憧れのエレピ、ウーリッツァー
カーステレオからクレイジーケンバンドの新曲といって、なんか和風な曲が流れてきて、それはまあどうでもいい感じなんだけど、おそらくウーリッツァー(エレピ)のシンプルでタイトなバッキングが、やたらにカッコよく聞こえた。
打ち込みでのあえて人工的で作為的な質感を持たせたリズムと、歌謡曲的にベトっとしたメロディや声との間を埋めるのに、ウーリッツァーほどぴったりな楽器は、そうはないな、と思った。
音色的にも自己主張が激しすぎないのに、よく使われる他の楽器と意外に帯域がダブらない。どこか一歩引いたようなクールな佇まいが、うまいこと両者のイメージを中和して溶け込ませて接着してくれる。
単純に音色だけ見たら、ある種のエレキギターも似たような役割を果たすのだけど、やっぱりギターはちょっと情緒的過ぎて、むしろ歌謡曲的なベタさをドライブさせる方向に行ってしまいがちだ。
最近お気に入りのCorinne Bailey Rae も同様で、例えば"Like a Star"など、大いに盛り上げるストリングスと、打ち込みビートの間にうっすら歪んだウーリッツァーが挟み込まれると、恐ろしいまでのフィット感が印象に残る。頭の中で音楽を再生したときには、ウーリッツァーの演奏がクッキリ浮かび上がってくるんだけど、いざ実際に聴いてみると、あれこんな小さな音量だったっけ、と驚いてしまった。
古典的な使用用途での名演と言えば、僕がすぐ思い出せるのは
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