精進湖〜清水市

昨日のロシアンツーリングにより、今回の行き先は、静岡県日本平と決まった。
このあたりだったら暖かいだろうし、そろそろバイクでもいいかなと思っていたのだが、バッテリーがすっかり上がってしまっていた。最近はけっこう忙しくて、出発前整備をろくにできなかったのだ。しかたがないので車で出かける。
例によって、画像はクリックすると大きいのが開くものもあります。

高速道路を河口湖ICで降りる。さすがにこのあたりはまだ気温が2度だ。バイクだとやはりまだ辛かったな。
国道139に乗って西に向かう。富士山は残念ながら雲に覆われて、裾野くらいしか見えない。

ガラガラに空いた本栖湖脇のドライブインに入り、ほうとうとならんでイチ押しっぽい、冷やしとろろそばを頼む。


まず蕎麦だけでいただいてみると、なんとなく水っぽい感じ。瑞々しい、ではなくて、水っぽい感じ。ぎゅっと絞ったら水が滴り落ちてきそう。そしてなんだか果実っぽい、不思議な香りが後味として残る。この味、以前にもどこかで体験したことがあるのだけど、どうも思い出せない。
ちょっとこれはハズレたかな…と思いながら、濃厚なトロロとあっさりした出汁のつゆにつけて食べると、印象は全く変わり、かなり好印象だ。このむっちりとしたトロロに合わせて、蕎麦をチューニングしているのかもしれない。こういうのは初めてだ。自分の好みとはちょっと違うのだが、こういうのもアリだよなと思った。
蕎麦湯には、先述した、不思議な香りがハッキリと現れていた。やはり蕎麦粉そのものに起因する香りのようだ。

この店では、数十年ぶりに、テーブルに置かれている占いマシンを見た。


これってコインを入れると、書く星座のその月(?)の運勢を書いた紙が吐き出されるもの(だと思う。自分ではやったことない)なのだが、ということは、いまでもこの占いマシンの業者はいて、毎月、占い結果のアップデートを店に送っているのだろうか…。試してみればよかったなあ。もったいないことをした。



さて本栖湖沿いに、国道300を西に向かおうとするとすぐに、通行止めの案内が出ていた。警備員に訊くと、この先で土砂崩れが起こっていて、全く進めないとのことだ。


しかたがないので東に戻り、一度精進湖で北上し、迂回することにした。


トイレを探すため精進湖に立ち寄った。こちら側では、富士山の頭がちょこっと見えていた。気温はけっこう低いと思うのだが、ボートから釣りをしている人も数人いた。


 



去年の今ごろにも走った抜け道を通っていく。
この近辺の道は、路面の状態もよく、なかなか走りがいがあるコースなのだが、なぜだかすごく遅い車やダンプなどが多く、だんだんフラストレーションが溜まってきた。

国道52に乗り、南下していく。かなり交通量が多く、さらにイライラが増してくる。市街地を過ぎても、やはり大型車が多く、視界が防がれるのが気分が悪い。
国道52から安倍峠に向かう、県道808に乗り変わる。今回は、安倍峠を超えて、県道29(梅ヶ島街道)に沿って、静岡市まで南下しようと計画していたのだ。
3年前の9月に、逆に静岡側から安倍峠を越えて北上したことがある。今回はその逆方向というわけだ。
しかし残念ながら、安倍峠は冬季閉鎖とのことであった。そういえばツーリングマップルにも、でかでかと「夜間と冬季は通行止」と書いてある…。なんで見落としていたんだろう。
しかたなく、国道52に戻り、大型車の群れの中、退屈に南下していく。ミキサー車が視界をずっと防いでいてイライラする。10分ほど休憩して再出発しても、いつのまにかこのミキサー車に追いついてしまう。


結局、駿河湾沿いの国道1に入るまで、ほとんどこのミキサー車のケツを眺めつつ走る羽目に陥ってしまった。



もう目的地の日本平は近いのだが、国道1はかなりの混雑だ。どんどんと暗くなっていく。


夜景を期待するって言うのもアリなのかもしれないが、今日は気分良く走れた時がほとんど無かったので、かなり機嫌が悪くなってしまった。すっかりイヤになってしまい、清水市で宿をとることにした。



宿を確保して、さっそくメシを食べに出かける。この辺といったらやはり海産物であろう。駅前の市街地を一通り見てみる。休みに入っていることもあって学生が多く、なんか落ち着かない雰囲気だ。チェーンではない居酒屋に入り、今日おすすめだったカツオ刺しと串焼き盛り合わせを頼む。なかなかうまいがめちゃくちゃうまいというほどでもない。
学生の会話は特に訛っていなくて、あんまり静岡まで来た感がなくて、ちょっとガッカリであった。
その帰りに駅前で石焼芋を買う。


石焼芋を買うことを見越して、さきほどあまり食べなかったのだ。この石焼芋、皮が厚くてボソボソした感じで、ちょっとイマイチ。
明日は、まずは目的地の日本平に行ってみることにする。それ以降の予定は、いまから考える。