栃木県大谷資料館

7日にツインリンクもてぎで行われる、2006年第三回動態確認テストを見学に行こうと思ったのだが、朝10時からとのことで、早起きするのが苦手なので、6日に宇都宮に前乗りすることにした。

単に前乗りするだけじゃ面白くないよな、と宇都宮周辺の地図を見ていたところ、「大谷資料館 大谷石の歴史と巨大地下空間」という文字が目に留まった。そういえばここで、地下空間の残響をそのまま生かしてレコーディングされたとかいう記事を読んだことがあったな、と思い出し、ぜひとも行ってみることにした。
公式サイトはこちら。開くといきなり音楽が流れてくるのでご注意。

コンサートやら、演劇の公演やら、展覧会やら、ロケ地の舞台やら、すでにすっかり有名なところであるらしい。

・http://www.oya909.co.jp/museum/chika.html

到着してみると、駐車場からしてすでにアートな感じの岩の造形だ。
例によって、クリックすると大きめの画像が開きます。

 

平日の午後なので、さすがに空いている。ご老人や、見るからにアートかつカルチャってる感じの若者がぽつりぽつりといるくらいだ。


こんな感じに、岩にぴったり張り付くように、入口券資料館があります。受付のおねえさんもいかにも文化系女子って感じだった。

入口周辺は、かつての坑道の名残を感じさせる様子で、巨大地下空間の片鱗が垣間見えるという程度だ。
奥に進むにつれて、広く高い地下空間が広がっていく。

 

 

  

ときおり常設展示されているっぽい彫刻などがあったりもする。それがなんか作為的っていうか、単なるだだっぴろい地下空間ってだけでよいのに、妙にデコレーションしてしまっている感じで、僕は白けてしまうのだが、そういう人は少数派なのだろう。



さすがにコンサートや録音されているだけあって、いい感じに音が響いている。適度に凸凹しているからフラッターも押さえられているし。
一番奥まった空間に行くと、閉館間際の平日ということもあって、かなり静かだったので、H4で足音をいろいろなパターンで録音してみた。
できれば4chで、足音付近と空間の響きにマイクを分けて録れればよかったのだが。どちらもそれなりに押さえるようにしたので、ちょっと中途半端になったかも。
ともあれ、ロケ地などでも昔から良く使われているので、音ロケをするには話が早そうで、なかなか良い場所な感じだ。都内からも比較的近いし。

さっき録音したものを整理していたのだが、やっぱりあんまり変な癖がなくて扱いやすい音って印象。でも立ち上がりのほんとにド先頭、10数msecくらいのおいしいところが、微妙に鈍ってしまうというか、録りきれない印象があって、それは残念。このド先頭の10数msecって、かなりキャラクターを決定付けるポイントなので…。
まだあまり真面目にテストしていないのだが、ラベリアマイクのISOMAX 2Cを使ったときには、特に不満を今のところ感じていないので、たぶんマイクアンプというより、マイクそのもののキャラクターのような気もする。
とはいっても比較対象がDATデンスケ+C414だったりするので、この値段でこの音なら充分満足って感じ。

あんまり変な癖がないのは良いが、ちょっと元気が足りない感じがあるので、どうしてもハイは持ち上げたくなる。立ち上がりもちょっとそれでシャープになるし。まず余分なところをカットすることを考えたくなるR-09とは、好対照といったキャラクターだ。



さてせっかく宇都宮に来たということで、夕食は餃子を食べてみることにした。しかし車が停められる宿を探していたら、繁華街からは1キロ以上も離れてしまった。いろいろ探し回るほどの元気も無く、「宇都宮餃子会」と看板の立ったラーメン屋に入ってしまう。焼き餃子とタンメンを頼む。
餃子は特にどうってこと無い、普通の味であった。200円だったのには「安!」と思ったが。タンメンはいったいどこに味があるのって感じの薄味で、麺もふにゃふにゃで量ばかり多く、ハズレな感じであった。やっぱりさすがに下調べはしていたほうが良かったのかもしれない。