ようやく大晦日のPRIDEとDynamiteの録画を見終わった。

両方通じてベストは、たいていの人と同じく、五味vsマッハでしょう。五味の試合にハズレなし。ましてや相手がマッハならなおさら。川尻戦ほどのバリエーションはなかったものの、見事な総合ならではの打撃戦だった。
Dynamiteも、これまたたいていの人と同じくKIDvs須藤でしょう。どうみてもストップが早すぎる感じで、ちょっと後味が悪いけど、あの様子ならどうみてもKIDの勝ちは動かなかったんじゃないかな。須藤の体重が5キロちょっと上で、修斗で言ったらウェルターとライトの差があることを考えても、やっぱりKIDはスゲエなあとつくづく思った。うーんやはり中軽量級は見ていて燃えるなあ。

さて放送の出来としてみれば、これは圧倒的にPRIDEの勝利だったような。どちらも実況は感心できなかったんだけど、PRIDEのほうは、ほんとはマニア向けの実況も出来る人が、あえてお茶の間向け変えてるって感じだったので。とりわけ、Dynamiteでの所vsホイス戦で、しきりに所のことを「フリーター格闘家」みたいに連呼していたのは不愉快だったなあ。
お茶の間の視聴者をナメているのではないか。そりゃ「フリーター格闘家」みたいなわかりやすいツカミどころが必要なのはわかるけど、あれほど連呼することはあるまい。以前に話題にしたMotoGPでのG+での実況にしてもそうなんだけど、長い目で見れば、いま行われている状況のスゴさをちゃんと伝え、啓蒙したほうがよいのではないかなあ。
煽り映像の質もPRIDEのほうが上の印象。対戦直前まで、視聴者の気持ちを盛り上げていく流れが淀み無い。とりわけVS画面へのつながりがうまい印象だった。

それにしても思うのだが、僕が普段、個人的な趣味では聴かないような、桜庭や須藤やKIDの入場曲が、やたらとカッコよく感じたのは映像の力だろう。相乗効果恐るべし。

昨年は格闘技の放送をずいぶん見逃してしまったのだが、今年はPCでキーワードお任せ録画が出来るようになったので(ただし地上波限定)抜かりなく観戦しようと思う。
昨年で一番悔しいのは、「足関十段」こと今成が前田吉朗を決勝で破ったDEEP 22thを見られなかったことだ。地上波ではやっていないのかな? うちはケーブルTVで、見られるチャンネルの制限がけっこう厳しいのだ。J-SPORTSの3、GAORA、サムライ、ESPNと、見たい局が壊滅状態なのだ。