東京都鳩ノ巣渓谷

ラソンで有名な青梅にいく用事が出来たので、せっかくなのでちょっとだけ奥多摩方面に立ち寄ってみることにした。
TVで天気予報を見ていたら、紅葉の話題で「鳩ノ巣渓谷」という地名が出て、そういえば、このヘンな地名は以前から気がかりだったんだよな、と思った。国道411号沿いの駅で、バイクでは良く通り過ぎていたのだけど…。なので鳩ノ巣駅近辺をちょっと散歩してみることにした。

天気は残念ながら、雨時々曇り。電車が青梅から奥多摩方面に進むにつれて、次第に山深くなり、それとともに紅葉が増していく。奥多摩線の終点まで残り2つの、鳩ノ巣駅に到着する。地図はこちら


渓谷というからには、川方面に向かえばいいのだろう。国道沿いの商店の裏手の、狭い道を下り、雲仙橋を渡る。地図はこちら。その雲仙橋から、鳩ノ巣渓谷が見下ろせる。

 

この吊り橋がたいへん気になる! あとでぜひ行ってみよう。
まだ紅葉しきっていないのか、もともとあまり紅葉しない植生の地域なのはわからないが、残念ながらそれほど紅葉感は無くてちょっと残念。とはいっても雨が降っていたので、晴れていたらそれだけで、印象は激変して気分良くなるかもしれないけど。

  



先ほど見た吊り橋が気になるので、そちらに向かおうとしたところ、どうやら川沿いを歩く遊歩道というものがあり、双竜の滝というものがあるらしい。薄暗くじめじめとした狭い道が続いているようで、なんだか妙に好奇心をそそる。吊り橋とは逆方向になってしまうが、ぜひとも行ってみることにした。今検索したところ、この遊歩道の情報がヒットした

  

滝の音がどんどん大きくなってくる。すれ違うのも難しそうな、狭い遊歩道だ。雨が降っていて傘を差しているので、ときどき滑りそうになってバランスを崩して焦る。
それほど距離を歩かないうちに、その滝が見えてきた。


しかしまあ、すっごい狭い空間である。写真ではこの狭い感じ、伝わらないと思うのだけど…。写真で、狭さ・圧迫感を表現するのってどうやればいいもんなんだろ。


狭い遊歩道がくねくね曲がる階段になっていて、それがなんか潜水艦の中っぽいというか、秘密基地っぽいというか、なんだかたいへん気分が盛り上がる狭さである。子供の頃なら確実に遊び場にしていたであろう。
地図でいうとこのあたりです。国道411号のすぐ脇に、急に滝が出現している。落差は10mちょっとらしい。↑この写真の右上に、ちらっと国道411号の橋が見えますね。


反対側を振り返るとこんな感じ。




さてさきほど気になっていた、謎の吊り橋に向かうことにする。国道沿いの看板に「鳩ノ巣バンガロー」とあるので、おそらくキャンプ場の河原にかかっている吊り橋なんじゃないかな、と考え、そちらに向かう。国道から、狭い急勾配の階段を階段を下っていく。苔があるところで、滑ってコケそうで怖い。


ここがメインの集会所になるのかな。地図はこちら公式サイトはこちら。なんとなくご家族向けというより、小中学校の林間学校で行くような雰囲気のところっていう感じ。テント泊はできないので、ツーリングライダー向けでは無さそう。
このバンガロー場も、急勾配に、トイレやシャワーや炊事場や布団置き場や、小さな建物が分散して、階段で繋がっていて、なんとなく秘密基地めいている。大人は面倒くさいと思うかもしれないが、小学生男子にはウケそうだ。

気になっていた吊り橋は、やはりこちらにあった。


しかし雨が降っていて、橋にたどり着く前の岩場で、滑って転びそうで怖くなってしまったので、渡るのは諦めることにする。


重い荷物を持って(駅にコインロッカーが無かったため)、階段を上り下りしていたので、すっかり疲れてしまった。このあたりで帰ってしまうことにする。
鳩ノ巣駅跨線橋から、駅舎を見下ろす。


トンネルを通って、オレンジ色の中央線の下り列車が到着する。こんな山の中まで、見慣れた中央線の車両が来るのは、なんだか不思議な感じである。


結局のところ1時間半もいなかったが、それでもなかなか面白かった。