レースエンジンがカッコよすぎる

レースのオフシーズンになると毎年発売されるDVDムック、

を買ってきた。まだDVDは見ていない。
MotoGPマシン2006年モデルの解説記事は、ライディングスポーツ誌と基本的には同じ写真や記事のようなのだけど、こちらのほうが少し詳細な感じだ。
これはもう毎年楽しみにしている記事だ。写真もきれいだし。想像もつかないようなバケモノじみたパワーを搾り出す、世界最先端のメカニズムの塊、磨き上げられた真剣勝負のための武器、でも時々見られる遊び心(「ろっしふみがんばって」とか)、もう見ているだけでうっとりしてしまう。

カウルを剥ぎ取ったマシンの、ギュッとメカが凝縮された様子など、本当に迫力がある。V型エンジン車のうねるエキゾーストパイプとか…RC211Vのテールカウル下で管長を稼ぐためにぐるっとループしているところとか、ゾクゾクしてしまう。

エンジン単体写真もまた、惚れ惚れと魅入ってしまう。やっぱりメカ的に見ごたえがあるのはV5のRC211Vで、このコンパクトな990ccから250馬力とか、そういう恐るべきパワーが出るのだと想像すると、興奮して体温が上がってしまう。

僕は子供の頃からエンジン単体に妙に魅せられていて、車のプラモを作っても、エンジン部分だけを取り出して、別に作っていたりしたものだった。1/12のプラモでも、エンジンだけだと手の中に入っちゃう程度で、迫力はあんまりなかったのだが…。

当時ガンプラがブームで、よく模型店には行っていたのだけど、エンジン単体のプラモがあって、ものすごく物欲をそそられたことがあった。たしかホンダのCB750の空冷4気筒だった記憶がある。しかし恐るべき値段で、とてもこれは買えはしないな…と泣く泣くあきらめた記憶がある。
それを思い出して「エンジン プラモデル」などとググってみると、おそらくまさしくそのものと思われるものを発見した。

・http://www.e-khp.com/skelton.htm

下のほうの「HONDA 4気筒 750」というものである。SOHCのようだから、CB750Kかな? 気になるお値段は「¥10,290(税込)」やっぱり高い。
他にはアメリカンV8と、マツダのロータリーもあるようだ。ロータリーは内部構造的には魅力があるのだけど、外観的にはあまり興味がわかない。
グッツィの縦置きV2とか、ハーレーのナックルヘッドとかなら、1万円でも買ってしまうかもしれない…。

上記リンクの1番上にある、スケルトンエンジンプラモというのもまた素晴らしい。「爆発の行程では豆電球がタイミングよく光る」だって! これでクランクの位相とか、点火タイミングを変えられたりしたら面白いんだけどなあ。いまいち図で見てもイメージで把握しにくい、一般的な並4と、ヤマハカワサキMotoGP車みたいな不等間隔爆発との違いを模型で見られたら、さぞかし面白いだろうな。

検索している過程で、バイクのプラモを作っている方のHPがあったのだが、ディティールに拘って作りこむと、プラモでもここまでいけるのだな…と驚愕してしまった。エンジン単体ももちろんのこと、ステアリングヘッド周りも、うっとりするほど美しい。

僕が頭良く生まれて、しかも理系だったら、絶対レースマシンの設計者を目指していただろうなあ。自分の関わったマシンが世界の頂点の舞台で戦って、しかも勝ったりしたときの喜びは、想像するだけで鼻息が荒くなる。メカニズムかつ勝負の世界に憧れるとなると、現代ではレースエンジニアが究極の選択肢なのではと思う。メカ的に究極なのは戦闘機なのだろうけど「勝負」となると現実離れしているし…。