福知山〜勝沼で帰宅中に故障

朝起きたらどんよりと曇っている。そういえば出発してからというもの、天気予報をチェックしていなかった。すると、なんと全国的に、今日は夕方から雨で、明日は曇り時々雨らしい。あと1日くらいふらふらするつもりだったのだが、これは早く帰った方が良さそうだ。

福知山を7:30に出発。予報では夕方から雨というはずだったのだが、もう既にパラパラと降り出している。
それから延々と高速道路で東京に向かう。雨は強くなったり弱くなったり時々だけ止んだり。
いちおうジャケットは防水仕様なのだけど、なにせ4年も使っているし、破れなどもあるから、じんわりと染みて、上半身は濡れてきてしまった。


途中で寄った大津サービスエリアでは「平成18年10月1日装いも新たにグランドオープン!」とのことであった。太鼓のパフォーマンスがあったり、もちつきをしていたりと大層盛り上げようとしているようだったのだが、非喫煙者が屋外で座って休める場所が皆無なのには困ってしまった。
関西圏のサービスエリアに立ち寄るたび思うのだけど、こちらって喫煙者に寛容だなあ。屋外のテーブルごとに、灰皿が置かれていて、喫煙可になっていることが多い。従って屋外では、非喫煙者が安心して座れるスペースがかなり限られている。
関東圏では、屋外の喫煙場所は1〜2カ所がいいところで、それどころか屋外は完全禁煙だったりもするし。
体が濡れているから、屋内に入るのはちょっと躊躇ってしまうのだ。しかもグランドオープンで華やかで賑やかな雰囲気だし。

多賀サービスエリアもやはり同じような状況だったのだが、幸いにも屋外の東屋は禁煙で、雨も防げるので助かった。しばらくここで休んだ。


サービスエリアの外に出ると、道端にコスモスがぶわっと花咲いている。どんよりと曇った空の下、なんだか妙に印象的だった。


長野県に入るころになると、5時間近くも雨の中を走り続けたので、とうとうもう防水効果が切れてしまったのか、上半身が遠慮なく濡れてきてしまった。
小黒川PAで、とうとう着替えのシャツをすべて使い切ってしまい、ここ以降は濡れ濡れのまま走り続ける羽目になった。気温は14度だそうで、それほど低くはないのだが、濡れ濡れでしかも走っているから、体感温度はかなり低い。もうカンベンしてくれーとずっと思っていた。

18:00頃、双葉SAを出発して少し経ったころ、突然に自分の後ろにピッタリと、デカい排気音の音量のバイクが来たように思った。なんで俺を付け回しているんだろう、イヤだなあと思ったのだが、加速しようとアクセルを開けると、そのデカい排気音もタイミングぴったりでピッチが上がる。
え、まさかこの音、俺のバイク?! と思って、路肩にバイクを止めた。
そしたらなんと、いつのまにかチャンバーからサイレンサーが取れてしまっている。まるで昔のレーシングマシンみたいだ。こりゃうるさいわけだ。
そういえば、双葉SAを出発する時、ナンバーが大きく曲がって細いタイヤの跡がついていたので、こりゃきっと他のバイクに当て逃げされたんだな、ゆるせんな、と思っていたのだが、きっとその時にサイレンサーにもダメージを負わされていたのだろう。

幸い、ここなら勝沼ぶどう郷駅が近いと思うから、そこにバイクを置いて電車で帰ろう、と決めた。
勝沼ICの出口で、係員の人に、このうるさいバイクを注意されるかと思ったが、福知山からの券を見て「雨の中大変だったでしょう」と慰められてしまった。ありがたいのだが、こちらは恥ずかしくて仕方なかった。

駅は幸いにもICからわりと近く、しかも住宅街から離れたところにあった。駅前に交番もあったので、やった、おまわりさんに事情を話して交番の裏に置かせてもらおう!と思ったのだが、連絡用電話が置かれているだけの無人交番だった。
わざわざ電話すると、えらいやっかいなことになりそうな、ヤブヘビな予感がめちゃくちゃする。しかたなく駅前にバイクを止めた。

服を雑巾みたいに絞りつつ電車を待つ。
この雨の中、花火大会でもしているのか、駅のホームから花火が上がっているのが見えた。


そんなわけで大量の荷物を抱えて中央線の中でこれをザウルスで打ち込んでいる。最悪の気分だ。悪いことは続くものだから、しばらくは気をつけて生活しよう。天橋立に行くまでは気分爽快だったのだが。あのあたりで運勢が反転したな...。などと、ふだん占いを信じている訳でもないのに、気が付いたら考えていた。
バイクはどうしよう。いまちょっと作戦検討中。

20:30にようやく帰宅。まあなんだかんだ言って無事でよかった。