群馬県 尻焼温泉〜奥四万湖

先月に、浜辺の岩場にあるワイルドな露天風呂に行って、かなり楽しかったので、今回もワイルド露天風呂つながりということで、群馬県尻焼温泉に行ってみることにする。

・wikipedia - 尻焼温泉
・こちらは自治体の公式ページ

「川底から温泉が湧き出していて、川をせき止めて作った露天風呂」なのである。存在自体はずいぶん前にツーリング雑誌で読んで知っていたのだが、行くのは初めてだ。

関越から国道353、JR吾妻線沿いに進み、中之条から県道55、通称日本ロマンチック街道に移る。いまいちどこがロマンチックなのかわからない、普通の田舎道である。
六合村と書いて「くにむら」という、不思議な地名の村で国道405に移り、野反湖方面に北上。このあたりは標高800くらいのはずだが、今日の気温は20度でかなり暖かい。これなら温泉にも入りやすいというものだ。今回はほとんど寄り道や休憩もせずに、一気に目的地の尻焼温泉へと向かった。

さて尻焼温泉に到着した。地図はこちら


無料の公共駐車場に停めた、200メートル先にあるようだ。橋を渡ると、川沿いにそれらしき青色の屋根の小屋が見えてきた。

 

画像はクリックすると別ウィンドウで大き目のものが開きます。
近づいてみると、小屋の中に1人、川原に5〜6人先客がいる。とても写真を撮れるような状況ではなくてがっかり。



この小屋は更衣室なのかな思っていたのだが、湯が湧き出しているところで、いわば内湯って扱いになるわけだ。つまり更衣室なし。この小屋の中に衣服や荷物が入れられているので、一応ここで着替えても良いということになっているようだ。3人くらい入れそうな湯船には、ちょうど誰も入っていなかったので、この小屋の中でそそくさと全裸になる。
wikipediaには「水着を着用しての入浴者が多いが、温泉であるので裸で入浴をおこなうものも多く存在する」と記されていたが、いま入浴しているおじさんと青年は、皆が全裸であった。川原の上の道とか、川を渡る橋とかから丸見えなんだが気にしない。

まず小屋の中で入浴する。この小屋は「水着を着用しての入浴禁止」である。岩の隙間から湯が湧き出している(それとも引き込まれている?ポンプなどは存在していなかった)のだが、けっこうな高温である。たぶん43度くらい?

川原に移動する。苔で足元が滑って怖い。気温は20度でそれほど寒くはないのだが、湯はぬるい。先ほどの小屋の中の湯はだいぶ熱かったので、川の水と混じってしまってこのぬるさになっているんだろう。川底から湯が湧き出していると思われるあたりにおじさんたちが集まっていた。
シチュエーション的にはワイルドな温泉なのだけど、赤井浜露天風呂露天風呂のような「世界から取り残され感」が無くて、いまいちちょっと物足りない。

 

ところでこの「尻焼温泉」の名の由来、「川底から湧出している温泉で温められた石に腰を下ろして痔を治したこと、すなわち尻を焼いたこと」らしく、それを知ってしまうと座るのにちょっと躊躇してしまいそうである。僕は今検索して初めて知った。



さてこれで終わりにしたら面白くないので、北上して野反湖方面に向かってみる。が、4月24日10時まで冬季通行止めであった。
ではツーリングマップルに載っている「万沢林道 連続21kmのダート」はどうだろうと思ったのだが、こちらもやはり冬季通行止め。地図はこちら。この林道は改めて訪れたいものだ。

がっかりして南下し、元の道に戻ろうとしていたところ、林道の入り口の看板があった。

 

文字が薄くなっていてよく読めないのだが「林道 口ヶ円線」? 今調べたところ、群馬県にはそのような名前の林道が無かった。あえていえば六合村の「林道日々闇線」が文字のかたち的にはちょっと近いかな?
おそらくツーリングマップル関東甲信越版のP70 C6:D7にある、「バーデ六合」から「暮坂」付近をつないでいる道のことだと思う。Googleマップには表示されていないようだ。舗装もされているし、眺めも良い林道だったんだけど…。

 

頂上と思われるところで、展望台への入り口が見えた(右の画像)。さっそく登ってみることにする。

 



ほとんど他の車とも行き会わず、なかなか快適な林道であった。



まだ時間に余裕があるので、暮坂峠から県道55に移り東進、国道353から奥四万湖方面へと向かった。地図はこちら。このダム湖が、着色したかのような、すごい真っ青だったのには驚いてしまった。

 

 

空の色を反射しているわけでもなく、水自体が実際に青いようだ。水面近くを見ると良くわかる。


なにか水質に特徴があるのだろうかと思い今調べてみたところ、どうやらまだ謎があるらしい。
このYahoo知恵袋の記事だと「四万川上流部の流れはコバルトイオンと銅イオンを含んでいるため」とあるけど、この四万温泉協会の記事だと「四万の水にはこれら「青く見える物質」が多く含まれていると言う結果は得られませんでした」だし。

このあたりは温泉街なので、尻焼温泉の欲求不満を解消しようと雰囲気のよさそうな日帰り温泉を探したのだが、あまりにも典型的な温泉街って感じで、どうも食指がそそられなかった。