パネキット for PSPがあるそうなのだが…

6月頃、PS3PSPの公式PlayStationエミュレータである「ゲームアーカイブス」で、パネキットがラインナップに加わったと聞いて、心ときめいたのだが、よく情報を読んだらPS3経由でなければダウンロードできないらしくて、一瞬でシラケてしまった。
しかし、なんと先月末に、PS3を経由しなくても、PCでダウンロードして(\600)、PSPで遊べるようになったとのことで、またもや熱意に火がついてしまった。

・こちらで購入できるようです

PSPだったらリジュームがあるから、空き時間に手軽に遊べるし、電車の中とかでも出来るし…。
でも、やりはじめたら、やっぱりすべてをかなぐり捨てて、朝までやってしまいそうで、自分が怖い。やはりためらってしまう。面白すぎて罪だ。

パネキットを体験したことが無い、メカ好きや飛行機好きや車好きやコンストラクション好きは、この機会にぜひオススメ。初代PlayStation版は長らく入手困難だったようだし。


パネキットはものすごく好きなゲームで、いや厳密にはゲームではないのかもしれないけど、ハマり度で言ったら、もう文句無く生涯No.1だった。
やりはじめてしまうと、ハッと気がつくと朝が来てしまうので、これは真剣に生活に支障を来たしてしまうと考え、まだミッションを完遂しない状態のまま、封印してしまったのだった。

・パネキットについてはこちら

パネキットについて説明するのはなかなか難しい。
wikipediaの説明だと「様々なパーツを組み合わせ、車や飛行機などのモデルを作り、ゲーム内に設置されたフィールドで動かして遊ぶ物理系シミュレーション」ということになって、それは決して間違いではないのだけど、一番肝心なポイントが伝わっていないような。
検索してみても、すでに予備知識がある人向けのサイトばかりで、未体験者を啓蒙するようなサイトが見つからなかったのが残念。

大雑把に説明してみると。
モデルは、何種類かのパーツを組み合わせることによって作られます。
基本となるのは、「パネル」という、正方形の板です。これを組み合わせることによってボディを構成します。
「パネル」はエネルギー源も兼ねています。

パーツの中には、エンジン付のタイヤや、ジェットエンジンなどがあります。
例えば、ジェットエンジンを稼動させるには、最低15枚のパネルが必要になるとします。
となると、ジェットエンジン1台で飛ぶ飛行機のモデルを作るには、15枚ピッタリのパネルで構成することが、最もエネルギー効率が良いわけです。
この効率バランスのチューニングが腕の見せ所。この概念を考え付いたプランナーは偉大だ。

パネルには剛性の概念があります。
パネルを単に横に繋ぐだけでは、ある程度しなってしまいます。剛性をあげるには、パネルを折りたたみ、△・L・コの字断面などにします。
これを逆用して、例えば自動車のモデルを作る際、ボディは△断面で作成して(昔の葉巻型のレーシングカーのイメージ)、そこから伸びるフラットパネルにタイヤを接続することによって、サスペンションとして機能させることも出来ます。

パネルは単なるフラットな板なのだが、なぜか揚力は発生します。上記の剛性にしても、揚力にしても、その発生具合がほんとによく調整されている。実際にこんな剛性だったり揚力が発生したりするわけは無いのだけど、手軽にソレっぽい感じをリアリティを持って味合わせてくれる。そのバランスが本当に絶妙。
飛行機の翼面荷重とか、主翼水平尾翼の位置関係とか、自動車のトレッド幅とホイールベースとの関係とか、本で読んだ知識が、気軽にモデルを組んで動かすことによって、実にリアリティを持って実感できてしまう。
初代PlayStationの限界で、複雑な地形のところなどでは、かなり処理落ちが激しかったのだけど、そんな不満がどうでもよくなるような面白さだった。

久々に起動して画面をキャプチャしようかとも考えたのだが、きっと誘惑に勝てずに、朝までハマってしまいそうなので、思いとどまった。大げさでなく。