群馬県栗原川林道

ツーリングマップルを眺めていたところ、皇海山の登山口へ向かう林道である、栗原川林道が「連続ダート39km」とのことで、ボリュームのある林道走行が楽しめそうだ。ぜひ行ってみることにする。
どの程度の荒れ具合の道かがわからないので、今回は車(四駆)で行くことにした。
場所はこのあたり。この縮尺では道は表示されないけど。



以前にも行ったことのある、吹割の滝のすぐ近くが、群馬側の林道の入り口だ。地図はこちら。どうして当時、行こうと思わなかったんだろう?

その名のとおり、栗原川沿いに走っている林道なのだが、展望はほとんど開けない。樹々のトンネルの中を走ることになる。時々、樹のトンネルから抜けて空が見えることもあるのだけど、「空が見えるだけ」って感じだ。どうも観光を期待するような林道ではなさそうだ。
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道幅も狭く、交通量もそれなり(10分に1度は他の車に会う)だし、ペースもあげられず、運転を楽しむという感じもそれほど無い。林道の難易度的には大して難しくは無いのだが、それがまた単調な印象を助長してしまう。
バイクだったら(僕の運転技術では)それなりにスリリングで楽しそうだ。
地図やカーナビの表示で見ると、不動滝という滝があるようなのだが、どうも入り口の看板らしきものが見当たらなかったのでパスしてしまった。見落としてしまったのかな。



皇海山の登山口まで来た。地図でいうとここ


この沢をまたぐ橋の近くに、トイレ兼入山書の記入場所がある。
ペットボトルの烏龍茶を飲みきってしまっていたので、ここでなんとか水を補充しようと思っていたのだが、無情にも「この水は飲めません」とのことであった。


もうこのときには、ちょっと林道走行に飽きてきてしまっていた。これでも行程のまだ半分。もう少し展望が開けるか、道幅が広がってくれるといいなあ。



この登山口以南は、地図で見ると道幅が狭くなったかのように表示されているのだが、実際のところ、これまでより道幅は広くなっている。ちょっと運転のペースが上がる。
空は見えるようになってはきたのだけど、相変わらず下界は全然見えず、展望が開けないのであまり面白くない。





さらに南下していたところ、おそらくこのあたりで、道をふさぐように大きいワンボックスが停まっていた。若者数人とおじさん一人が車を囲むようにしている。
ゆっくり近づいていくと、胸に刺青が入っているのがちらりと見える、10代くらいの若者が近づいてきて、えらくハキハキした口調で「すみません!パンクしちゃってしばらく動けないんですよ。引き返すことってできますか?」と言われる。なんとなくテキヤの一家って感じの雰囲気だ。
さきほど地図には出ていない分岐点を通り過ぎたのを思い出した。ガソリンの残量も余裕があるし、他の道を回ってみることにする。

いまマピオンやらグーグルマップやらを見ても、まったく完全に登山道すら表示されていないのだが、このあたりに、子捨沢(すごい地名)方面に向かう林道があった。材木置場の脇が分岐点だ。



なんとか車が通れないことも無い、といった感じの林道だ。道はそれほど荒れていないのだが、なにせ狭い。交通は皆無…と思っていたが、後ろから車がついてきていた。同じく通せんぼされた人が、僕の後をついてきたと思われる。しかし申し訳ないが僕も道を知っているわけではなく、単なるあてずっぽうである。

おそらくこのあたりで、舗装された道路に出た。しかし南下しようとすると、ゲートがしまっていて通行止めになっている。こりゃどうしようもない。戻ることにする。パンクの修理ももう終わっているだろう。狭くガードレールも無い道を一生懸命Uターンする。
するとさきほど後をついてきていた車とすれ違った。この先はゲートがしまっていると情報を伝える。もしかしたら手で開けられるようなゲートだったのかもしれない。

ここがパンクした車が通せんぼしていた場所である。




県道62、沼田大間々線に出る。4時間半くらい林道走行が続いていたのでけっこう疲れた。ようやく自販機が見えたので、ごくごくとアクエリアスを飲む。

途中に「しゃくなげの湯」という温泉があった。これは3年前にこの近辺をバイクで走りに来たとき入った温泉だ。そのときには「今年版(2005年)のツーリングマップルには載っていなかった」のだが、2008年版のツーリングマップルには載っていた。
せっかくだから今回は別の温泉、地図に出ている「望郷の湯」が「赤城山と片品川の段丘を一望」とのことなので、そちらに向かうことにする。
しかしこの温泉、道の駅白沢に併設されているようで、なにせ恐ろしい駐車場の込みようだ。まったく空きが無く、駐車待ちの車までいた。これはちょっとあきらめてしまう。
もう疲れたし、あとは普通に関越に乗って家路に向かう。