STAX恐るべし

以前から興味があったSTAXコンデンサー型イヤースピーカーをはじめて試聴する機会があった。とはいっても、オーディオ販売店の試聴コーナーにたまたまあったってだけなんだけど。
STAXについてはこちら↓を参照のこと。
http://www.stax.co.jp/index-J.html
その店に置いてあったのは、4万円台で一番安いSRS-2020だった。幸いなことに、普段使っているAKG K571やCD900STや、昔使っていたオーディオテクニカのオープンエアの奴(型番忘れ)もあり、しかも聴きなれたボブ・ディランがソースだった。
そのほか、ソニーオーディオテクニカゼンハイザーの5万円台のものも比較対照としてみた。
これらダイナミック型ヘッドフォンと比べると、STAXの音の鮮明度がケタ違いで驚いた。ピッキングのニュアンスが手に取るようにわかる。弦からピックが離れる瞬間のニュアンスの嫌味のない先鋭さ、弦の振動の出始めのニュアンスの弾力感にはちょっと驚いてしまった。声の倍音変化が気持ちよい生々しさで伝わる。

とはいっても、これは比較対照としてはSTAXにかなり有利な条件であるのは忘れてはいけない。STAXは専用のドライバー(ヘッドフォンアンプ)が必須なのに対して、その他はきっと安物のマルチアウトのヘッドフォンアンプでドライブされているだろうから。
STAXレベルのヘッドフォンアンプを用いれば、印象は大きく変わるだろう。
それでも普段使っているK271S(ヘッドフォンアンプはヤマハのミキサー、O3Dのもの)の感覚と比較しても、ちょっとこれは次元が違う感じ。かなり物欲をそそられてしまった。オープンエアなので音は漏れまくるから、自宅でしか使えないんだけど。
小音量と大音量での音質の変化がチェックできればありがたいんだがなあ。K271Sの欠点のひとつに、小音量だと中高域だけ取り残されて目立つ感じ…っていうのがあるので。もっとちゃんとしたオーディオ専門店にでも行かないとそこまではさせてもらえないだろうな。

受注生産品の「4070」という密閉型もあるようなんだが、今検索したらヘッドフォンアンプ無しで15万だった。これはちょっと手が出ないなあ。
http://www.h-navi.net/4070.htm