ナッちゃんのボルト外し(ネタバレ)

スーパージャンプに連載中の「ナッちゃん」は、単行本を買おうというほどではないけど、毎号楽しみにしている漫画だ。難問を発想の逆転によって、与えられた条件内で、できるだけシンプルにローコストに解決しようというテーマにはたいへん共感できる。

ナッちゃん 1 (ジャンプコミックス デラックス)

ナッちゃん 1 (ジャンプコミックス デラックス)

いつもは、へー、ほほー、と感心しながら読むばかりであったのだが、今週は珍しく僕程度の知識でもツッコめるぞ。
今週のナッちゃんは、狭い場所にある錆付いて固着したボルトを外すため、一気に体重をかけてインパクトで緩めたわけなんだが、あの条件なら、小さめのエアのインパクトレンチを使って、ガガツーン!と外したほうが楽で確実ではなかろうか。あのやり方だと周りを囲んでいるパイプをうっかり傷つけかねないし。

とはいっても、こういうツッコミは、今週の場合は実に無粋だろう。要はナッちゃんが太った指摘されて気にしているのを、体重を一気にかけてインパクトで外そうという行動にひっかけているわけなんで。

僕も高トルクで締め付けられているアクスルナットとかサスペンションのリンク部などを、同様の方法で緩めたことがある。エナッちゃんは浸透潤滑剤を吹いて即、ガツーン!で成功したようなんだが、僕の場合は一晩置いて、ようやく潤滑剤が効果を出して成功した。
あの達成感は実に気持ちいい。義務教育のときの技術科の時間に経験すべきだと思う。
ついでに、締めすぎてネジ切っちゃったときの、あのヌメっとしたイヤ〜な感触も、一度経験しておいたほうがいいのではないかと思う。