旅の手帖週間予報でチェック。初期asahi.com天気予報亡き今、これが一番更新が頻繁で軽くて各地を比較して見やすいように思う。

四国の天気は曇り時々晴れとのことで、では四国横断に向かうことにする。
地図に乗っていた、足摺岬〜大阪のフェリーを利用して帰ろうと計画していたので、その時刻表を調べようと検索して見たところ、なんとこの大阪高知特急フェリー会社は今年6/30に事業廃止していた那智勝浦〜川崎便に続いてこちらもか。ついてない。

ではR439あたりをメインに使い、四国の山中をつっきって横断する計画に変えよう。できればホントの意味での端っこ、佐田岬までたどりつきたいけど、時間と体力に応じて考えよう。
そして横断しきってから戻るのは高速道路を使い、一気に徳島まで戻り、東京への帰りもフェリーを使おう。



と計画を決めて出発すると、ゴロゴロ…という遠雷に似た音が。フェリーのエンジン音かな? 天気予報では何にも書いてなかったし…。と思っていたら、ざざーっと雷雨が降ってきてしまった。なんだよこれ、いきなり話が違うじゃん。曇り時々晴れなんじゃなかったのかよ。

R439に乗って市街を離れると、次第に雨がやんでいった。
途中のトンネルで通行止めになっているそうなので県道207にバイパス。このころにはすっかり晴れて、暑いくらいになっていた。

 

さて立見峠を過ぎてからR439に戻る酷道だという噂は聞いているのだが、今のところ全然普通の2車線国道だ。



R492との分岐点近くに、槍ノ尾サービスエリアというところがある。私設の道の駅って感じなのかな?
そろそろ腹が減っているのでうどんを食う。四国と言ったらぶっかけなので、もちろんそれを頼む。

 

うまいにはうまいのだけど、さすが、と感動するほどではなかった。しかし意外にうどん屋をみない。国道沿いだとかえって少ないものなんだろうか。もっと本格的なところに行こうと思ったら、ちゃんと下調べしなけりゃならんかな。



剣山が近づくにつれ、道はどんどん狭く、どんどんクネクネしてくる。なかなか楽しくなってきた。

  

剣山の峠へと向かって行く道が、深く急角度に落ちて行く谷でスゴイ。地図はこの辺り。

  

剣山には日本最長の林道(60km)が有り、僕は免許をとって走行距離がまだ2000kmくらいしかなかったころに挑戦したことがあった。当時はLANZAをフルノーマル、つまりオフロード仕様で乗っていた。
いまにして思えばあれは失敗だったなあ。バイク自体にまだ慣れていなかったので、かなりスローペースで、おっかなびっくり走っていた記憶がある。その時の印象が強烈で、オフロードは避けるようになってしまった。まあ、もともとモタード仕様にしたくてLANZAを買ったんだけど。

さて、見ノ越と呼ばれているところが峠の頂上だ。地図はこちら。
夢中になっていたので寒さと空腹を忘れていた。標高はたぶん1600mを越えていて、どんよりと曇っているのでかなり寒い。念のため持ってきたセーターを着るはめになる。
寒さでいつの間にか体調を崩していたのか、ちょっと頭が痛い。これはヤバい。今にして思えば、頂上からの風景、神社などの写真を撮り忘れてしまっていたくらいだから、かなり体調が悪かったに違いない。



その見ノ越には数件の民宿兼食堂があるのだが、どこも「手打ちそば」「祖谷そば」などとノボリをたてている。どうやらこの地域はうどんより蕎麦のようだ。
適当な1件に入り、ざるを頼んでみる。


色と食感は山形系に似た、濃いグレーで太くてもちもちしているものなんだが、香りや味がちょっと違う。いままで食べたことがない感じだ。そばの風味自体はそれほど強烈ではない。
つゆがかなり薄味で、煮干しがメインなのか? こちらは蕎麦以上に未体験な味だ。これが関西テイスト? 最初はかなり違和感があったが、慣れたらこれはこれでさっぱりしていてよいかもしれない。



今日はR439をちょっと南下して、南国市辺りで宿を取ろうと思っていたのだが、まだまだ100kmは彼方のようだ。


もう19:00近いのでそろそろ暗くなるだろうし、この体調で真っ暗の中クネクネ道はつらそうだ。



と思っていたところ「いやしの温泉郷 バンガローなど宿泊施設あり」などと書かれた看板があった。これぞ天の助け。泊まれることを期待してR439を2kmほど逸れる。公式サイトはこちら。

http://www.sobanoyado.jp/

なぜか公式ページに詳細な地図が載っていなかった。あれじゃ地元民以外はたどり着けないんじゃないかな。こちらが詳細地図です。mapfanにもmapionにも載ってなかった。


訊ねたところ、バンガロー4000円(平日料金)が借りられるが、用意をするまでちょっと待ってくれとのこと。ひゃっほう助かった。
待っている間に、温泉に入ることにする。平日なので僕のほかには親子連れ一組しかいない。きれいだし消毒臭くないし広いしかなり好感がもてる。
温泉から出てみると、バンガローは実は用意できなかったが、もう料金は受け取ってしまったので、普通の宿泊施設をバンガロー料金で使ってくれとのこと。予約せずに飛び込んだので、なんか手続きにミスがあったんだな。悪いことをした。
その部屋に入ってみたら、ほんとに普通のホテルの部屋だ。


バンガローに泊まる気まんまんだったので、ちょっとがっくりだ。そりゃたしかに設備はこちらの方がいいんだけど、そもそも設備とかに期待していなかったし。

さて荷物を置いたところで、併設のレストランに行く。上で書いたURLの通り「そばの宿」ということで、地元の祖谷蕎麦が売りらしいので、もちろんそれを頼む。


見ノ越で食べたものより、ぜんぜん洗練された印象。もらったパンフレットによると「独特の香りと素朴な味わいに定評があります」とあるのだが、いまいち香りが分からない。体調を崩しているからか?
つゆは比較的一般的な傾向のものだったが、やはり関東系と比べればずっと薄味だ。

そんなわけで、そのダブルベッドのホテルの一室のような宿泊施設でこれをザウルスで打ち込んでいる。AirH"はつながらないのでアップはまた後日だ。
できたばっかりの施設のようで、風呂も部屋もレストランもきれいだし、22時まで営業しているし、この分ならバンガローもきれいだろうし、交通の便が悪いこと以外は誰にでも文句なくお勧めできる。パンフレットにもちゃんと書いてある。

国道32号線から大歩危=県道45号線=県道32号線=東祖谷山村経由をお勧めします。
国道439号線は全体的に険しい山道となっており、山岳・自然観光やツーリング目的でない限りあまりお勧めできません。
僕とは違って、ちゃんと予約はいれましょう。

いま空調を切って網戸にしているんだけど、大変涼しくてちょうどよい気温。虫の鳴き声と水の音が聞こえてくる。夕べのフェリーとは大違いだ。

明日のメインイベントは四国カルストだ。ていうかここにいきたいついでに四国横断をしてるようなもんなので。そこまでのルートなどちょっとこれから考えよう。