淡路島〜鳥取砂丘

05:20くらいに寒くなって目が覚めた。そういえばそろそろ日の出の時間なので、キャンプ場の裏の港に見に行くことにする。

 

しかし日の出の方向は当然ながら淡路島の山にさえぎられていて、空が赤くなって日の出したと確認するくらいしかできない。
神社の敷地内のキャンプ場なので、港に向かう漁師の人とか、神社にお参りに来るおばちゃんとかが、この時間にはもう普通に周りにいる。もう目が冴えてしまったことだし、撤収することにした。

 

 

先ほど検索したところによると、このキャンプ場を紹介しているサイトが、裏側にすぐに面した、ごちゃごちゃした工場とか、すぐ近くのキャンプ場を見下ろす位置にある民家とかをうまく避けて撮影していたようだったので、僕は遠慮なく、このキャンプ場の立地を写してみます。

ところで、昨日到着したとき「(地面が硬くてテントのペグを打ちづらいので)やっぱり木づちとか必要かなあ」と書いたのだが、よく見たらこのキャンプ場には、しっかり用意されていました。




07:15頃出発。今度は海沿いから離れ、島の中央部を縦断することにした。北淡ICへと分岐する道に入り、高速道路と平行するように走る町道462へと向かっていく。
ところが標識が全然無くて、目標になる高速道路が見えなくなるとさっそく迷う。ごく普通にまっすぐ進んでいたつもりなのに、いつのまにやらどうも外れた道に入っているようだ。地図で強調表示されている町道より、新しく作られたらしき農道のほうが広くて立派だったりするので、それにだまされてしまったらしい。
気がついたら海が見えてきて、あれ、まさかもう東岸に横断しちゃったの?!と思ったのだが、単に180度ターンして西岸に戻ってしまっただけだった。

 

 

再度挑戦。標識の矢印に沿って進んでいるのだが、コンパスを見るとどうみても南に向かって進んでいる。これはおかしい。矢印の指し示す方向を解釈し間違えた? 本当にわかりづらい標識だ。まっすぐな道がほぼ無く、くねくね道ばっかりなので、方向感覚はすぐに狂ってしまう。

しかしこの間違えながら、迷いながら走っていた道は、山や谷や田畑の向こうに、青い海がときどき見え隠れして、気分の良い道であった。おそらくこのあたり?

 

 

ものすごく狭いから、車だとストレスが溜まるだけだったと思うけど。GPSを持っていたら思う存分楽しめたんだがなあ。
もうギブアップして、またもや西岸に戻ることにした。

あきらめず、今度は淡路高校が目印の曲がり角の県道71に乗って、淡路島縦断コースを目指す。さすがにこの道は県道だけあってわかりやすい。やっぱり標識はほとんど無いけど。さきほど散々迷っていた、わずか数100mのところに、縦断コースへの分岐点の正解があって、拍子抜けだった。
正確な縦断コース、町道157に乗ってからは、これはもう大変に気分の良い道だった。稜線っていうか高原状?になっていて、青空がばーっと広がっている。


途中に「あわじ花さじき」という展望所があって、ここからは淡路の西岸も東岸も見える。西岸側は木が邪魔だったし、東岸側はガスで曇っていたけど…。

 

いま検索していたところ、ここのネットワークカメラが見つかった。
・http://219.99.78.122/Top?Language=1
ブラウザ上で、カメラの方向やズーミングも調整できます。



淡路島の北端に到着。腹が減ったので、あわじ道の駅に入る。うまい焼き穴子丼を食べる。AirH"の電波が入ったのでメールチェックや昨日分の更新をする。

 

近くの淡路SAから明石海峡大橋に乗るたこフェリー(このリンク先必見。いい味出してんなあ)という変な名前のフェリーがあるので、それで渡るのも面白いかと思ったのだが、夕方までに鳥取砂丘に着きたいので、今日は遠慮なく高速道路を使うつもりだ。なので最初から明石海峡大橋に乗っちゃったほうがずいぶん時間短縮になる。
山陽道播但連絡道路中国道と乗り換え、山崎ICで降りる。国道29を北上し、鳥取を目指す。早くも標識に「鳥取砂丘まで○○km」と気の速い表示がある。国道429との交差地点を過ぎるまで、トラックやバスのノロノロ運転が続く。

そこを過ぎてからはペースも良く、緩やかなRの連続する運転は楽しく、スキー場もあるようなところなので涼しく、気分の良い道だ。
戸倉峠を、トンネルではなく旧道の峠道で越えようかな…と思っていたのだが、残念ながら途中で通行止めとのことだった。通行止めでもかまわないから、行き止まりまで行ってみようかな…とも思ったのだが、時間が厳しいかもしれないのでやめておき、トンネルへと向かった。その直後、パトカーが旧道に入り込んでいった。建設省とか国土交通省とかの車ではなく、パトカーである。もしパトカーにつかまりでもしたら、なんか面倒くさいことになっていたかもしれない。やめておいてラッキーだった。



