櫛形山周辺の林道〜平成峡〜みたまの湯

昨日の続き。南アルプス市の県民の森グリーンロッジというところでキャンプ中。
5時前くらいに目覚めると、すでに外が明るくなりかけていた。これはまずい、夜明けを見逃してしまう、と思ったのだが、展望台に行ってみると、どんよりと曇っていて、どちらにしろ夜明けは見えなかった。


画像はクリックすると、別ウインドウで大きめのものが開きます。
駐車場の脇に、北伊奈ヶ湖公園と書かれた標識がある。そちらに向かってみることにする。気温はちょうどよい涼しさ。

 

この北伊奈ヶ湖公園でもキャンプができるようだ。こちらはあまり木陰が無く、地面が芝生で開放的な雰囲気。でも昼間は直射日光で暑そう。
湖をぐるっと回ると、山に向かって昇っている遊歩道がある。方向からすると、きっとここを昇って行くと、自分のテントがある場所に戻れるだろうと考え、登り始める。すっかり汗をかいてしまう。遊歩道はほぼ予想どおり、炊事場の脇につながっていた。
コインシャワーは午後になるまで使えないのが残念だ。テントに戻って、そろそろ片付けを開始しつつ体を冷やす。



7時過ぎくらいにキャンプ場を出発した。
今日の計画は、丸山林道を西進し、県道37号の奈良田まで向かうつもりなのだ。

まずは伊那ヶ湖-大久保平線という林道を南下する。天気予報は当たって、どんよりした曇りだ。

地図には載っていない、検索しても公式情報がヒットしない「さくら池」を通り過ぎる。その先には増穂ふるさと自然塾という施設もある。ここでもキャンプができるようだ。しかし上記リンクの情報によると、1泊2000円で、チェックイン17:00までという、かなり厳しいところだ。こりゃみんな県民の森に行くでしょ。実際、全くテントを見なかった。



ここの分岐点から丸山林道に入る。曇っているためもあってか、印象に残らない特徴の無い林道なのだが、運転は適度にスリリングで楽しい。典型的な日本の裏山ワインディング。まだ8時前だということもあって交通量も皆無だし。

 

標高が高くなると、気圧が840hPaあたりに落ち込んで、エンジンにいまいち力が無い。峠を越えるまでの辛抱だ…と思っていたのだが、櫛形山山頂へ向かう分岐点のところで、奈良田方面に向かう林道は、なんと工事で通行止になっていた。地図はこちら


これは実に残念だ。しかも霧雨が降ってきたりして、ますます気分はダークだ。



こうなったら、せっかくなので櫛形山山頂へ向かう、池の茶屋林道を走ってみることにする。
ここからは完全に櫛形山エリアだ。路面はダートで、降り始めた霧雨のせいで滑りそうで怖い。
さすがに標高が高いだけあって、木々も少なくなり、展望が良くなってきた。遠くに雨雲の途切れた晴れているところが、ぽっかりと明るく浮かび上がって見える。


 

標高が上がるにつれて、霧雨から小雨って感じの強さになってきた。レインコートを着たくなるほどではないけど。雲の中に入っているようだ。雲の流れは速く、先ほどまで晴れ間が見えていた遠くの山々も、いまやすっかり雨雲に覆われている。

 

すると、よく見たら、ちょうど谷間を跨ぐような位置に、うっすらと虹がかかっていた。写真だといまいち良くわからなくて残念。右の写真は見えやすくするために拡大してコントラストを上げたもの。

櫛形山の登山口に到着。ここで行き止まりになった。


ここに掲示されている地図を見て、次の行き先を考える。池の茶屋林道の分岐点から東に戻り、丸山林道を北上して芦倉まで至り、夜叉神峠を西進し、南アルプス林道に向かおうと計画した。たしか、この夜叉神峠、以前に通行止になっていて引き返したことがあったし…。
ともかく、まずは池の茶屋林道の分岐点まで戻る。




丸山林道を北上する。この頃には雨はもう止んでいた。この道、前回に夜叉神峠に行こうとしたときに通っていたんだね。今回とは逆に夜叉神峠が通行止めだったので、丸山林道を南下して奈良田に向かったのだった。先ほど読み返すまですっかり忘れていた。

