MotoGP 4

さてもてぎGPに合わせて発売された、ナムコMotoGP4だ。なにせ自宅でTV観戦もできないような状態(これもいま通勤電車の中で書いてる)なので、まだ1時間くらいしかやってないファーストインプレッション。
メーカーの公式サイトは↓こちら。
http://namco-ch.net/motogp4/index.php

MotoGP4

MotoGP4

「MotoGP用語集」がよくまとまっていていいですね。「不等間隔爆発」「同爆」について触れられていないのがちと残念。この両者、よく混同されるところなので。

まず好印象だったのが、MotoGP公式サイトでディレクター田中氏が自慢していたとおり↓
http://www.motogp.com/ja/motogp/news_info/news_info_14951_1.htm?menu=news
バイクのエンジン音が格段に良くなってます。すごくTV中継っぽいです。気が付くとTV中継を見ている気分でプレイしている自分に気づいて驚いてしまった。
自分がライディングしているって立場を想定すると、股の下にエンジン、背中にエグゾーストがある...っていう、オンな生々しい感覚は希薄なのだけど、インタラクティブなエンジン音で生々しさを演出するのって並大抵じゃないだろうからなあ。中途半端にオン感を狙って破綻するより、TV中継(オンボードカメラ)感覚を狙っていると思われるこのコンセプト、ブレがなくて実に好印象だった。
エンジン剥き出しのモーターサイクル、さらに2ストだと、アクセルオン時とオフ時(ていうか排気圧がかかっているか否か)で根本的に音が変わるからなあ。ごまかしがききにくい。本気で再現しようと思ったら、原理的にはそれなりできなくはないだろうがハード仕様的にかなり難しいだろうな。

今回から125,250も入ったのが嬉しいねえ。さっそくKTMチームから125でデビューしました。ライディングフォームは極端にリーンインした玉田誠風(というかミニバイク出身日本人スタイルなのかな?)を選択。

ブレーキは前後独立して掛けられて、それは嬉しい(ていうかバイクゲームの最低条件と思う)んだが、後ろブレーキを踏んでも、画面内のインジケータ(赤いバー)には表示されないんだよね...。これはかなり嫌だ。
前後連動をオフってフロントオンリーで制動した方が、フィーリングがそれっぽくなるのはよいのだが、後ろブレーキがちょっと効き過ぎるような。フロントをガツーンとかけて、スネーキングするくらいのフルブレーキ中、リアブレーキをガツーンと踏むとさらに減速しちゃったりする。リアにはほとんど荷重がかかって無いから、ロックしてシャーッと滑るだけだと思うんだが。
リアに制動力を求めているのって、ニッキー・ヘイデンくらいしかいないだろうし、姿勢制御用として割り切ってもよかったんじゃないかな。

MotoGP3では、アクセルのアナログ反応が敏感すぎて、実車で言うところの「チェーンを張る」感じの微妙な操作ができなかったのだが、今回はバッチリでこれも好感触。MotoGPクラスでは、デフォルトから少し鈍感にしたら好みになった。125,250クラスでは、一番敏感にしても問題なし。

遊んだ1時間のうち、8割くらいは125クラスなので、以下その感想。
シミュレーションモードにしても、やはり二輪車っぽくない感覚はどうしても受けてしまう。
シビアにシミュレーターであるべき、と思っているのではなくて、実際の二輪車ならではの特性を、ゲーム性として楽しく生かすことって不可能ではない、と思うのだがいかがなものだろうか。

二輪車の特性上、バンキング中にアクセルをオフると、フロントは自己操舵してインに切れ込み、アクセルオンすると、車体は起き上がろうと(=直進しようと)するものです。アクセルオンでアウトにはらむのは、車体が直進しようとした結果としての現象なのだ。MotoGPクラスでは、パワーを与え過ぎるとスリップしたりハイサイドするが、適度のパワーを与えた時に、このような挙動を感じ取れないのは物足りない。
同じ原理で視点を変えてみると、アクセルオンとオフでバンキングの重さ(抵抗)が変わらないというのも物足りない。特にシケイン切り返しでわかりやすいと思う。

駅に到着してしまったのでここまで。あとは気が向いた時に続けるかも。