M−1グランプリを見てみた

普段、TVのバラエティって見る習慣が無いのだけど(特にポリシーを持っているわけではなく、なんとなく)、たまには見てみようではないか、お笑い芸人っていまどんな人がいるのか全然知らないし…と考え、M-1グランプリを録画して見てみました。
TVのバラエティでかかさず見ていたのは、電気グルーヴモグラネグラくらいだ。
僕の笑いのツボは、漫画と深夜ラジオで培われているのです。深夜ラジオは社会人になって以来、忙しくなってほとんど聞かなくなっちゃったけど…。これまた電気グルーヴのオールナイトが最後かな?
以下、ネタが終わったあと、CMとかトークの間にバババっと書いたファーストインプレッションです。

ポイズンガールバンド
ちょっとクスっときたくらいだけど、けっこう好きなノリだ。「シュールな」って言われていたけどそんなシュールか?普通じゃね?長髪の人がエキサイトしているネタの途中で髪を直してしまったのが素に返っているみたいでまずかった。ところでコンビ名はモーマスのポイズンボーイフレンドを意識してるの?見た目若そうな人たちなのになぜ?

フットボールアワー
イントロだけであれだけひっぱるとは思わなかった。状況がどんどん滑っていくのが面白い。これは漫画とかでは表現できない味。ボケの人の顔芸も良い。これは好き。けっこう笑った。「たしかにそうかもしれん!」をオチに持ってくるとは思わなかった。

ザ・プラン9
フットボールアワーで暖まっていたのもあるが、少し笑った。人数を生かしてるし。未来から来た人の存在を忘れていた頃合に、あえてショボイ使い方で登場させたのは好きだった。ちょっとテンポが一定すぎる感じというか、ちょっと溜めてもいいんじゃねと思った。

麒麟
ネタそのものはそれほどでもない、仮に文章にして読んだとしたら、それほど笑えないと思うのだけど、ボクサーの人がメリハリあって好感が持てて、ときどき笑った。

トータルテンボス
観客が容易に予想できる範囲内の突っ込みしかしない印象。そこを突っ込むか!という予想外の笑いがあまり無い。ときどきククっと笑った。

チュートリアル
深夜ラジオのネタっぽいノリ。傾向的には好き。ときどきクスっと笑った。ボケの人の妄想が暴走系だけなのがもったいない。被害妄想系もあって欲しい。妄想のパターンにバリエーションが欲しい。アドリブと思われるボケに突っ込みの人が反応して素で笑ってしまったのがまずかった。二人とも平板な感じでメリハリが乏しい気もするのももったいない。

変ホ長調
台本を暗記してただ読んでる感じ。別に舞台でしゃべりでネタをやる必然性が無い感じ。かといって文章で読んだとしても笑えそうも無い感じ。お互いに視線をめったに合わせないのがすごい不自然で、キモ笑った。これがポイズンガールバンドより上と言うのは理解できない。

笑い飯
ちょっとクスっとした。始めの1分でネタの方向性が見えてしまって、そこから外れなかった。なるほどね、と納得してしまっておしまいになってしまう。納得させてしまったら笑えないと思う。

・ライセンス
ちょっとププっときた。これも始めの1分でネタの方向性が見えてしまう感じ。ネタのイジリ方が浅くて足りない感じ。特に「渋谷系」ネタとか。

麒麟 2回目
ネタはありがちだけど普通に笑った。現地人っぽい顔の人のほうの顔芸がもっと極端ならより笑えたと思うんだけど。

フットボールアワー 2回目
しつこい取り皿ネタで突っ込みがキレるのがもっと早くても良かったのでは。突っ込みをかぶせるタイミングの問題か、何を言ってるのか聞き取りづらいことがあり、笑いどころを逃した感じ。

チュートリアル 2回目
少し笑った。ネタが予想から外れてくれた感じ。最初のつかみ程度かと思っていたチリンチリンネタをしつこく引っ張ってるとき、突っ込みの人が真正面から跳ね返しすぎてる。もっと受けてくれてもいいのに。二人の力関係がずっと変わらないからもったいない。

仮にラジオで声だけ聞いていたとしても笑いの質が変わらない人が多い感じ。せっかくTVなんだからもっと身体を生かせばいいのに。
自分があんまり笑えないとき、観客席から笑い声が聞こえてくると、なんだかかえって醒めてしまう。審査員の顔も映さなくていいのに。観客や審査員のリアクションが視聴者である自分にフィードバックされなかったとしたらどんな風に印象が変わるのか知りたい感じ。