MotoGP第8戦アッセン決勝(バレ)

まだ地上波は放送していないと思うのでネタバレ注意です。
今回の決勝は生放送。怪我人続出の中、ホッパー・中野・エドワーズがフロントロウという、嬉しい大番狂わせ。
ロッシはレース人生初の最下位スタート。ペナルティを食らって最下位スタートだったことはあるが、予選不振で最下位というのは、生涯初の屈辱なのではなかろうか。とはいえ、今日の放送ではじめてその転倒シーンを見たのだが、あれで欠場しないというだけで、もう驚きの状態なのだけど。

エドワーズがスタートに成功してホールショット! 以下ホッパー・中野と続く。幸い中野も(珍しく)好スタートだ。このままうまく逃げ切ってほしい。そして久々の表彰台ゲットへ!
と思っていたのだが、さっそく2週目にニッキーに中野が抜かれ、4位に下がる。なんとかニッキーを追い抜いちゃって欲しい。ホプキンスいつものようにずるずる後退しろ、なんでエドワーズ今日はそんなに調子良いんだよ、などと心の中で大騒ぎしながら中野を応援する。
9週目でニッキーが2位に浮上!それ以降エドワーズに張り付いて、3位のホプキンス以下を引き離していく。

12週目で中野がホッパーをオーバーテイク?!ヘリからの空撮だからちょっとよくわからない。いや確かに緑色のカワサキが水色のスズキの前にいる。やった!万歳!表彰台圏内だ!
ホプキンスがミスをしたのかな? 僕が見落としていただけかもしれないが、肝心のオーバーテイクシーンをちっともリプレイしてくれなかったような。なんでだよ。ふざけるな。

ここで各ライダーのタイヤチョイス情報が入った。
トップのエドワーズは前後ソフト。ホプキンスは前ハード後ろミディアム。中野は前ミディアム後ろソフト。ニッキーはメモしそこなった。見事にばらばらなチョイスだ。
特にエドワーズの前後ソフトがいい予感。後半でタイヤがタレてくれれば、ますます中野の表彰台が確実になるというものだ。

ホプキンスはやっぱりというか、どんどん後退していく。それと入れ替わって、ペドロサ・ストーナーの期待の新人コンビが順位を上げてきた。やってきちゃったよ。なんという恐ろしさだ。まだ中野とは4秒以上も差があるが…。
ペドロサとストーナーの争いは、意外に激しく絡み合わない。バトルするとタイム落ちるからだろう。たぶんペドロサの作戦っぽい。

しかし幸いなことに、LiveTimingを見る分には、中野とペドロサのタイムに、それほど差はない。ペドロサのほうが数100msec上回ることもあるのだが、このペースをお互いにキープしているなら、ゴールまでペドロサは追いつけないであろう。恐ろしい。ワンミスしたら命取りだ。
これでまたカワサキが煙を吐いたりしたら、もう目の前まっくらだろうな…と思うのだが、今回は何の心配もなく、中野はがっちり順位をキープしている。トップ二人とは3秒くらい開いてしまった。もう追いつくのは無理だろ、表彰台を確実にしてほしい。

そしてラスト2周でニッキーがとうとうエドワーズをパス!エドワーズはそこで押し出されて?コースアウト。僕が予想していたようなタイヤのタレが原因ではないようだ。
ラストラップ、二人の争いは激しさを増す。たいへんなバトルだ。
エドワーズは見事ニッキーに追いつく。そして抜き返す!見事!
最後の勝負のシケイン、ニッキーが止まりきれずグラベルに入ってスピードダウン。と思いきや、エドワーズも止まりきれない。なんとかブレーキングするのだが、縁石に後輪が乗ってしまいスリップ!なんとか体勢は立て直すが、直進するバイクから放り出されてエドワーズ転倒!
コースにうまく復帰したニッキー、そのままゴールして2回目の勝利だ!
そして数秒後、中野がチェッカーを受ける。2位ゲットだ!もしエドワーズが自爆しなくても、3位ゲットは確実であっただろう。やった、やった、中野わっしょい中野わっしょい。もう心の中で大変な大盛り上がりであった。
いやー、もう嬉しくてたまらない。中野もカワサキもよくやった。見事でした。

・ラップチャートもあって見やすいヤマハの公式レポート
・SUPER SHINYA SCORES STUNNING SECOND PLACE AT ASSEN

次は1週間後のイギリスなのだが、怪我組はまだ本調子にはなれないだろう。いまのうちに中野にはポイントゲットして欲しい。
いまのところポイントはニッキーが144でトップ独走。
ペドロサ・カピロッシ・ロッシ・メランドリがその下に僅差で並んでいる。

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なんとこの4人の中で、無傷なのはペドロサだけである。面白いことになってきました。