土樽駅周辺

関東の平野部ではまだ雪が降っていないので、久々に雪国を味わおうと考えた。3年ほど前に只見線に乗って、早戸駅〜会津中川駅を歩いたとき以来だ。
しかしそのときほど余裕がないので、関東からお気軽に雪国を味わうことにする。川端康成の「雪国」で書かれている「国境のトンネルを抜けると雪国」である、土樽駅周辺を巡ってみることにする。

高崎あたりはきれいに晴れていたのだが、上越線を北上するにつれてどんどん曇っていく。後閑駅を過ぎると急に積雪が始まる。上牧駅あたりにくると、もう充分、雪景色と呼んでいい状態。水上あたりだと、もうすっかり雪国。雪もパラパラと降っている。トンネルを抜けるまでもなく雪国だった。

そして土樽駅に到着。積雪は膝下くらい。雪はちらほらと降っている程度。
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計画としては、橋を超えた先にある道を通り、越後中里駅まで歩こうと考えた。一見道が途中で切れているようだが、縮尺を大きくすればなんとか繋がっているようだったので、徒歩だったら何とかなるだろうと思ったのだ。靴は安物だけどゴアテックスの登山靴だ。アイゼンは持っていない。やばそうだったら素直に引き返す計画だった。

 

 

 

しかし、橋を渡って左に曲がって(=北へ向かって)すぐ、この道路は通行止めになっていた。あくまで裏道だから、まあ当然っていえば当然だよな…。


このままだと面白くないので、橋を右に曲がって(=南へ向かって)トンネル方向へと歩いてみることにした。
しかし、次第に雪が激しく横殴りになってくる。湿った重たいべたべたした雪だ。

 

 

それに、こちら側の道も、上越線の下を抜けたあたりで、やはり通行止めになっていた(右下の画像)。
これはもう潮時だ。あきらめて戻ることにする。戻る道は向かい風なので、寒いってほどではないんだけど、なにせ目を開けていられない。こりゃゴーグルがなければまともに歩くこともできない。

土樽駅に戻ってようやく一息ついた。雪が止んだら県道541を北上するプランに変えようと思ったのだが、一向に弱まる様子がない。動いていないので寒くなってきた。もうあきらめて、1時間ほど待って、下りの列車に乗って越後湯沢まで行って、また上り列車に引き返した。今回は移動に時間がかかった割には、本編は1時間もかからず終わってしまったな…。