松姫峠〜一ノ瀬高原キャンプ場

今回は以前からツーリングマップルで見て気になっていた、一ノ瀬林道に行ってみることにする。ここは国道411から分岐してぐるっとまわってまた戻る林道で、中途半端に近い距離なので、なんとなくいままで一度も走ったことがなかったのだ。
そして一ノ瀬キャンプ場というところで泊まることにした。
いま思うところあっていろいろ本を読んでいるので、ここならば早めに到着してゆっくり読書する時間が取れるし、なかなかよいのではないかと考えたのだ。

中央道から国道139を北上して小管村方面に向かう。この道は原付時代から時々通っているのだけど、南下ばかりで北上したことはなかったのだ。
そして時間には充分余裕があるので、分岐する林道にいろいろ立ち寄ってみることにする。2年前のツーリングマップル記載の情報では、どこも通行止めとなってはいるのだが、現在では状況が変わっているかもしれない。
というか、山梨県の林道交通情報公式サイトは知っているのでそこを見ればいいのだけど、もし通行できるようになっていたら嬉しさ倍増なので、あえて調べないままにしておく。

まずは奈良子(ならご)林道に分岐する方面に向かう。それほど山深くない、集落がずっと続いている道である。
しかし、この林道は数キロほどで、通行止めゲートに行き当たってしまった。ゲートの前にずらっと車が駐車されている。ここから釣りとかにでも行っているのかな。地図で言うとバス停の終点であるここ。



次に小金沢林道に分岐する方面に向かう。ツーリングマップルを見ると紅葉マークが着いている、深城湖に沿って進み、さらに小金沢渓谷沿いに走る道のようだ。いまはまだ紅葉シーズンではないが、今後のために様子を見ておきたい。

 

 

と思っていたのだが、この林道はツーリングマップル情報よりもずっと手前、国道から分岐しての時点で、厳重に封鎖されてしまっているようだった。この先には「シオジの森」という施設があるようなのだけど、どうなっちゃっているのだろうか。
結局、残念ながら国道139沿いの林道は、どこも走ることができなかった。



また国道139に戻り北上。次第に集落から離れ、展望が良くなってきて運転が楽しくなってくる。
いままで南下しかしていなかったので、こんなに登りが多い道だとは思っていなかった。荒れた路面+下りということでブレーキングに気を使うコースという印象をもっていて、あまり周りの風景に目を向けていなかったのだけど、登りだとあまり緊張しないで運転できる。松姫峠近辺ではなかなか景観の良いコースだった。

 

  



国道411に移り西進し、一ノ瀬林道の分岐点に着く。地図はこちら。デカデカと入口の標識が出ているので迷うことはない。

 

車ではすれ違いが面倒そうな狭さだ。とはいっても交通量はほとんど無いのだけど、路面に落石も多いし、運転にはそれなりに気を使う。集落を繋いで行くような道で、それほど景観がいいわけではない。どんより曇ってしまったから印象が悪くなっていたのもあるだろうけど。



15時半ごろ、一ノ瀬キャンプ場に到着。手作り感あふれる公式サイトはこちら
天気は残念ながらどんより重く曇ったままで、しかもときどきパラパラと雨が降ってくる。
林道からキャンプ場に向かう分岐点には大きな看板があったのだけど、それ以外には標識や看板が無いため、管理室に行こうとする時点でいきなり迷いそうになってしまう。駐車場から上に行ったら、別の地主の土地だという看板が出ていて、その地主のものと思われる番犬に吠えられてしまった。では下に行けばいいんだろと坂を下ると、管理室があった。

 

幕営料が1000円、バイクの駐車代が300円。今日はテント場のどこを使ってもいいそうだ。地図をもらう。
事前に公式サイトを見て「はなれ小島」というテント場が面白そうだと思っていたので、まずそちらに向かうことにする。
しかしキャンプ場内に標識や看板が無いため、いま現在どこにいるのかが分かりにくい。基準になる管理室が見えなくなると、さっそく自分のいる位置を見失ってしまう。山の斜面に段々畑のようにテント場があるので、昇り降りが激しい。重い荷物を背負っているので、だらだらと大汗をかいてしまう。

 

 

地図でははっきり書いてある道が、えっこれが道なの?と思うような、細くて草むらが茂っていたりする状態なので、ますます道に迷ってしまう。このワイルドな雰囲気は好みである。

「はなれ小島」の場所が分かったのだが、そこに向かう途中のテント場に四家族くらいが密集していて、とても通り抜けるには恐縮してしまいそうな状態だった。それに「はなれ小島」のほうが風下だったので、たき火の煙をもろに浴びそうで、やはりこれは避けた方が良さそうだ。
今日はそれほど混雑はしていないのだが、夕食時になってきたのでたき火が増えてきた。風上へと移動しているうちに、結局、駐車場から数100mくらいの場所にある、雑木林の中に設営することに決めた。あれだけさんざん歩き回ったのだけど。

 

曇っているから日差しを防ぐ必要もないので、開けた場所のほうがいいかな…と思っていたのだが、やはりそういう場所は大きなテントを広げた集団に先取りされてしまっていた。
設営が一通り終わって、一汗流そうと、管理所の前にあった浴室に行ってみたのだが、残念ながら現在使用不能だった。設備の面で期待するようなキャンプ場ではない。ワイルド好きにお勧め。


着替えてすっきりするとちょうどよい気温。キャンプ場から少し離れた沢では、曇っているけどそれなりの明るさであるので、岩場の上にシートを広げて、寝転がって読書をする。17時過ぎくらいには暗くなってきたのでテントに戻る。ヘッドランプをつけてやはり読書。実は今回、林間の爽やかな風の吹き抜けるキャンプ場で読書をしたい…という野望があったのだが、現実にはどんよりと雲ってジメジメとしてしまって残念だ。

キャンプ用の炊事道具はいまだに持っていないので、昼のうちに途中のスーパーで買ってきたパンとかを食べる。やっぱりあんまり面白くない。次にはレトルト食品程度でもいいから調理できる最低限のセットを揃えようかな。調理は、学生時代にファミレスの厨房でバイトしていたこともあるし、まあ普通に出来る。

焚き火の煙を避けるべく、風上側に設営したのだけど、やはりそれでもある程度は煙が漂ってくる。実は僕は煙に弱くて、すぐに頭痛がしてしまうのだ。スモークチーズとかですらダメなので、煙の臭い自体が苦手なんだろう。頭痛薬を飲んでおとなしくしている。

そして地図を見て明日の予定を立てたり、ザウルスでこれを打ち込んだり、録り溜めたTV番組2時間分(ヒストリーチャンネルの飛行機ものとか)を携帯で見たり(携帯自体は圏外)しているうちに、薬が効いてきたのか、頭痛もすっかり治って、22時頃にはうとうとしてきたので就寝。