キャブチェック 瑞牆山〜御坂峠〜道志みち〜厳道峠〜秋山温泉

前日の続き。みずがき山ヘルシーランドで予定外のキャンプをしている。
3時半ごろにだいぶ寒くなって目が覚めてしまい、その後はうとうととしか眠れなくなってしまった。4時半にはだいぶ明るくなっていたので、体を暖めるために、テントから出て周辺を歩いてみることにした。

ヘルシーランドへと分岐する砂利道を、そのまま昇って行く。おそらくこの地図の点線の道
ときどき樹々の透き間から瑞牆山が見えるので、どこか見晴らしのよい場所があったらいいなあと期待したのだ。すると道案内看板に「芝生広場」と書かれていた。


そこが見晴らしが良い予感がする。そのまま真っすぐ進む。
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体がちょうどよく温まった程度の距離を歩いたら、4時45分ごろ、唐突に視界が開ける場所に出た。ここが芝生公園らしい。管理所の看板を見ると、みずがき山自然公園と書かれている。

 

 

ちょうど瑞牆山を一望できる位置にある、広い公園だ。ちょっと整地され過ぎてていまいち野性味がないが。以前に行った廻り目平くらいの感じが好みだなあ。
朝日を背にすることになって、逆光なのであまり面白くないが、夕日は多分きれいに赤く染まるんじゃないかと思われる。

そしてなんと、この公園ではキャンプもできるらしい。管理所で受け付けているようだ。


料金は掲示されていなかったが、僕が昨晩泊まった、みずがき山ヘルシーランドの2000円より高いということはないだろう。なんと公式サイトにも書いてない。
太陽を遮る樹々が無いから炎天下のデイキャンプなどには向かないだろうが、夕方から朝まで過ごすなら、こちらのほうがふかふかの芝生で絶対に向いているだろう。これは惜しいことをした。
とはいってもこの公園、ツーリングマップルはもちろん、地図にも全く載っていない!ので、あらかじめ入念に下調べをしている人しか気が付くことは無いだろう。なんと上記リンクの公式サイトにすら地図が載っていない。



5時半ごろキャンプ場に戻って撤収。天気予報は外れて晴れてきた。木漏れ日がさしてきている。

 

  

6時半くらいに出発。ガソリンがおそらくあと30キロ分くらいしか残っていないし、2ストオイルの残量警告も出ているので、今日はまず、ガソリンスタンドがありそうな道を選びつつ、バイク屋がありそうな市街を選んで走ることにする。



ガソリンスタンドがありそうな道ということで、韮崎増富線を南下する。この道は、4年ほど前に増富温泉に行った時に通った道だ。木漏れ日の美しい林道を通り、味のある温泉街を抜けて、みずがき湖(塩川ダム)を過ぎて、田んぼの開けた谷あいの道を走る。これはなかなか気分の良い道だ。

 

 

気圧は846hPa。昨日と違って晴れ。出発してエンジンが暖まったころになっても、なんとなく吹け上がりがガサついている。全閉から1/4開くらいまでが、滑らかに繋がっていかない。



そこでエアクリーナーボックスの副吸気穴を開いて、様子を見ることにする。
エアクリーナーボックスのサイドに、このように小さい穴をたくさん空け、副吸気穴としているのだ。ベルクロで普段は蓋をして塞いでいるのだが、より空気を取り入れたい時は、ベリっと剥がすというアイディアなのだ。

 

プロスキルチャンバーを使っていたころは、だいたい標高1500m付近でこれを使うと、多少レスポンスが復活するのが容易に実感できていたのだ。
昨日は、ノーマル状態での様子を見たかったため、あえて剥がさずにそのまま使っていたのだ。

蓋を外し、副吸気穴を使ってみると、ガサつきが多少収まった。滑らかとは言えないのだけど、少なくとも全閉から1/4開くらいまで、多少は良い方向に変化した。でも思ったほどの効果ではないな。ノーマルチャンバーは汎用性がある分、効果が薄いのかな…。帰宅したらもっと穴を多く空けてみよう。



今回初めて、河口湖方面に行くのに旧道の御坂峠を通ったのだが、この道の運転がものすごく楽しかった。アップダウンが適度で、路面の状態も良く、コーナーも僕のバイクのギア比にぴったり合っていた。気圧と気温がちょうどよいのか、エンジンも反応良く回る。
キャンプ用の重い荷物を積んでいるときのコツがわかってきた感じだ。体はきっかけを与える程度にしておいて、倒すのは重心の高い荷物の重さに自然に任せる感じ。

 

峠を越えて南側に入ると、道幅が狭くなって少しペースが落ちる。ときどき河口湖を見下ろす。



ガソリンは問題なく補給できたのだが、2ストオイルはまだ買えていない。バイク屋が見つからないし、見つかっても9時くらいなのでまだ営業していない。ガソリンスタンドでも2ストオイルは売っているのだけど、使い慣れないオイルはあまり使いたくないのだ。低品質の2ストオイルを入れたためと思われる原因で焼き付いたこともあるし、白煙が増してしまったこともあるし。
韮崎→甲府→河口湖と移動して、ようやく営業しているバイク用品店を発見した。いつものヤマハのスーパーバイオは売り切れていたので、ワコーズの2CTを買って補給する。困った時には外れ無しのワコーズだ。これで安心して飛ばせるようになった。



山中湖を経由して、国道413、通称道志みちに入る。そういえばこの道を、昼間に走るのはかなり久しぶりだ。道の駅どうしあたりまで、前に車などが皆無で、かなり良いペースで走れた。

途中で、厳道峠への分岐点を見つけた。林道安寺沢線である。


この道は1年ほど前に車で通ったのだが、あまりにも狭い急勾配の道で、バイクだったら楽しいだろうが、自動車では地獄だな、厳道峠という名前の通りだ!と印象に残っていたのだ。この機会に、ぜひバイクで走ることにする。
国道413側から北上すると、いきなりかなりの急勾配の登りだ。僕のバイクだと、1速だと低いけど2速だと高いという、エンジンにはたいへん厳しい勾配だ。
それにしてもエンジンにパワーがなさ過ぎる。どうやらオーバーヒート気味になってしまったらしい。気温は高いし、しばらくノロノロ走行を続けたあと、いきなりこんな急勾配を登ったからなあ…。

 

ようやくフラットなポイントがあったので、木陰に入って一休憩する。と、休憩したポイントも、ちっともフラットではなかった。普通の勾配の上り坂だ。いままであまりに急勾配だったので、ちょっとマシなポイントに来たら、つい錯覚してしまったようだ。
数10分休憩後に再出発したら、少しはエンジンの調子が改善した。やはり熱ダレだったのだろう。
この程度で熱ダレするってのもおかしいな。ラジエーターの内部が汚れていたりするんだろうか? 車でサーキットを走行しているような知人に、夏専用の良く冷えるクーラントがあるとかいう話を聞いたことがあるので、それを試してみるのもいいかもしれない。



この林道をようやく走り終わると、秋山温泉があるので寄ってみる。地図はこちら
上野原市民以外は800円とちょっと高い。水着着用のプールもあるのだが、今回入るのは温泉だけ。それほど特徴の無い温泉だが、源泉はぬるいので、凝り固まった筋肉をほぐすにはピッタリだ。それに露天風呂には屋根が無いのもいい感じだ。
あとは細々と、今まで通ったことの無い裏道を選んで帰宅。