 

 

ちょうど厚い雲が山を乗り越えているところを通っているようだった。なのでコーナーを一つ曲がるたびに、カーッと日差しが強く晴れたり、どんよりと曇ったり、ころころと天気が変わるのが面白い。



途中に平成峡というところがあったので立ち寄ってみる。地図はこちらマピオンの地図には載っていないが、ツーリングマップルには載っていた。登山道に沿って、滝がいくつもあるらしいのだが、一番道路近くの八千代の滝だけを見ることにした。

  

 

名前からして、平成になってから見つかった峡谷なのかな、と思い検索してみたのだが、見事なまでに詳細な情報がヒットせず…。



途中で、韮崎と桃の木とに分岐する標識が出ていた。ツーリングマップルで見ると、桃の木というのは、夜叉神峠近くにある地名である。ツーリングマップルは縮尺が荒いので、道が表示されていないのだが…。桃ノ木鳩打林道というそうだ。
と思ったのだが、いまマピオンで見てみると、最大縮尺にしても、この道は途中で途切れているということになってしまっている。
しかしこの桃ノ木鳩打林道は展望が良く、路面も締まったダートで、バイクではとても走りがいのあるコースだった。天気がいいから印象が大幅に良くなっているというのもあるだろうけど。

 

 

この林道の終点、桃の木温泉のあたりに到着した。目的の夜叉神峠方面に行こうとしたところ、なんとデカデカと通行止め看板が出ていた。


前回に続いて今回もまた、夜叉神峠越えは断念することになってしまった。
いま検索したところ、山梨県の道路交通規制情報サイトがヒットした。この夜叉神峠の規制情報の直リンクがこれ。11/4に規制解除らしいのだが、この時期だと、規制解除後、短い期間で、また冬季閉鎖に入ってしまうのでは…。
行き当たりばったりが通行止めというのも、それはそれで面白いものなのだけど、また夜叉神峠を目的地にするときには、さすがにちゃんと調べておくことにしよう。



県道20、甲斐芦安線から、昭和町の市街地を抜けて、国道の混雑を避けて芦川村方面を通っていこうと思った。
それにしても暑くてたまらない。以前にいったこともある「みたまの湯という温泉の案内看板が見えたので、寄り道してみることにする。
公式サイトはこちら。前回に来たときには、まだ出来たばかりだったのか、周囲の道路が工事中だったりしたのだが、いまはもうすっかり道路整備が整っている。丘の上にある温泉に向かって、気分よく走ってゆく。
なにせ丘の上にある温泉なので、とても眺望が良い。駐車場から見るとこんな感じだ。


前回に来たときは、「牡丹の湯」という右側の浴場だったせいか、露天風呂からの眺望が、男湯と女湯との仕切りに阻まれて、イマイチだったのだが、今回は「藤の湯」という左側の浴場だったので(日替わり)、とても眺望が良い。ここはお奨めである。



みたまの湯を出て、県道36を通って東進する。芦川村に入ったところで、すずらん群生地というところがあったので、寄り道してみることにする。この道は抜け道としてよく通っていて、通り過ぎるたびにここは気になっていたのだ。
地図は検索してもヒットしないのだが、おそらくこのあたりかな?

 

しかし、シーズンを過ぎているのか、あまり群生しているというほど咲いている感じではない。客は僕一人だけである。いま検索したところ「山梨県芦川村(現笛吹市)を流れる芦川の源流部には、すずらんの群生地があり、毎年5〜6月に小さく白い花を咲かせます」だそうだ。



この林道はこのポイントで国道137と合流する。お気に入りになった御坂峠を通って南下する。この道は走っていて実に楽しいので、タンクバッグにデジカメをくくりつけて、走行中に動画で撮影した。


実は昨日の右左口峠でも同様に撮影したのだが、あまりの悪路の振動で、撮影終了後の保存中に「カードエラー」が出て、消えてしまったのだった。
あとは昨日来たときとは逆に、都留市道志みちと経由して帰宅。