Webの年金個人情報提供サービス

いま旬の話題といえば年金加入記録問題。自分の加入記録は、社会保険庁の公式ページの、Webサービスで調べられるとテレビのニュースで聞き、さっそくアクセスしてみた。

・https://www3.idpass-net.sia.go.jp/neko/action/index

上記リンクは、そのサービスの申し込みトップページの直リンク。
しかしこれがまた親切とはいえないリンクのされ方をしている。たどりつくまでにちょっと迷ってしまった。これだけ大問題になっているのだから、てっきりトップページに大々的にリンクを貼られているのかと思っていたが、違うのだ。
トップページから「インターネットの年金加入記録の確認はこちらから」ボタンを押すまでは良いのだが、そこから飛ぶページの説明が、なんだか冗長な感じである。
一番肝心な「あらかじめユーザID・パスワードの申込みが必要」というのを、まず大々的に目立たせてもらいたい。1行目の「ユーザID・パスワードにより、いつでも年金加入記録がご覧いただけます。」って日本語的にどうなの?
せめて「お客様にユーザID・パスワードを設定していただくことにより」くらいに説明してほしい。

しかもその「ユーザID・パスワードを設定」するまでがまたやたらと煩雑。当然一番肝心な、ユーザID・パスワード設定ページへのリンクが、大々的に明示されているのかと探したのだが、とんでもない。
「サービスの内容はこちらをご確認ください。」という一文の、「こちら」にリンクが貼られているだけである。ハイパーテキストの感覚に慣れていない、リンク=アイコンをクリック、と思っているような人は、該当しそうなアイコンを探し回ってしまうのでは?

その「こちら」から飛ぶページもまた煩雑。注意書きが長々と書かれているのはやむをえないとして、ド真ん中の一番読み落としてしまいそうなところに「【申込方法】」として、実際のユーザID・パスワード設定ページのURLがある。
トップページに、直接「申込方法」ページをリンクすべきなのでは? 仕方がない長々とした注意書きを読ませるのは、一番肝心なページの存在をユーザに確認させて安心感を与えてからでも良いのでは?

さてあとは比較的スムーズ。ご利用登録をして3週間ほど待って、忘れたころに親展郵便でユーザID・パスワードのお知らせが到着した。
この郵便物に書かれている、ユーザID・パスワードと、この郵便物には書かれていない、Web申し込み時に申請した「お客様パスワード」の3点セットを入力することで、年金加入記録参照ページにログインできるのだ。
しかしなぜ郵便…。手続き量が多いからということで書留は見送られたのだろうが、それでもやっぱりポストに普通にこういう重要書類が入ってるのってかなり抵抗ある。
せっかくWebサービスなんだから、いわゆるチャレンジ&レスポンス方式で良いのでは?
郵送コスト、郵送する人員のコストはいったいどのくらいかかっているのだろうか。せめてクレジット会社などが使っているような、一度剥がしたらもうくっつかない葉書のほうが、大幅にコスト安なのでは?

ログインしてみたところ、幸い僕の場合、国民年金も厚生年金も何も間違いは無いようで一安心でした。郵送を待つ時間は長いが、それさえ我慢すれば、電話で問い合わせするよりも楽で確実でしょう。