メカメカカメラ PENTAX MX + AGFA SCALA

2月に、PENTAX MXという全機械式一眼レフカメラを買い、そのあまりのメカっぷりに感激して「メカメカカメラ」と名づけたのだった。
その経緯は以前に書いた↓こちら。
http://kanaita.web.infoseek.co.jp/cgi-bin/diary/200502.html
もちろん、カメラがメカであるのはあまりにも当然のことなのだが、電池は露出計に使っているだけで、電池が切れても全く問題なくカメラとして動作するメカっぷりに惚れ、メカメカカメラと名づけたのだった。言うたら、ほりのぶゆきが新型新幹線を「メカ新幹線」と呼んでるようなものですね。

なのだけど、意味も無くフィルムを入れずに、ファインダーを覗いてパシャパシャとシャッターを切ったりするだけで、実はあんまり実際には写真を撮っていなかった。今のところ、結局ポジ12本とネガ1本しか撮ってない。どのフィルムが自分好みか探しただけといってもいいくらい…。
結局、コダクローム200っていうのが、独特の色の濁りかたで気に入ったんだが、これって現像できる所が少ないから、上がってくるまでに1週間以上かかってしまうのだ。
デジカメにすっかり慣れた身には、現像に出すのが面倒くさいし待ちきれない!
時間がかかってしまうのはまあしかたがないとして、フィルムスキャナーが取り込むの遅いしうまく取り込めない! ライトボックスで見た感じに近くなるようにトーンカーブを合わせて見ると、ライトボックスでは同様の露出に見えるほかの写真が、同じ設定で取り込んでもドアンダーになっちゃったりして、もう本当にわけがわからない。

そして春先、SCALAという、ポジなのにモノクロというヘンテコなフィルムがあるのを知り、さっそく入手してきた。しかしいま検索して知ったのだが「AGFA SCALAフィルムの販売は終了いたしました」らしい。
そして春先から半年近く、上記のようにメカメカカメラに少々愛想づかしてしまい、数枚しか撮っていないまま放置状態であったのだった。このままではちょっとヤバいので、適当に使い切って現像しちゃいました。(1週間かかった)


クリックすると縦800のが開きます。うーん、ライトボックスでみるとしっとりとして綺麗なのだけど、スキャンすると暗いところがべたっと潰れて、ガサゴソしてるっていうか。トーンカーブで暗いところを持ち上げると、今度は異常に人工的な感じになっちゃったり。それならむしろ原画とは違うけど、黒く潰しちゃったほうがまだマシって感じ。うーん難しい。

自分ではあんまりモノクロを撮りたいと思ったことはなかったんだけど、モノクロのフィルムを入れてファインダーを覗くとき、世界を明暗のみと意識して捉えるって経験は初めてで面白かった。モノクロの夢も見たことないし(そんなのあるのが想像できない)。