WRC PSP版 その2

毎日、電車の中で数10分ずつ、ちょこまか進めております。以前に書いたファーストインプレッションがこちら。

一番簡単なノービスクラスで、2回挑戦しても総合優勝ができなくて、思ったよりこりゃ手ごたえあるな…と思っていた。3回目を挑戦しようとしたところ、気づいたら車種の選択欄が増えていて、全車で"Evolution 1"というスペックの車が使えるようになっていた。そういえば"New Car UnLocked!"とかなんとかいうメッセージを見たような気がする。
このEvolution 1スペックのインプレッサに乗り換えたところ、これが速いこと速いこと!
ノーマルでは笑っちゃうくらいスピードダウンしていた登り坂も、ガンガンに登れる。グリップも向上しているらしく、もともとライバル車よりグラベルが得意な(たぶん実車もそうだった気がする)インプレッサが、ますます安定して、ライバルのゴーストを面白いように抜かしていける。
結局、一番苦手なモンテカルロでSS1が4位、SS2が3位になってしまった以外は、全部1位をゲットして、超楽勝で総合優勝できてしまった。総合優勝した後、スタッフロールが流れなかったのは残念なところだ。

ノービスクラスで優勝したら、インプレッサに"Spec A"という車種が増えていた。
これに乗り換え、プロフェッショナルクラスに参戦する。
いまのところスウェーデンを終えたところなのだが、これまた割と楽勝できそうな気配だ。レースゲームが好きな割にはたいして上手くない僕でもこれだけサクサク進められるってのは、ちょっとヌルくないかな。プロフェッショナルクラスだったら、もうちょっとライバルが手ごわくてもいいんじゃないかな。
前回にも書いたように、マシンの修復・タイヤチョイスという概念が無かったりして、ちょっとお手軽すぎる印象を受けていた、このPSPWRCなのだが、難易度の点でも同様の印象を受けてしまった。さらに上のエキスパートクラスに行ったら、ちょうどよい難易度になるのかな?

前回に書いた、基本挙動への印象は、操作に慣れたいまでも変わらない。フロントの存在感が希薄なのには違和感がある。ステアリングをきると、前輪で箒を掃いているような感じで、自分の中心から車体が回っているような気がしてならないのだ。
なのだけれど、このようなタイミングでこのような操作をすれば、このような挙動を示す…という因果関係をかなり把握すると、これはこれとしてすいぶんと楽しく「運転」できるようになってきた。
フォースフィードバックハンドルがある環境ならば、ハンドルの重さや反力や振動で、車体のインフォメーションが伝わってくることもある。
音響効果が綿密に作りこまれているゲームなら、縦グリップを失っているのか、横グリップを失っているのか、どのような路面状況なのか、音からインフォメーションが伝わってくることもある。
PSPのように、振動すらないゲーム機で、音響効果を細かく作りこんでいないこのゲーム(と言っても前回書いたように、おおむねいい印象を抱いております)の場合は、ゲームを繰り返しやりこむことによって、操作と挙動の因果関係を学習するという、きわめて「アクションゲーム」的なセンスが、強く必要となるわけだ。
僕はアクションゲーム的な操作感覚が非常に弱いので、因果関係を把握しにくいレースゲームでは、その魅力を理解するまでに時間が掛かってしまう。ていうか、どうしてもどこが面白いのかわからないまま終わってしまうことも多い。

WRCでは、ノービスクラスを1回終了したあたりで、急激に楽しくなってきた。端的に言うならば、登りヘアピンを、縦にも横にもグリップを失わず、くるっと回れるようになったあたりからだ。
実車でも登りヘアピンが大好きなので、この操作が楽しいということは、僕の性にあっているということだ。PS2版のWRCも、時間に余裕ができたらやってみようと思う。