バトルギア4 その2

先月に、バトルギア4をファーストインプレッションしたのだが、バトルギア3がかなり好きなレースゲームであったので、その先入観からか、期待していたもの(=3のパワーアップした続編)とはちょっと違うかな、と感じた。やりこんだら印象が変わるかもと思いつつ、1ゲームが200円設定なのでずっと放置していた。
気がついたら1ゲーム100円になっていたので、全部中級コースで、さっそくいろいろ車を変えて20プレイほどしてみた。

"3"でよく使っていた、MR-Sのノーマル車は、やはりファーストインプレッション同様、タイヤと路面の間にスポンジが挟まっているような印象で、ハンドル操作が車の動きにそのまま反映されていないような印象が、どうしてもつきまとってしまう。
同じCクラス車でも、ロードスターは比較的に素直(とはいっても僕の先入観どおり、という意味での「素直」だけど)な動きをしてくれるようだ。
NSXインプレッサなどのAクラス車ノーマルになると、なんとかスポーティに操作できるようだ。
ルノー・クリオV6にはまいってしまった。ブレーキを残したままコーナリングすると、蛇角のついたままフロントが直線で突き進んでしまう。1次旋回以前にきっちりとブレーキングして、コーナリング中はうっすらとトルクを与え続け、直進になったら全開…って走り方を要求されているのかな?

"4"からの新要素で、各車ごとに、ノーマル・ストリート・スポーツ・レーシングの4段階のチューンナップ車が用意されている。
試しにMR-Sの"スポーツ"を選んでみると、おお、これはかなり好印象だ! タイヤと路面の間のスポンジが無くなった感じ。ミスしても、そのミスが自分の操作が悪いせいだと納得できる感じ。俄然このゲームが楽しくなった。
ロードスターの"レーシング"を選んでみると、ブレーキがやたら利く。すごい減速をする。ギャップでの跳ねが激しい。ギャップに入る前にアクセルを抜かないと、一気にエンジンが吹け上がってオーバーレブしてしまう。

今回の店は、前回とは違って、わりと静かな店で、エンジン音やスキール音がちゃんと聴こえた。そのおかげでこれまた印象がよくなった。やはりスキール音が聞こえてくると、タイヤの状況の把握度がぜんぜんアップする。しかも5.1サラウンドシステムであるので、リアが流れているときは、ちゃんと後方からスキール音が聞こえてくる。
ゲームセンスのある人は無音でも経験則で車体状況を把握できるのかもしれないが、僕は音が聞こえないとレースゲームは一気に難しくなる。

ちょっと残念なのが、前回にも書いたが、挙動の「前兆」がやはりつかみにくいのだ。
例えば、パワーに負けてリアタイヤが流れるときって、「グリップしている/していない」という単純な2段階ではない。
僕の車はグリップの低いFRベースの四駆なので、たいしてスピードを出さなくてもすぐに体感できる。まず「キ、キ、キ…」という怪しい軋みが聴こえてきて、それでもパワーを加えると「キー…」と変化する。ここまではハンドルやアクセルには何も手を加える必要はない。
これが「ギー!」になるとちょっと危なくなってくる。この状態で下りに入ると「ギャッ!」と音がして、リアがちょっと滑ったのがわかる。
おそらく「ギャー!」になる段階までパワーを加えると、カウンターを当てる必要があるくらいになるんだろうが、怖いので舗装路ではそこまでしたことはない。
もしかしたらまだ店がうるさくて聴こえていないだけなのかもしれないが、グリップを失う前兆を、スキール音でインフォメーションしてくれると、一気にフィーリングがアップするのではないかな。

さらに言えば、例えば低速ターンなどで、フロントをコジったときの「ギュイッ」という音が出たらもっとよいな。悪い操作をしたというインフォメーションがプレイヤーに伝わりやすくなる。せっかくサラウンドで、前後タイヤの発する音を聞き分けることができる筐体なのだから、せひ生かしたい。

チューンナップ車+静かな店の組み合わせで、おおいに印象アップしてやる気が沸いてまいりました。
さてそろそろネットエントリーキーを購入してやりこみ始めることにしよう。比較的静かで100円の店も見つけたことだし。
問題は今回はどの車のキーを作ろうかな。いまのところ、ロードスターのスポーツが一番自然なフィーリングで好みだったんだが。