現在茨城県日立市

そういえば茨城も蕎麦の名産地なのだが、いままで行ったことがなかったなと思い、調べてみたところ、常陸太田市の県道33号が、別名「そば街道」と呼ばれているとの情報を得た。このへんは全然行った事の無い地点だし、ぜひともここに行きたくなってしまった。
例によって、あまり前情報は仕入れず、この近辺が「そば街道」であることだけを気に留めておく程度にした。

しかし先週、久しぶりに特急仕事でほぼ完徹(マウスを握ったまま、気づいたら1時間眠っていた…)してからというもの、バイオリズムが大幅に乱れ、夜は眠れず、朝は起きられず、昼は眠いという最悪な状態になってしまった。そのせいで朝に起きられず、ようやく午後1時に出発。これじゃ今日はほとんど移動しか出来ないな…。

まだ明るいうちに、「鵜の岬」というところで、夕暮れを眺めつつ温泉に入ろうと思っていたのだが、眠さに耐え切れずサービスエリアで何度か仮眠していたら、到着していたときにはもうすでに真っ暗。しかも駐車場が満車状態になっていた。わざわざ待つのもなんだし、そもそも人の群れから逃れたくてツーリングしてるっていうのに、なんでわざわざ駐車場が満車になるような人の群れの中に行かなきゃならないんだ。やっぱりやめることにした。
いま検索したところ、この施設、国民宿舎の中で日本一の利用率らしい。
これはさすがに事前に調べておいたほうが後悔せずにすんだよなあ。

宿は日立市で取るとして、そろそろ食事でもしたいなあ、もちろんできれば蕎麦で、と思って探していたところ、十王駅近くに「いずる庵」というところを見つけた。自家製粉しているとのことで、期待できる。
このへんといえば、奥久慈の地鶏も名物であるので、地どりせいろを頼む。鴨葱の鴨の代わりに地鶏を使っているってものだ。
まず蕎麦だけ食べてみると、太め、かためでじゃりっとした食感。秩父あたりの蕎麦をちょっと太めにした雰囲気かな? 店員さんの訛りとかはちょっと東北アクセントなんだが、味はどちらかといえば長野、秩父っぽい感じ。そういえば信州の蕎麦も、地粉だけでなく、北海道や茨城の蕎麦も使っているところもあるとかなにかで読んだ記憶がある。なかなか好みな感じだ。
地鶏を食べてみると、ぷりぷりしていて濃厚な味でかなりうまい。
では蕎麦をつゆにつけて食べると、少々この濃厚な地鶏の味に負けてしまっているような。そこで下半分だけつゆにつけてみると、口に入れた瞬間には蕎麦の味と香りがつるつるっと昇ってきて、つゆにつけたところから地鶏の味がふわっと広がって、なかなか面白い。
しかし、ごく普通のせいろも食べてみたかったなあ。この分ならきっとうまいと思う。
地鶏せいろではなく、普通のせいろ+地鶏のから揚げとかを頼んだほうがよかったのかもしれない。明日への反省材料にしよう。

そんなわけで、明日の出発地点の日立市に宿泊中。いちおう市街も歩いてみたが、若者が全然いないのには驚いた。やっぱり工場の町なのかな。
いまごろ眠気がすっかり覚めている。こりゃあかん。今日は早く寝てバイオリズムを戻さなければ。