MotoGP最終戦バレンシア決勝(バレ)

とうとう今期も最終戦だ。
今日の見所は、予選でコケて15位に終わってしまったロッシがどのような追い上げを見せてくれるか、メランドリとニッキーのどちらがランキング2位になるか、といったところだろうか。

スタートでポン!とホールショットを奪ったメランドリしょっぱなから逃げまくる。ついていけてるのはニッキーとセテだけ。
メランドリ、ニッキーとセテとのギャップがじわじわと開いていて、これはきっとこのままではタイヤが持たないと踏んだセテが、若手二人の自滅を待つ作戦?…と思ったのだが、なんと白煙を出してスローダウン!エンジンブロー?コースアウトしたセテ、しゃがみこんで頭を抱える。なんて不運な男だ。昨日の予選後の発言はいかがなものかと思っていたのだが、さすがにめちゃくちゃ同情してしまった。まじでかわいそうすぎる。

一方、15位からスタートしたロッシは、一周ごとに5台くらい抜くという、化け物じみた走りで、瞬く間に5位に浮上。スタート後、3〜4周であっさり抜かれた、チームメイトのコーリン、同じヤマハのエリアスは、絶望的な気持ちを味わったんじゃないだろうか。
ロッシから見ると、きっと「なんでみんなそんなにのんびり走ってるの?わざと?」みたいな感じなんじゃないかなあ。
中〜下位常連陣からしたら、ここで抜かされた後、ロッシの後ろについて走りを学ぶチャンスであっただろうが、それどころじゃない、異次元のスピードで視界から遠ざかって行く。実際、ロッシ以外は予選から大きな順位変動せずにレースは終了してしまった。よく言われることだが一人だけ別クラスのマシンに乗ってるみたいだ。
ラップタイム表示が全然されないし、録画なのでLTが使えないしで、この凄さが半減してしか味わえなくて残念だった。

そしてバロス、チェカをちょっと苦労して抜きつつ3位に浮上。バロスは3rdグループに取り残されるが、チェカはなんとかロッシについていっている。
しかしトップ2台との差は4〜5秒開いていて、なかなか詰まらない。

その間、メランドリとニッキーは2台そろって独走。レース後の解説では、この時期ペースを落としていたらしいが、TVで見ている分にはわからなかった。
トップ2とロッシとのギャップが2秒台に詰まった時があったが、それがこの時かな。やっぱLTないと物足りないね。

マシンやタイヤの進歩とライディングの進歩があいまって、トップ2はこれだけのペースなのに、大きな挙動の乱れはない。さすがに後半にになると挙動がウネウネしてカッチリ感がなくなってきたが、昨年みたいに見ていてひやっとすることはない。感心はするが物足りないと言えなくもない。

そしてメランドリ、ニッキー、ちょっと離れてロッシ、チェカでチェッカー(ちょっとシャレ)だ。メランドリ2連勝。今期はこの二人の躍進著しかったが、特にメランドリは後半見事だった。

ロッシがインタビューで「予選15位から勝つのは不可能だよ」と心底悔しそうに語っていたが、さすがにそこまで誰も期待してないって! 表彰台に乗ってしまうだけでも驚きだって言うのに。なんたる負けん気の強さだ。

メランドリが今のチーム体制をキープできれば(結局チーム・グレシーニってどうなるんだ?)、来期は実におもしろくなりそうだ。
ところで結局ペドロサってMotoGP来るの?125の放送の時には「このままもう一年待つことになった」と解説者の談だったのに、その1時間後の250の放送の時には「来期MotoGPにステップアップするペドロサですが…」と、話ががらっと変わっていたし。