MotoGP第8戦アッセン予選(バレ)

例によってアッセンは金曜予選、土曜決勝だ。そして決勝は生放送で、日本でも土曜日の17:45〜22:00とゴールデンタイムで最高だ。
そして今日の予選は燃えに燃えた。

なんと先週に大クラッシュした、メランドリカピロッシが出場するというのだ。まじかよ。確かにいまここで一戦でもノーポイントになったら、一気にポイントランキング争いが厳しくはなるのだけど。すげえなとは思うものの、あまり無理をしないでほしいところです。
そして先週に見事に大復活を遂げたと思われたロッシ、フリープラクティスで大転倒。怪我人続出だ。

不屈の怪我人たち

無傷の選手にとっては、不謹慎だがこれは大チャンス。
さらにアッセンは大改修があり、ほとんど新コースといってもいいくらいで、全ライダーにとってほぼイーブンな状況だ。

のこり30分くらいでわれらが中野がポールタイム。これはまあ、いまさら驚くこともないいつものことなのだが、残り10分くらいになっても、いまだにそのタイムが破られない! 時々、赤(セクター最速表示)が出るものの、トータルでは誰も中野を上回れない。これはいつもとは一味違うぞ。よほどのスーパーラップだったらしい。
このままいけば中野の初ポールだ。最初は懐疑的に見ていたのだが、ラスト5分くらいに至るまで、テンションがあがりっぱなしだ。

しかしなんとなんと、中野と同じく、ポール経験なしのホプキンスが中野を0.013、たったの0.013、たったの1Vsync以下、上回りポール奪取! なんだよそれ! 中野なんとかしてくれ! と思ったのだが、チームメイトのド・ピュニエが映るばかりで、中野はどうしちゃったんだ? 結局、ブリヂストン使用チームのエース二人が、ポール1・2をゲットした形になった。怪我組は仕方がないが低迷。ロッシに至っては最下位。おそらく人生初だろう。

・インテリマークさんの予選結果リポート
・Hopkins takes debut pole, Rossi last.
・FRONT ROW FOR KAWASAKI'S NAKANO AT ASSEN

中野は公式の日本語インタビューで、英語では言っていなかった(と思われる)「いま怪我で他のライダーがいないんで、こういうときこそチャンスだと思う」と本音を漏らしていたのには笑った。

ホプキンスみたいな、ああいう暴れん坊キャラはなんとなく応援したくなるので、明日の決勝はなかなか応援しがいのあることになりそうだ。
しかしブリヂストン勢、決勝ではいつもズルズル後退しているのだが、今回はどうだろうか…。

ドゥカティワークスに乗ったホフマンが、非常に危なっかしい走りで、見ていて冷や冷やした。バイクに振り回されている。
それに対して今回好調のエドワーズは、長身で覆いかぶさるようにがっしりとバイクを体の下で遊ばせてコントロールしていて、ああこれはカッコいいなあ、と見とれてしまった。
中野も毎度のことながらスムースに流れるような一体感のあるライディングで、これもまた美しいなあと思った。

サッカーでは日本は負けてしまったようだが、バイクレースでは日本勢はどうだろうか…。
中野には当然大期待。250の青山兄は10位とちょっと調子悪そう。青山弟と高橋裕紀は4,5位。その上にはロレンソやドヴィっちなど、いつもの上位陣。サッカーのほうでは玉田という選手が強豪ブラジルから先制点を奪う大殊勲を遂げたらしいのだが、MotoGPのほうの玉田選手はまだ低迷中で13位で残念だ。

とにかくもう明日が楽しみで仕方がない。生放送で本当によかった。
中野選手には、ぜひだるまの両目を描けるように奮起していただきたい。しかし「だるまのためにも・・・」ってタイトル、妙に笑えるな。