徳島〜淡路島明神キャンプ場

結局、ちょっとたったらぐっすり眠っていた。いつもフェリーに乗るたび思うのだが、貧相な直方体の枕が、堅さも高さもちょうど僕好みで、首に全然負担がかからないのだ。


これってどこかで買えないものかな。

日の出20分前に目が覚めて、甲板に向かう。前回の昨年は、ちょうど太陽の昇る地点が雲に覆われていたのだがどうだろう。

 

雲がうっすらかかっているようなのだけど、空の明るさから見ると、幸い日の出地点からはちょっとずれているように思えるのだが…。

 

太陽の天辺がちょこんと海面に顔を出す。予想は外れて、1カ所だけかかっていた雲の真下だ。
とうとう太陽がすっかり現れた。が、すぐに雲の中に包まれてしまった。

 

それでも、水平線から太陽が出入りするのを見たのは初めてなので、なかなか嬉しかった。



腹が減ったので食事カードを1回分使い、もう一度寝る。起きると9時。徳島到着は13:30なので、まだまだ時間がある。ロビーでこれをザウルスで打ち込んだり飯を食ったりしている。


徳島港に到着し、AirH"が使えるターミナルで昨日分をアップしたりメールをチェックしたりする。国道55>国道11と北上。



鳴門スカイラインに入ってからがようやくツーリングの本番という感じ。地図はこちら。気持ち良く天気は晴れている。ジャケットを着ていると、走っている間はなんとかなるが、停車するとかなり暑い感じ。
山の中を走っていたかと思えば、いきなり海峡を渡る橋が出現したりする、島特有の地形で楽しい。

 

  

スカイラインの終点は鳴門公園というところで、渦潮の見学などもできるようなのだが、時間がきびしいのであまり長居はしなかった。
展望台から大鳴門橋を見られる。

 

ちょうど渦潮が起こっている時だったのかな? 小さめの船が渦に巻かれるように、船首を一方向に向けたまま、左右に動いているようだった。渦に乗っているのか? これが看板で出ていた、渦潮の観覧船かな?

鳴門北ICから大鳴門橋に乗り、すぐその次の淡路島南ICで降りる。距離にして6kmくらい? それだけでバイクで900円。かなり腹が減ったので、ICに併設されている淡路島南PAかき揚げうどんを食べる。淡路特産のタマネギが驚くほど甘い。それが関西テイストのつゆとよくマッチしていて、PAの食堂でさえも、さすがといった味であった。



淡路島の西岸に沿って北上。天気はだんだん曇りだしてきた。
実は今回、ソロキャンプデビューをするつもりで、テント類を持ってきたのだ。テントはアウトドアショップの人に「中型バイクのソロツーリングで簡単な設営の奴ならこれでしょう」と薦められた、モンベルのムーンライト2型というもの。部屋の中で一度、設営のリハーサルを行おうと思っていたのだが、部屋は機材がコの字型に置いてあったりして、スペースが取れず、無理だった。結局ぶっつけ本番ということになる。
ツーリングマップルで見ると、西岸沿いに、数kmおきにキャンプ場があるようなので、日が暗くなり始めた頃になったら一番近くのところに入ろうと決めた。

 

 

西岸を選んだのは、以前走ったのが東岸だからというのもあるが、日没を見たいからという理由も大きい。なにせこの道、淡路サンセットラインっていう名前が付いているくらいだし。今朝は運よく日の出を見られたので、セットということで日没も見たい。
と思っていたのだが、夕日は厚い雲の向こうにすっかり隠れてしまったようだった。



そろそろ暗くなったので、海岸沿いにある、明神キャンプ場というところに入る。地図はこちら。
と、入ったはいいが、なんだかキャンプ場という感じではない。いまリンク先の写真を見たら、うまいことキャンプ場の裏側にすぐに面した、ごちゃごちゃした工場とか、すぐ近くのキャンプ場を見下ろす位置にある民家とかをうまく避けて、広角レンズでパースペクティブを強調して広く見えるように撮影していて、笑ってしまった。

 

神社があって、その駐車場のようだが。
と思っていたところ、トイレと水場があり、一応キャンプ場なのであった。
管理人はどこかと探していたのだが、ベンチにおじいさんが座っているだけ。管理所みたいなのは皆無。料金の掲示と、料金箱があるだけだ。

 

キャンプ代が300円。バイク駐車が200円。もちろん真面目に払いますよ。
おじいさんは単なる近所の人で、数10分ぼーっとしていたが、僕がテントを張っているうちにいつのまにか帰っていた。

ごく小さい砂浜のある、ほとんど岩場の海岸と、港との間にちょうど挟まっているような位置にあるキャンプ場だ。

 

なるべく目立たないところ、松の木陰にテントを張った。民家や道路からは数10m。まだ18:50なので自動車の走る音が目立つ。港からも数100mくらいのところにあり、なにやら機械の唸る音が聞こえる。
店員に聞いていたとおり、このテントを組み立てるのはかなり簡単だった。
ただ問題は、テントを固定するペグが、地面が固くてなかなか刺さらない。近くにある小石で打ち込もうとするのだが、ちょっと小さすぎてとても打ちづらい。やっぱり木づちとか必要かなあ。



いま19:10。夜になったら海からけっこう強い風が吹いてきた。そういえば昔、理科の授業でそんなようなことを習ったような気がする。風にテントが平行して置かれているので、かなり風圧を感じる。
頭側が風上になるようにテントの方向を変えてみた。風が強い時に風上にするのは足側だっけ頭側だっけ? とりあえず、地面の傾斜的に、頭側が風上で無いと足の方が高くなってしまって気持ちが悪い。さきほどよりはだいぶマシになった。

 

管理人がいないということは、テントを設営したままで出掛けるにはリスクを伴うということだ。連れがいるなら留守番を頼めるが、ソロなのでそうはいかない。幸い食料は十分用意してあったのだが、コンビニのパンなんで味気無いなあ。
このキャンプ場にはシャワー場もあったのだが、残念ながら施錠されていた。キャンプのシーズンしか使えないようにしてるんだろうな。

いま20:40。だいぶ風が弱まった。たしか陸上と海上の大気温度が拮抗したからとかだったかな。
このキャンプ場の駐車場が抜け道にでもなっているのか、自動車は時折り通り過ぎて行く。この時間になってもだれもいないので、さすがに今晩は僕一人だろう。

いま22:40。パンを食べたり、ヤンジャンを読んだり、明日のルートを考えたり、撮った写真をいまのうち整理したりしているうちにけっこう時間が経った。ノートPCのディスプレイは一応調整したのだけど、それでもまだ信用できない感じ。未調整時の写りの悪さ(真っ青)には定評のあるThinkPadなので。なんだか3000円のイヤホンでバランス取ってるような不安な感じだ。
気温はちょうどよい涼しさで、寝袋はいらなそうだ。例によって遅寝が染み付いているので、すっかりまだ目が冴えている。

ヤンジャンを読むのはすごく久しぶりだ。立ち寄った2件のコンビニで、東京で言うところの木曜日発売の漫画雑誌は、ヤンジャンしか置いていなかったのだ。
モーニングは確実に買うとして、週刊少年チャンピオンはさいきんけっこう立ち読みで済ませるようになってしまった。刃牙やみどろ(タイトル忘れ。「厄いわね」のあれ)はかなり笑えるので、立ち読みだと笑いをこらえるのが大変なのだが。おおひなたごうがいま連載しているのになってからいまいちなんだよな。ヤングサンデーヤンジャンはここ数年立ち読み。