恒例のライスポのワークスマシン写真が残念な出来だ

この時期の毎年恒例の、ライディングスポーツ誌のワークスマシン写真を楽しみにしていたのだが、今年はかなりガッカリな来であった。
ライディングスポーツ誌のレース写真って、妙に暗かったり、逆に黒が黒になっていなくてメリハリが無かったり、赤だけ蛍光色っぽくなったり(この傾向は昨年から無くなった)していることが多くて、端的に言えば初期のデジカメ写真っぽい感じの色調で、もうちょっとなんとかならないかと思うことが多いのだ。
しかし、毎年この時期恒例の、スタジオ撮影のワークスマシン写真は、素人目には完璧なライティングで、思う存分ワークスマシンのカッコよさというか美しさというか凄みというか、とにかく被写体のオーラがよく伝わってくるいい写真なので、毎年楽しみにしているのだ。スキャンして壁紙にしているのだ(個人の使用の範囲内)。

ところが今年は、ロッシ車のM1はほぼバッチリだけど、ヘイデン車の211Vの写真あたりから、なんだか眠くなってきて、ホプキンス車のGSV-Rなんかは全体に灰色っぽい(印刷の人が言う「墨っぽい」ってこういうのかな?)感じで絶対に変だし、モリワキ車はライティングは不安定だしホワイトバランスも他の車体と合ってない。なんでだ? 文字とかバックの黒はちゃんと黒になっているから、印刷のせいではないと思うんだが。残念だなあ。

まあ、ヤマハストロボカラーのロッシ車がカッコいいからいいか。レースで見ていたときには、せっかくの白X赤のスペシャルカラーなのに、ブラックアルマイトのパーツのままってもったいないなと思っていたのだが、こうしてスタジオ撮影で見てみると、赤ストロボラインに交差する、黒いフレームに凄みを感じてカッコいい。まったくバイクに興味が無い人が見ても、このオーラって伝わるんじゃないかなあ。

ZX-RRがこの特集には無くて残念だったのだが、サイクルサウンズ誌のほうに、ジャーナリスト試乗会における中野車の写真があった。
これがまた、カッコいいのなんのっていったらありません。4本のエグゾーストパイプの終端が、スイングアームに干渉しないように、ちょろっと曲げられて広げられているのだが、その一軒無造作に見える無骨さに、なんとも言えない凄みを感じる。
デスモセディチのカウルを取った写真が無いのは残念。鋼管スペースフレームの美しさを味わいたかったのだが。

ところで、M1は2気筒ずつ点火の直4であって、もはや排気脈動効果は無い(?)のに、なんで4-2-1集合にしているのだろう? 基本的に同じエンジン形式のZX-RRみたいに、4本バラ出しでいいと思うんだが。サイレンサーをつけるためだけに、わざわざ集合させてるのかな?
G+でのMotoGPの放送解説の中で「ZX-RRは、3気筒を集合、1気筒をバラ出しに変更された」と語られていたことがあって、いったいどういう理由でそんな変態レイアウトにしているんだろうと興味津々だったのだが、この写真を見ると普通の4本バラ出しなので、結局一度もその写真を見ないままで終わってしまったようだ。

もうセパンでのテストが行われているのだが、その結果を見ると、
http://www.intellimark.co.jp/bikeArticles/sepang1st/TimeTable20060124.html
http://www.intellimark.co.jp/bikeArticles/sepang1st/TimeTable20060123.html
250からの転向組が予想外に健闘していて驚いてしまった。ド・ピュニエに至っては中野より0.1速い。

ペドロサもいきなり速いが、レースディスタンスで体力が持つかは不明。体重47kgだものなあ。ツナギを作る際「なるべく厚く重い皮を使ってくれ」とオーダーするらしいし。
250時代に「ペドロサは体重が軽すぎるからハンディをつけろ」と、まことに潔くないことを言っていたトニ・エリアスは、体重が軽いことが不利にしかならない化物パワーのMotoGP車、しかも同じ211Vに乗って、1秒以上ペドロサに遅れをとっておりますね。