東京都白丸ダム

別にツーリングと言うほどの気分ではなく、暖かくて気持ちいいので、バイクに乗ってちょっと買い物に出かけたつもりが、ついつい奥多摩近辺まで来てしまった。すると、国道411の白丸駅鳩ノ巣駅のちょうど中間地点にあるトンネルのところに、白丸ダム 魚道入口 開館」と書かれた看板が出ていた。地図はこちら。


写真はクリックすると、少し大きなものが別ウインドウで開きます。
「魚道」とは、ダムでせき止められた川を、魚が通り抜けられるようにするものだったな。子供の頃に、地理だか理科だかの時間に聞いた記憶がある。一休みついでにぜひ見学することにした。

この白丸ダムの魚道については、この東京都の公式プレスリリースを参照のこと。

・白丸ダム魚道の見学について

この記事によると、魚道が完成したばかりのときは、見学は期間限定で事前予約制だったらしい。もしかしたらいまでも期間は限定されているのかもしれないのだが、事前予約などは特に必要なく、ふらっと立ち寄って(無料で)見学できた。

 

さっそく入ると、係員のおじさんから「いまは水を流していなくて、ちょっと見ごたえがなくて残念なんですが…」といわれ、少々がっくり。どうも昨日まで降っていた雨で増水していることが関係しているとか(記憶あいまい)。
かなり急な傾斜の螺旋階段をぐるぐる下っていく。いやこれはなかなか楽しいぞ。いい感じに足音が響いている。

  

階段を下りて底に付くと、緩やかな角度の、運河みたいに仕切りのたくさん付いた魚道があった。いまwikipediaで調べた範囲の知識では、魚道にはさまざまな形式があるらしいのだが、これがどれに相当するのかはわからなかった。

 

  

魚道の出口に出ると、白丸ダムが見えてくる。小さなダムなのだが、発電用のダムらしい。1100kW。これがどの程度の規模なのか調べてみたところ、「小水力」にあたる規模らしい。つまり中の下クラス。

 

  

ダムを渡りきった先には、川沿いを歩く遊歩道があった。鳩ノ巣駅方面と白丸駅方面の二手に分かれている。鳩ノ巣方面は通行止めになってしまっていたので、白丸駅方面へ歩いていく。
昨日までの雨もあって、足元は濡れて滑りやすい。山側から谷底の川に向かって、何本も湧き水が流れている。

 

  

地味だけど落ち着いていてなかなか好みな雰囲気の場所だ。途中に腰を下ろせるようなベンチが1箇所しかなかったのは残念だけど、道幅が広く取れないから仕方がないな。
たぶん紅葉シーズンになったら、ずいぶん印象が変わるんじゃないかなあ。魚道を魚が行き来するところも見たいし、しばらくしたらまた来ようかな。