母の白滝〜右左口峠〜南アルプス市県民の森キャンプ場

またオートバイでキャンプツーリングに行こうと思ったのだが、なにせ夏休みシーズン真っ只中なので、いつもの無計画は改め、なるべく空いていそうなところをちゃんとリサーチしてから出発することにした。
空いているところ→「オートキャンプ場ガイド」みたいな本に載っていないところ→設備が整っていない格安のところ、と連想し検索してみたところ、無料・格安キャンプ場を紹介しているサイトがヒットした。これはありがたい情報だ。
後述するが、河口湖近辺と南アルプス市近辺で再訪したい目的地があったので、そこに近い山梨県南アルプス市にある、県民の森グリーンロッジというところに決めた。なんと1泊200円である。山梨県民以外はもう少しお高かったりするのかな?とも思ったのだが、特にそのような記述は公式サイトには無い。



きっと高速道路は嫌っちゅうほど渋滞してるだろうと思い、国道413、通称道志みちを西進する。それでもやはり津久井湖近辺は渋滞が激しい。
キャンプ場が密集している、青野原あたりを過ぎると、そこそこ流れるようになったが、カーブのたびに速度を20キロ以下まで落とす系のワンボックスを先頭に渋滞ができていてイライラする。

  

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道の駅どうし手前のあたりから、県道24・都留道志線に乗り換え都留市方面に向かう。そういえばこの道をランツァで走ったのは始めてかも。SDRでは3〜4回走ったのだが。
この道は都留市への重要アクセス路と思われるのに意外に空いていて、なかなか快走できる道なのだ。今日も遅い車を1台パスしてからはたいへん気分よく走れた。
ラジエータークリーナーでの内部清掃、高性能と謳われているクーラントへの交換が奏功したのか、この暑さなのに熱ダレは以前より押さえられているようだ。



次の目的地は河口湖近辺の林道なのだ。都留市から河口湖まではいつものごとく渋滞でイライラ。
以前、河口湖を見下ろす林道の途中にあるキャンプ場に取材に行ったことがあるのだが、その時、この道をバイクで走ったら楽しいだろうなと思っていたのだ。この機会にぜひ行ってみることにする。
この白滝林道は、先月に初めて走って気に入った、御坂峠へと繋がる道なので、新ルート開拓なるかと期待していた。しかしツーリングマップルに書いてある通り、このあたりで「ゲートあり 通行不可」だった。ダメもとで挑戦してみたのだが...。

このまま引き返すだけではつまらないので、前回に行った、白滝林道という名前の由来にもなっている、母の白滝というところに再訪することにする。すれ違いに苦労しそうな狭さのグラベルを下って行く。
すると、小学生の集団が滝壺近辺に集まっていた。ネックチーフっていうの?をしているから、ボーイスカウトガールスカウトの集団っぽい。

 

そして、滝の上部から、神社の脇にある階段へ、小学生の集団がぞろぞろと降りてきた。こんなところに階段があったのか。前回はすっかり見落としていた。
小学生の集団は滝壺で食事を始めた。入れ替わりに僕が滝の上部へ上って行く。

  



 

暑さで火照った体に心地よい涼しさだ。ここはなかなかよい雰囲気で気に入った。



河口湖方面に戻って、河口湖の北岸に沿って西進する。交通量は多いがまあまあのペース。


富士山は残念ながら、山頂以外はすっかり雲に覆われてしまっていた。



精進湖で国道358に移って北上。次の目的地は右左口峠だ。右左口と書いて「うばぐち」と読みます。地図はこちら
ツーリングマップルに「悪路通行困難」と書かれている県道だ。以前に、どの程度悪路なのか見てやろうではないかと挑戦したことがあったのだが、冬季閉鎖で入れず、がっかりしたことがあったのだ。今回はそのリベンジだ。
上九の湯を少し過ぎたあたりで、右に分岐がある。それがこの県道の入口だ。
数分走ると、車ではすれ違いが困難な狭さのグラベルに入る。轍も大きめでなかなか緊張する。舗装の痕跡もあるのだが、すでにグズグズに剥がれて崩れている。これは確かに悪路だ。とはいってもオフロード系のオートバイなら、僕でも走れる程度の林道なのだけど。

 

 

