真空ダイアグラム / スティーブン・バクスター
電車通勤というのが無くなってしまったので、本を読むスピードが一気に落ちてしまった…。これたしか、徳島に行くフェリーの中の時間つぶし用に9月末に買ったのだが、ようやく読み終えた。
真空ダイヤグラム―ジーリー・クロニクル〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)
- 作者: スティーヴンバクスター,Stephen Baxter,小野田和子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/01/01
- メディア: 文庫
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頭がくらくらするようなとんでもない発想の飛躍が、短編だとどうしても見られなくなってしまうので、ページを手繰る速度はどうしても鈍くなってしまう。
頭のネジが何本かすっとんでるんじゃないかって感じの発想を読ませてくれるバクスターなのだが、大風呂敷で広げた謎を、なんだかんだ言って拾い集めて補足説明してくれる、わりと親切さんであるのだなあと思った。なんとなく蛇足感がぬぐえないと言うか。
SFなんだから、謎が謎なままで突っ走っても、ちっともかまわないと思うのだけど。
そういうわけでなんだかちょっと不完全燃焼感があり、久しぶりに「天の筏」を読み返し始めた。
- 作者: スティーヴンバクスター,Stephen Baxter,古沢嘉通
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1993/12
- メディア: 文庫
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話はそれるのだが、ハードSF慣れしていないと思われる人の「トゥモロー・ワールド」評を読んでいたら、謎が謎のままであるのは許せないっぽい様子が伺えて、ちょっとカルチャーショックを感じてしまった。そういうものなのか。RPGをするとき、攻略本を使って、隅から隅までイベントを見なければ気がすまない・損をしたような気分になる、というのと似たような心理なのかな?