塵も積もればなんとやら

いま訳あって、数年前の自分の仕事を引っ張り出すことが多いのだけど、わずか2〜3年前だってのに、なんでこんな無駄でヘンなことやってたんだろ、と愕然となってしまう。
ちょっとした工夫、例えば3桁で管理していたものを5桁にしたり、ファイル名の規則性を明確に持たせてバッチ処理させやすくしたり、その時には「ちょっとした改善」程度にしか思ってないのだけど、それが数年分積もり積もると、当時1時間かかっていたようなことが、いまなら10数分で終わることになったりする。

当時この機材(アプリ)があったら、楽だったんだけどなあ、っていうのは仕方がないことだからまだ良い。
当時この機材(アプリ)のこの機能を知ってたら楽だったんだけどなあ、っていうのも悔しいがまだ納得できる。
頭にくるのは、当時でも知っていた、別々の機能を組み合わせることによって、大幅に能率が改善されることに気づいた時だ。嬉しいには嬉しいのだが、当時のあの苦労って一体なんだったんだ、と遠い目になってしまう。
こういうのは特にexcel系に良くあることで、indexとmatchの組み合わせや、textではなくtrimで後加工しやすく文字列を取り出せたりとか気づくうち、3年前に4時間かかっていたような作業が、コピペの数回の繰り返しで、ほぼ終了になってしまうようにできたのは、たいへん複雑な心境だった。

自分がうっかりミスが多い人であることは、小学校のころからイヤっていうほど自覚しているので、なるべくうっかりミスを避けるように気を使って管理しているのだけど、それでもやっぱりうっかりしてしまう。
処理自体は自動化されてうっかりのしようがないんだけど、処理する前段階でどうしてもうっかりが直らない。
ToDoリストを作っても、ToDoリスト自体をうっかり先祖返りさせてしまったりしたら全然意味がない。
これはもうほんとに自分でもなんでこうなのかわからん。

こんなうっかりミスの多い僕が、バイクの整備ではほとんどうっかりしたことがないというのは驚きに値する。
せいぜい、ハンドルのクランプを仮止め状態なのを忘れて、バイクにまたがった瞬間にハンドルがくるっと前方に回転してバランスを崩してコケたくらいしか、うっかり経験がない。
やっぱり命がかかっていることだと真剣さは違うよなー。