ポップンミュージックの面白いままならなさ

ゲームセンターに寄ってみたところ、そういえばポップンミュージックってやったことないな、と思った。音ゲーは、たまにドラムマニアとかギターフリークスを、一番かんたんモードでやったりはするのだが、なんとか一番かんたんモードをクリアできる程度なのだ。音ゲーの中では一番とっつきやすそうなポップンミュージックから、音ゲー再入門できるかもと思ったのだ。公式サイトはこちら。

http://www.konami.co.jp/am/popn/music13/howto/index.html

曲の難易度には5段階あり、もちろん一番簡単な曲からやっていく。1小節に2〜3程度しか音符が無く、楽曲の中で「立つ」ポイントだけに絞られているので、さすがに簡単だ。
叩くタイミングは4分や8分がメインで、ときどき付点8分が入る。落ちてくる音符に小節や拍を表す線がないので、付点のところで時々ひっかかるくらいだ。

2〜3段階目に入ると、主メロやカウンターメロやリフやドラムの音符に従って叩くようになってくる。楽器を演奏する感覚に少し近づいてくる。
こうなるとちょっと事情が変わってくる。例えば、最初は主メロに沿って叩いていたのが、叩く対象が突然リフに切り替わったりするので、そこで意識が切り替えられず、主メロをそのまま引きずったタイミングで叩いて、ミスしてしまう。知っている曲ならなおさら。
楽器を演奏する感覚で叩いていると、現在叩く対象として焦点の当たっているパートをついつい引き継いでしまい、次のリズムを予測して叩こうとしてしまうのだ。僕は弾けるといえる楽器は無いけど、かといってまったくのど素人というわけでもなく、中途半端に楽器経験があるので、ついつい楽器を演奏する感覚でパッドを叩いてしまう。

ドラムマニアとかギターフリークスの場合は、プレイすべき対象は、そのままドラムだったりギターだったりで、途中で変わることは無いので、うまくプレイできないのは単純に目と手足の協調が取れていないからだ。
ポップンミュージックはこれらとは異なり、プレイすべきパートへの焦点はこまめに切り替わる。プレイのままならなさのポイントがまたひとつ増える。それに対応する感覚は戸惑うが面白い。僕にとっては今まで思いもよらなかった、新鮮な感覚だった。

それにしても、僕のあとにやっていた、制服のスカートの下にジャージを履いた朴訥な感じの女子中学生が、軽量級のボクサーもかくや、と思わせるような、凄まじいハンドスピードで、ババババババシッ!とプレイしていたのには、たいへんビビってしまった。よくあんなのに対応できるなあ。