一応、今でも県道扱いだっていうのに、このありさまなので、「悪路通行困難」と強調して書かれているのだろう。とはいえ、並行して国道の右左口トンネルがあるので、よほどの好き者でないと、わざわざこの道は通らないだろう。
轍が大きめで路肩が崩れているので、悪路のいちばんひどいあたりでは、停車して写真が撮れなくて残念だった。
前回は車で挑戦しようとしていたのだが、冬季閉鎖していてよかった。車でも通れないことはないのだけど、これはかなり厳しい狭さだ。



国道140、国道52と移り、県民の森方面を目指す。とはいえ「県民の森」という名前では道路標識や看板は出ていない。「櫛形山・伊奈ヶ湖」を目指して行けばよい。こちらならば看板は比較的豊富に出ている。
なので意外に迷わず、県民の森に到着。地図はこちら。管理所に行ってキャンプの申し込みをする。やはり200円だけであった。駐車料も幕営料も込み。やはり山梨県民でなくてもこの価格でOKだった。これはありがたい。
管理人曰く「今日は府中の方から団体さんがきてますが、空きはあるのでお好きなところでどうぞ」とのことであった。それもありがたい。
キャンプ場に行ってみると、ボーイスカウトガールスカウトっぽい集団が、炊事場を占領していた。僕は炊事場は使わないので無問題。

 

炊事場に集まっている以外の集団(中学生以上組のボーイスカウト?)は焚き火の準備をしていたので、風上側の空きサイトを選んだ。地面は土で、松などの木陰になっている。

 



もうだいぶ暗くなってしまったが、テントを張って荷物を入れて時間が出来たので、近くの南伊奈ヶ湖と菖蒲池に歩いて向かった。まだかなり暑い。歩いていると汗がだらだら流れる。
南伊奈ヶ湖は、南アルプス市の公式サイトを見てみると、紅葉の時期はたいへん綺麗っぽいのだが、いまは平凡な風景だ。桟橋の下に、色とりどりの錦鯉が集まっている。餌付けでもされているのかな?

 

菖蒲池も、この季節では菖蒲などは咲いていないので、いまいち味気無い感じであった。

 



キャンプ場に戻り、3分100円のコインシャワーを使う。排水がいまいちで、使っていると足元に水が溜まっていく。気になるほどじゃないけど。
トイレもまあまあきれいだし、売店もあるし、これで200円なら僕には充分すぎる。
さてスッキリしたところでテントに戻り、マッサージしたり、撮った写真をいまのうちボツを選んで消したりしつつ一休憩。

日が沈んで少々涼しくなったところで、近辺を散歩する。するとキャンプ場を通り過ぎたところに展望台がある。夕暮れの南アルプス市街を見下ろす。

 

みるみるうちに暗くなっていく。ぽつりぽつりしていた光がどんどん増していく。気がつくと甲府盆地?の夜景になっていた。



焚き火組がもくもくと煙を出している。風上にいて正解だった。不思議なのは、地面が土なのだが、木でテーブルを組み立てて、その上で火を熾している。このキャンプ場って土でも直火禁止なのかな?


またテントに戻り、これをザウルスで打ちこんだりしている。非常食としてパンを持ってきているのだが、肉丼がまだ腹に溜まっているのか、ほとんど腹が減らない。
現在20時ちょっと過ぎ。ボーイスカウトガールスカウトがいろいろ歌を歌ってる。「燃えろよ燃えろ」とかはわかるが、なぜか「帰ってきたウルトラマン」とか。
気温はシュラフに入らないでちょうどよいくらい。なんとか今晩は寝苦しいということは無さそうだ。

その集会らしきものは22時過ぎまで続いた。それはよいのだが、炊事場でその関係者と思われるおじさんたちがその後も延々となにか論議している。内容は断片的にしか聞き取れない。その中の一人の声が巨大だ。キャンプ場のほぼ一番高いところにいる僕のところまで聞こえる。寝付くまでずーっと聞こえていた。

やはり寒くなって1時頃目が覚めると、まだ話していた。やはりシュラフに入ることにする。真夏用で15度まで対応のシュラフでちょうど良い気温。
尿意で3時頃目が覚めると、なんとまだまだ話している。
これだけ距離が離れた僕にも聞こえるくらいだから、近くのテントの子供は迷惑このうえないだろうなあ。なんか今後の方針とか夕べの集会の反省とか、真剣に語っているようなんだけど、それよか子供を安眠させてやろうよ。