和田峠〜奥多摩〜秋川渓谷

天気が悪かったり、週の後れを土曜日に取り戻す必要があったりで、なかなかバイクで出かけられない今日この頃だ。なにせ8月に四国横断に出かけて以来、ほとんどバイクに乗っていなかったので、そろそろ禁断症状が出てしまう。なので天気はどんより曇っていてあんまりよろしくないが、半日くらい、ときどきお散歩感覚で走っている近場を、久しぶりに走ってみよう。

陣馬山を超えるこの和田峠に向かっていく。原付時代から、近場で一番、山道っぽい雰囲気のあるところなので、ちょくちょく訪れている。
浅川沿いを走る陣馬街道を、陣馬山に向かって走っていく。


このあたりではりんごも作っているようなのだけど、地元のスーパーでも売ってるのを見たことが無い、かわいそうなりんごなのだ。たまには農園に立ち寄って、何個か買ってみようかな。



さてここで和田峠に行く前に必ず立ち寄るのが、夕やけ小やけふれあいの里という、いかにも御家族やハイカー向けの施設内にある、「いろりばた」という食事処だ。


ここの蕎麦がかなり好きなのだ。8年ほど前、全く期待せずにはじめて入ったとき、うまさにかなり驚いた。むちむちどころか、ぶちぶちした食感の、かなりの固ゆでで、田舎蕎麦は瑞々しくジャリッとした舌触りがあって、蕎麦の香りが強くて、つゆもチョン付けにちょうどよい濃さで、こんな近場にこんな好みのところがあったとはなあ、と大喜びしたものだった。
そのわりにはここしばらくは訪れていなくて、たぶん1年近くぶりに来たのだった。
ところが残念なことに、メニューから田舎蕎麦が外れてしまっていた。うわーがっかりだ。木綿そばという、2番粉?を使用している、比較的洗練された味わいのものは以前とそのまま、それに加えてへぎ蕎麦がメニューに加わっていた。
ここは残念だが木綿そばを頼む。あいかわらず出来上がりに時間がかかる。
こちらもこちらで充分うまいし、あいかわらず固めの食感は好みなのだけど、残念だ。
たぶん都会系の、ふわふわした蕎麦が好きな人は、かなり抵抗感がある食感だと思う。



いつものことだが、ここで蕎麦を食っている間に、タイヤがすっかり冷えてしまうので、いままで乗ってきた感覚で、このあとの峠道を走るのは要注意なのだ。
車やバイクは当然、自分たちを避けてくれるものと信じて疑わないハイカーたちに気をつけながら、クネクネした、木々に囲まれた山道を登っていく。

 

頂上の茶屋に至る。このあたりは桜の季節はなかなか見事で人出も多いのだが、いまはガラーンとしている。


なんとなくこの場所の雰囲気が好きでないので、ここで休憩したことが無い。今日もさっさと峠を越えて藤野町側に入る。こちら側は、今までと一転して、突然に視界が開けて、急勾配なのは変わらないがカーブの間隔が大きくなってくる。




うーん天気がいまいちでどうも盛り上がらないなあ。
峠を越えたあとは、奥多摩方面に北上する。


檜原村に入った辺りで写真を撮っていたら、ケーターハム・セブンが追い抜いていった。なかなかよいペースで走っているので、この車をペースメーカーにして、気分よく追って行った。どうせ奥多摩周遊道路に行くんだろと思って、なにげなくついていったところ、いつのまにか秋川渓谷方面へ向かう道を走っていた。なんてこったい。しかも路線バスが制限速度で走っていて、その後ろに10数台連なって渋滞になっているのにひっかかってしまった。


いまさら奥多摩側に戻るのもなんとなく面倒くさいし、予想よりも寒くて体が冷えてきてしまったので、そのまま秋川渓谷を経由して、帰宅してしまった。



ほんとにお散歩程度でしかなかったが、ひさびさにバイクに乗れたのだけはよかった。
どうも全体にガス濃いめな症状とエンジン音だったのは気になる。もう4万キロ走っているから、ニードルジェットの内周が削れてしまって径が大きくなってしまったとかかな。
ニードルジェットというのは、これはSDRのものだが、こういうもの。


以前にバイク屋さんに聞いた話では、ある程度の走行距離がある場合で、アクセル全域で濃い症状が出たときは、これが原因であることが多い、とのことだったが。
たしかにそろそろキャブOHする時期なのだが、LANZAのキャブOHは、うんざりするほど面倒くさいからなあ。気が重い。