国道482との交差地点を過ぎると、若桜(わかさ)鉄道と平行して走るようになる。


丹比駅入口」という標識があったので、駅があるなら自動販売機があるかもしれない…と思い、ちょっと国道を外れて、丹比駅に向かった。
すると驚いたことには、なんとこの駅は、美容院と同じ駅舎に入っているのだ。


ドトールとか神戸屋と同じ駅舎に入っていたりするのはよくありがちだが、なんでよりによって美容院が…。これはそうそうめったにお目にかかれるものではなさそうだ。

この駅を過ぎたところで、火事が起きているので国道を迂回せよと警備員に指示された。ちょうどこの季節、稲藁を燃やしていてあちこちで白煙が立っているので、またその類だろうと思っていたのだが、実は火事なのだった。どうりででっかい白煙だと思った。


この若桜鉄道は国道29に併走しているようなので、せっかくなので各駅を訪問してみることにする。
すると、安部駅にも美容院が併設されていて驚いた。さきほど「めったにお目にかかれるものではなさそう」などと思っていたのだが、わずか20分後にその思い込みが覆されてしまった。




さて16:00、鳥取砂丘に到着した。意外に市街地の交通の流れが良く、予想よりもずいぶん早くなってしまった。思っていたほどの広大さではなかったが、それでも十分に広い。


これがだいたい全景。写真は横にスティッチングしていて、視界での角度は実際には150度くらい。

大きな山脈の向こうに、海岸が広がっている。山脈を越えるのがなかなか大変だ。

 

 

 

 

パッと見、壁のようにそそり立っているように見えるのだが、目の錯覚で、実際は30度もなさそうだ。それでも上り下りするのは大変だけど。

 

ラクダに乗って、砂丘を遊覧することも出来ます。一人乗りでお値段は\1800。ラクダに乗った状態で写真を撮るだけで\500。乗らないで横に並んで写真を撮ると\100。細かい商売してるなあ。


乗って写真をとっている人は見かけたが、僕が見ている間には、ラクダに乗って遊覧している人はいなかったような。

 

砂丘の一番低いところに池が出来ているのだが、これが人口のものなのか、自然の侵食によるものなのかは興味深いところだ。


砂丘で日没を見ようとも思ったのだが、雲が日没地点を覆っていたようだったので、じゃあいいや、と砂丘を後にする。



地図によると海岸沿いに温泉があるようなので、埃っぽい体を洗うべくそちらに向かう。しかしどういうわけだか見つからない。建設中っぽい温水プール施設はあったのだけど…。
探すのが面倒になったところで、夕暮れの海岸に降りて写真を撮ったり、波の音を録ったりする。

 

 



今日のところはここまでにして、鳥取市内で宿を探すことにする。フェリー泊、テント泊と続いたので、今晩は普通にホテル泊だ。充電もしなくてはならないし。
繁華街とは遠いところだが、宿が見つかったので、疲れたのでもうそこに決める。飯を食おうと10数分歩いてから、財布を忘れていたことに気づき、また10数分歩いて宿に戻る。ただでさえ疲れているのにうんざりする。
それにコンビニが一軒しか無い。今週のモーニングを買いたいのに。アーケードの商店街がずらーっと並んで入るのだが、見事にコンビニがその中に入っていない。地方都市だと時々見かけるけど、県庁所在地では珍しい気がする。
蕎麦かうどんを食べたい気持ちでむんむんだったのだが、これもまた見事に全然無い。

もう面倒くさくなって、そのコンビニの近くにあったお好み焼き屋に入る。お好み焼き屋だったら土地の言葉のガヤを録音できるかも、と期待したのだ。金曜の夜だし。
しかし金曜の夜だというのに客が誰一人としていない。嫌な予感に襲われる。客の目に見えるところに「出前一丁」のパック袋が置いてあったりするし。
ミックス玉と生ビールを頼む。普段は自分から進んで酒は飲まない僕だが、嫌な予感が当たったときのための、味ごまかし用途のためだ。
できあがったお好み焼きを、ご主人は自分でヘラで切ってしまう。この地方ってそういうものなの? その他にはなにか特徴があるわけでもなく、わりと関東でも良く見かける、ごく普通のスタイルのお好み焼きであった。味も幸い、特別うまくも無くまずくも無く、普通だった。

そんなわけで、風呂に入ってモーニングを読んでこれを書いて、今22:00に至る。温泉に入れなかったのは実に残念であった。